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Intruder 「侵入者」 

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56_Intruder 「侵入者」

自分のパンティで目隠しされて仰向けになっている。体を縛られ動けない。身をよじっても動けない。でも、これはすべて遊びの一部。ドアが開く音が聞こえた。ちょうつがいがきしむ音が耳に響く。重たそうな金属音が広大な部屋にこだました。あたしは笑みを浮かべた。もうすぐ始まる、と。

でも、いつもと何かが違う。それを最初に感じたのは、入ってきた人の足音を聞いたとき。フェリシアのいつものコツコツというハイヒールの音と全然違う。威圧的なドスンドスンという足音。

「フェ、フェリシア?」 期待で声がかすれていた。

でも返事は、遠くから聞こえる男の笑い声だけだった。

自分の現実の状態を理解し始めるのに合わせて、頭の中、パニックが暴れ始めた。自分は素っ裸で縛り上げられ、まるでこの侵入者を迎えように脚を大きく広げてる。もしこの男があたしを奪いたいと思ったら……それは確実だ……そうなったら、彼を止めることはほとんどできない。そして、それを望む自分もいる。

「だ、誰?」 わずかな勇気を振り絞って訊いた。声が小さい気がした。あたしは形ばかりの目隠しを振りほどこうと、頭を激しく振った。そしてすぐに、その努力は報われ、見えるようになった。頭をもちあげ、侵入者を見た。そしてハッと息を飲んだ。

「おや? 俺が分かるんだな」悪意に満ちた平然とした声だった。「ずいぶん前だったから、分からないかもしれないと心配したよ」

「何を……ここで何をしてるんだ?」 勇気を出そう必死で訊いた。でも、それが茶番にすぎないことは彼にもあたしにもはっきりしていた。「フェリシアはどこ?」

「今日はお前の彼女は来ねえよ。で、俺はってか? 俺がなんでここにいるか分かってるんじゃねえのか? ずいぶん前のことだが、お前は忘れちゃいけねえだろ? 4年にわたって俺をイジメを続けていたことをよ。全部、俺の性的嗜好をネタにイジメてた。マジで皮肉な状況だよな? お前がそんな格好でいるとはな。どうなんだ? それ、ずっと隠し続けていたのか? それとも、最近、目覚めたってことか?」

「あたしは……」

「いや、言わんでいい。答えは知っている。フェリシアは、お前が俺を扱うやり方をずっと前から憎んでたんだよ。お前、知ってたか? ずっと前からだ。そして彼女はお前を罠に嵌めていたんだよ。どうやってお前に償わせるかをずっと考えていたわけさ。最初は他愛のないことだったな。バカバカしい計画で、結局、俺たちは実行しなかった。だが、最近、フェリシアはお前を変え始めたんだよ。少しずつな。しかも、その間ずっとお前は自分で考えて変身してるんだって思い込んでいた。パンティとかホルモンとか縛りとか……ストラップオンも。フェリシアが言ってたぜ。お前、最近はストラップオンで犯されるのが大のお気に入りって言うじゃねえか。そこでだ、取引しようぜ。俺は今から、淫乱のお前にふさわしく、お前を思う存分犯す。お前には犯されてヨガリ狂ってほしいもんだな。もし、俺がお前は本当にオーガズムを感じていると思えなかったら、そん時は、お前は今まで通り縛られたままだ。だが、もし俺がお前が喜んでると納得したら、縛りを解いてやってもいいだろう。どうだ、この取引?」


[2018/01/16] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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