51_pride
「あんたのこと大っ嫌い。ロシアに行く? はあ? 素晴らしいアイデアだったこと! 本当に!」 とエリンが言った。
「何よ、あんたこそ、あたしと同じくらい、ここに来たがっていたじゃないの。そうじゃなかったなら、何か別のこと言えたんじゃないの? これはあたしのせいじゃないわ」とランドールが言った。
エリンが唸り声をあげた。「あんたが毎晩どうやって寝てるか知らないけど、あんたが、そんなチビ弱虫じゃなかったら、連中を叩きのめして、追い払ってたでしょうね。それが、簡単に降参しちゃってさ。誓ってもいいわよ。もし、あたしが、あんたみたいな女の腐ったような人とデートしてるんだと分かっていたら、絶対、あんたなんかにあたしとエッチさせなかったし、ましてや、一緒にロシア旅行に行くなんて考えなかったわよ。そもそも……」
「連中は銃を持っていたのよ」とランドールは唸った。「どうしたらよかったのよ? あたし、無敵のランボーなんかじゃないわ。知ってるくせに」
「何かできたんじゃない? それに、あんたが連中に犯されていた時、すごく喜びまくっていたのを見ていたのよ。あたしが見ていなかったなんて思わないでほしいわね」
「連中に殴られないように、演技していたのよ!」
「お願いだから、演技していたなんて言わないでよ。あたしには演技と本気の違いが分かるんだから。それに、美味しそうにフェラをしてたのはどうなの? あれをするために生まれてきたような顔をしてたわよ。ちょっと考えてみるといいわ。分かるから。あんたは、前からオンナだったの。少なくとも今はそうなっているわね」
「でも、あたしは……どうしようもなかったのよ……これは……」ランドールは話しを続けようとしたが、重々しい金属のドアが開く音がし、すぐに黙った。ランドールもエリンも、男の前にひざまずかされた。両手を頭の後ろに固定され、口を開かせられた。
ふたりを捕らえた男が別の男を部屋に連れてきた。「見ての通り、十分に調教ができている。男オンナは50万、女は25万だ。両方なら60万にまけとくぞ」
ランドールは、自分がガールフレンドの2倍の額をつけられている事実を思い、顔に笑みが浮かぶのを隠すことができなかった。