
65_Responsibility 「責任」
「ああっ。何て言っていいか分からないわ、ティファニー。あたしにここで何をしてほしいと思ってるの? 分からない」
「エリン、あんたは、何もする必要ないわよ。ただ、あんたがしたことを、あんたに見せたいと思っただけ」
「あたしがしたこと? あたし、何も……」
「お前、そこのビッチ! エリンにお前の残ってるモノを見せてあげな」
「な、何を?」
「ビッチ! あたし、言いよどんだ? そのパンティを脱げって言ってるの。脚を広げて、お前の元秘書に悪いことをした男はどうなるか、見せてやるのよ」
「あ、そこまでは……え? えぇ?! す、すっごく……」
「ちっちゃい、って言いたいのよね。分かってるわ。それに分かる? あれでも勃起してるの。最近は勃起とは言えないだろうけど、あれでも固くなってるつもりなのよ。ふにゃふにゃのときなんか、パンティを履いてたら、アレがついてるのかどうかも分からないはずよ」
「か、彼をどうするつもりなの?」
「正直、どうするかまだ自分も決めてない。あたしが考えたのはここまでだから。あんたは、これをちゃんと見なきゃだめよ。あんたは、こいつと同じ責任があるとまでは思ってないわ。でも、あんたたちふたりがこの結果に関係しているのよ。あんたはね、彼がこんな姿になってしまったことに、少なくとも部分的には、責任があると思いながら、一生過ごしていかなくちゃいけないのよ」
「これ、あたしがしたことじゃないわ……」
「あんたは、結婚している男と寝たの。あんたは、その償いをしなきゃいけないのは分かっていたはずなのに、こいつと寝た。あたしとしては、それだけでもあんたは有罪。でも、良い方に考えることね。あんたは少なくともヤリマン女になる選択肢はあったけれど、彼の場合は選択肢はゼロだったわけだから」