
56_Halloween 1 「ハロウィン 1」
「こんなの、本当に、良い終わり方はしないと思うってボクは言ったからね。ちゃんと、それ、記録にとどめてほしいな」
「ねえ意地を張らないで。そんなに大げさに考えないで。ただのパーティじゃないの」
「ということは、何を言っても、これをするのをやめさせることはできないってことだよね。ふん。ていうか、ボクは文字通り、これをやめるためなら、ほとんどどんなことでもするのに……」
「ええ。もう何百回も言ったはずよ、サム。これは約束なの。賭けだったんだから。あなたが勝ったら、あたしに露出したエッチな格好をさせるつもりだったし、絶対に、それを取り下げたりしなかったはず。だから、あなたが負けた以上、これは仕方ないことなのよ」
「で、でも、これは違い過ぎるよ!」
「どうして? そんなことないわよ。男の人がハロウィンでエッチなコスチュームを着るのって変だから? 女の人だけがエッチな服装をするべきなの? あなたって、すごい男女差別主義者なのね。どうりで、あなたは負けたとき、あんなに驚いていたわけだわ」
「それはボクが言ったことじゃないのは知ってるじゃないか。ボクが言ってるのは、ただ……このコスチュームが……これが女の子のコスチュームだってことだけだよ。女子学生の格好だということ。お願いだよ、アンジー。こんなの変だって思うだろ? みんながどう思うか知ってるはずじゃないか?」
「みんな、あなたのことをセクシーだって思うでしょうね。あのね、ある意味、そこが重要な点なの。それに、どうなるか誰にも分からないわ。……ひょっとすると、あなた良いことがあるかもしれないわよ。あたし、あなたのそのパンティの中に入りたくてうずうずしそうな男なら、山ほど知ってるもの!」
「ぼ、ボクは……ボクはそんなんじゃ……こんなの……別にボクは……」
「冗談よ、サム。ほんと、冗談だって分かってよ。あなたはパーティに行く、そしてみんな、あなたを見て大笑いする。それでおしまい。だから、心配するのはやめること。いいわね?」
「あ、ああ、いいよ……」
「そして、もし、誰か男の人があなたに言い寄ってきたら、ちょっと軽くフェラをしてあげること。ともかく、男たちみんなが求めてることと言ったら、それだけなんだから、気にしないの」