1人だけ女性を相手していた男の人は、今は、隣の女性のローブの中にいた。最初の女の人は、達していた。・・・私はしっかり見ていたから分かる。
「これは、イニシエーションの儀式なの」
マリアが耳元で囁いた。私は信じられずに、ただ見つめるだけ。
あの男の人が、だんだん列を進んできた。ローブの中にもぐって、1人ずつ、進んでくる。アヌスを犯していた男の人たちが全員それを済ますと、レザー服の女の人たちは、お尻にされていた方の男の人たちから鎖を解いた。そして、鎖を解かれた男の人たち全員を床に仰向けにさせ、猿轡を外した。今度は、シックスナインの形に並べなおす。
女性を相手している男の人は、だんだん、私たちがいる列の端へと近づいていた。今はマリアから3人先の女の人のところにいる。私は突然、どきどきして落ち着かなくなってしまった。
「リラックスして」
マリアは私の心を読んだようだった。
「ベンは、あなた相手じゃなくても、あそこで気持ちよくなっているでしょ? あなたも楽しめばいいのよ!」
列の男たちに目を向けた。全員、夢中になって吸っている。まるで、乳飲み子のようにちゅうちゅうと。男たちの中にデニスの姿が見えた。
女性を相手にしている男の人は、とうとう、マリアのローブに入った。彼がそこにいる間、マリアは私の手を握っていた。彼女の息づかいが荒くなるのにあわせて、私の手を強く握ってくる。マリアがいったようだ。そして、彼は私のローブの中に入ってきた。あそこを舐めている。上手だった・・・すごく上手。マリアが私の手を握って、耳元に囁いた。
「一番上手な人だけがこれをさせてもらえるの」
立っているのがとても難しい。
私とマリアは、ベンをその場所に置いたまま、その場所を出た。
「今夜は、あの人たちがベンの世話をするわ」 とマリア。
「あの場所は一体、何なの?」
「じきにもっと分かるわ」
マリアはそれ以上、教えてくれなかった。車でマリアの家に戻った後、私は歩いて帰るように言われた。ベンと一緒に来ていたもう1人の男の人はいなくなっていた。
「あの人たち、ベンを、きちっとしつけるはずよ。ほんとにきちっと・・・命令に従うようになる。あなたも、ベンに家事をさせる時以外は、ずっと彼を裸にして目隠しをつけさせなきゃいけないわよ」
その夜、私は1人で寝た。朝になってもベンの姿はなかった。マリアに電話した。
「心配しないで。今夜には会えるはずだから」
仕事が終わった夕方、マリアが家に来て、再びあの場所に車で私を連れて行った。あの男の人たちは、一晩中、床に横になって、シックスナインをしたまま過ごしたのが分かった。決して、吸うのをやめていなかった。1分くらいずつの間隔で、いつも誰かが射精していたが、それでも吸うのをやめようとしなかった。私とマリアは、その日もベンを置いたまま家に戻った。
「心配しなくていいわ・・・ベンは、きちんと世話されているから」
その週末、マリアは一種の「集会」のようなものに私たちを連れて行った。最初に私を車で拾い、その後、あの場所に行って、ベンを車に乗せて、目的地に向かった。その集会は、ホテルのフロアを全部借り切っての催しだった。
そのホテルのある一室は、文字通り、男の人で溢れかえっていた。全員、裸で目隠しされ、手錠を掛けられている。そしてベッドも床も関係なく、いたるところに横になっていて、シックスナインを続けていた。テーブルの上に横になっていたペアもいた。鞭を手にしたレザー服の女性が3人いて、男の人たちが行為を続けるよう監督していた。
その部屋にベンを連れて行くと、別の女性が現れて、私に彼女の部屋に来るよう招いた。マリアは、その女性に、お断りしますと答えた。後でマリアから、あのように言ってくる女性には近づかないように言われた。
私とマリアは一緒の部屋に泊まった。ダブルベッドの上、それぞれ横になったり、テレビで映画を見たりして時間を過ごした。しばらく経ち、レザー服を着た女性が、男の人を連れてきた。デニスだった。デニスは私をとても上手に舐めた。でもマリアはパスしていた。しばらくして、先の女性は彼を外に連れて行った。その週末は、ずっとそのような調子で続いた。他の男性も何人か部屋に連れてこられて、その時は、マリアは彼らに舐めさせた。
私は、あの最初の夜からベンとはセックスしていなかった。もう何週間も前になる。マリアと私は毎晩、あの聖地に行くようになった。毎回、私は舐めてもらう。それに、毎週末、何かイベントがあった。先週末はキャンプに出かけた。男の人たちは、しなければならないこととか、何かのセレモニーがあるときを除いて、いつも泥の中、裸になって、シックスナインを続けていた。手錠も目隠しもされていなかったが、みんな、うっとり目を閉じ、ただひたすら相手の男性のペニスを吸っていた。乳飲み子のようにちゅうちゅうと。女性たちは、私にレザー服を着せ、鞭の使い方についてレッスンをしてくれた。そして、男性2人を私によこし、私の練習になるようにと、横たわらせ、シックスナインをさせた。2人は、目を閉じたまま、吸い続け、最後にはどちらも射精していた。私の振るった鞭のおかげで2人がクライマックスに達せたのだと見て取れた。
マリアは、私に、ベンと近々、離婚すべきだと言った。ベンは私の夫でいる価値がないと。ちょうど、彼女がデニスと離婚したのと同じように。マリアは、もし良かったら、私に彼女のところに来て、一緒に暮らしてもいいわよと言った。
おわり