65_An easy choice 「簡単な選択」
「行きたくないよ。もし誰かが……」とポールは言いかけた。
ロレインは高笑いした。「まるで選択できる立場にいるような言い方ね。あたしがあなたに行ってほしいと思ったら、あなたは行くことになるの」
「でも……」
「それとも、あなたとあたしの約束のこと忘れたということ? あたしが一言いえば、あなたを可愛い子犬みたいに四つん這いにさせて歩き回らせることができるのよ。忘れたの? それとも、また、外の角のところにあなたを縛り付けることにする? あなた、割と喜んでいるように見えたけど」
「君がそうしろって言うからだろ」とポールは沈んだ声で答えた。
「でも、あたしは、そんなに意地悪な女じゃないわ。新しい取引を提案してあげる」
「ど、どんな取引?」 ポールは半信半疑で訊いた。
「文句を言うのをやめること。この同窓会に喜んで出席したいと思ってるように振る舞うこと。パーティでは楽しむようにすること。誰かに、どうしてこんな服を着てるのか訊かれたら、本当のことを言うこと。つまり、自分は心の中ではシシーなのと答えること」
「もう一つの選択肢は?」
「もう一つは、あたしがあなたに強制的にそうさせることね。でも、もしあたしが酔っていなかったら、パーティが終わるころまでには、あなたは素っ裸でテーブルの上で踊るようにさせるわ。それからトイレに入って、あなたの昔のお友達全員に、おちんちんをしゃぶらせてくださいっておねだりさせることにする。それに、あなたの可愛いクリトリスがすごく小さいことを会う人みんなに見せて教えるようにもさせるわ」
「き、君を憎むよ」
「そりゃそうでしょ。でもね、これは全部、あなた自身のせいなのよ。浮気をしたのはあなたなの。あたしは、ただ、それに反応してるだけ。それで? どっちを選ぶ? 頭の空っぽな、ちんぽ狂いのシシーになる? それともあたしの言う通りに行儀よく振る舞う? あなたの選択よ」
「ぎょ、行儀よくするよ」
「よろしい。じゃあ、パンティを脱ぎなさい。あたしが気が変わったときに備えて、準備していてほしいから」
「は、はい、女王様」 ポールはそう言って、パンティを降ろし、小さなペニスを露わにした。
「ほんと、可愛らしいわね。こんなに可愛いものを隠しておくなんてもったいないわ。そう思わない?」
「でも、さっき言ったじゃないか……」
「気が変わったわ。あなた、今夜はすごく、すごく人気者になれるわよ」