次にトレーシーは、ピンク色をした、ふわふわした長袖のブラウスと黒の皮製のミニスカートを僕に渡した。それを着ると、さらに僕のために買った他の服も数点見せた。スカート5着にブラウスとセーターが数点。それに靴が10足。大半がハイヒールだったが、平底のサンダルが一組と、テニスシューズが一組あった、最後に僕に見せたのは、化粧品がいっぱい入ってる箱だった。それ全部、僕が使うものと言う。箱の中には、女の子が、抗しきれないほど魅力的に変身するために必要とする、あらゆるものが詰まっていた。
その後、トレーシーは僕を化粧台に引っ張っていき、僕の化粧を始めた。僕には手鏡を持たせ、一つ一つ、いま何をしているのか、なぜ、そうしているのかを説明してくれた。トレーシーは、初めに僕の顔の左半分だけ化粧し、残りの右半分は僕が行うようにさせた。化粧をつけたり、拭い落としたりを繰り返し、約1時間過ごした。そろそろ夕食が出来上がっている頃になっていた。
トレーシーと一緒にダイニング・ルームで食事し、ワインを1本開けて飲んだ。夕食後、トレーシーは、食事の後片付けを手伝ってくれ、その後、2人で彼女の寝室に戻った。化粧の練習を続けるためである。
トレーシーは化粧の仕方に加え、女の子のように歩く方法、腰を降ろす方法を僕に教えた。さらに話し方もレッスンしてくれた。それをしながら、僕たちはさらに数杯ワインを飲み続け、僕はすっかり酔ってしまった。10時近くになり、トレーシーは、新しい服は脱いで、ナイトガウンに着替えるように言った。着替えた後、彼女の寝室に戻ってくるようにと。
僕は、トレーシーの言葉の意味をはっきり分かっていた。今夜もトレーシーは僕とセックスするということだ。自分の寝室に戻り、可愛い明るい青のナイティに着替えた後、昨夜、渡されたディルドを手にトレーシーの寝室に戻った。
寝室に戻ると、トレーシーはすでにベッドに入っていた。体の下半分にだけシーツを被っている。残りの上半分は外に出ていた。トレーシーは、わざわざナイトガウンを着ることすらしなかったのが分かった。外に出ている腰から上は素裸だったから。
トレーシーは、自分の横のシーツを捲った。僕に隣に来るようにと、場所を提供している。ベッドに入り込んで、彼女にディルドを手渡した。トレーシーは、それを受け取ったが、脇に放り投げ、その代わり、両腕を広げて僕を抱き寄せた。すぐにキスを始め、2人とも舌を蛇のようにさせて相手の口の中を探りまわり、両手で互いの体を擦りあった。
両手を滑らせながら、彼女のお腹を触り、さらにその下、掛け布の中に滑り込ませた。何か変わったものが僕の手に触れた。トレーシーの腰に皮のベルトが巻かれている。それにベルトには何かくっついているのも感じた。それが何か、確かめることはできなかった。と言うのも、トレーシーは僕の手を取り、右の乳房に引き戻したから。彼女は、そうしながら、僕のパンティを脱がし、ペニスを握って優しく擦り始めていた。
ペニスをしごかれ、そろそろオルガスムになりそうだと感じた瞬間、トレーシーはペニスから手を離し、僕の後頭部に手を添えた。少しだけ頭を押され、僕は彼女の胸へと下った。そして乳房を舐めたりキスしたりした。かなり長い時間、乳房へのキスを続けていたと思うが、その後、もう一度、頭を下へ押された。
掛け布を払いのけようとしたが、トレーシーはそれを許さず、僕は掛け布を被ったまま、彼女の腹に舌を這わせた。やがて、トレーシーがお腹を舐める僕に話しかけた。
「もう1つ、あなたにプレゼントがあるのよ、ステファニー! どちらかと言うと、私たち2人のためのプレゼント。シーツを捲って見て。私たちのために買ったものがあるから」
シーツを捲っていくと、さっき手で触れた革のベルトが目に入った。茶色の皮製で、ベルトには三角形の皮がついている。驚いたのは、その三角形の部分についているものだった。
実物そっくりのディルドがくっついていたのである。20センチから23センチはある。根元は6センチくらいの太さで、青みがかった血管が茎の部分を這って頭部に向かっていた。その頭部が最も太い部分で、傘を開くように膨れ、7センチ半はありそうだった。実物のような玉袋もあり、その中に睾丸まであって、ちゃんと2個そろっている。実物にはあって、これにはないものと言えば、肉茎を覆う、ゆるゆる動く皮膚くらいだろう。