
56_Caught in the act 「現場を押さえられて」
「一体何だ!? うわっ、ひどいな……キャム? まさか……お前なのか?」
「ああ、ボ、ボクは……これはそんなんじゃないよ、トミー。違うんだ……」
「本当か? 俺のいるところから見ると、お前が誰か男のちんぽの上に乗っているように見えるが。それに化粧もしているし。ネイルも塗ってるじゃないか?」
「ボクはただ……本当だよ、トミー。これは、違うんだ……き、キミは旅行してるはずじゃなかった? 出張でロスに行くって言ってたと……」
「ああ、そうだけど、結局、行かなくて良くなったんだ。でも、話題を変えるなよ。俺は、なんでストレートなはずのルームメイトがこんなことをしてるのかが知りたいんだよ」
「ああ、お願いだから、レベッカには言わないで。どんなことになるか……」
「どうして俺の妹に言ってはいけないんだよ? つか、妹は婚約者がオカマ野郎だったと知る権利があるんじゃねえのか? オカマ野郎じゃなくて、本物のトランスジェンダーなのか? それともゲイなのか? 何て言うか、この状況、どれとも取れる状況だからな、キャム」
「これは違うんだ。ただ……さっきも言ったけど、これって、見て想像するようなことじゃないんだよ。ブロック、彼に言ってくれ。ボクはこんなことしたくなかったんだと、あなたに脅迫されてこんなことをしてるんだと、彼に言ってくれ。ボ、ボクは、そ、そんな人間じゃないって」
「本当なのか? そうなのか、ブロック? あんたがキャムにこんなことさせてるのか? だって、それってとんでもないでっち上げみたいに思うからな」
「ちょ、ちょっと待って。どういうこと?」
「あのな、前は全然気づかなかったけど、お前、ずいぶん女っぽい体つきしているだろ? その体にウィッグをかぶったら、絶対、女として通るぜ……」
「そんな……」
「ブロック。ヤリ終わったら、俺に教えてくれ。キャムとちょっと話をしたいから」