
66_College boys 「男子学生」
「ねえ、ボクたちとうとう大学生になったんだよ、信じられる? とうとう、ここに来れた。これから楽しくなるよね?」
「ああ、そうだよね。気づいていたか分からないけど、最近、ジャネットがうざくて困ってたんだ。ボクの着る服を選ぶとかいろいろ。ボクが自分で服を選べないみたいに、うるさく付きまとってさ」
「分かるよ。マリアも同じだった。でも、今はボクたち自由さ。少なくとも、しばらくは自由。故郷の女の子たちのことは、話題にしないことにしようよ。いいね?」
「女の子と言えば……」
「ああ。あの廊下にいた彼女たちだろ? すごく可愛いかったよね? 間違ってボクたちを女子寮に案内しようとしてた。あれ、ボク、ちょっと嬉しかったんだ」
「ちょっと? 彼女たち、ボクたちにその気まんまんだったんじゃ? これから、ヤリタイ放題できるよ。ボクたちと付き合うために、女の子たち、行列を作るんじゃない?」
「あ、行列を作ると言えば、思い出した。オリエンテーションの時に何が起きたか、話したっけ? あのね、ボクにしつこく言い寄った男がいたんだよ」
「最悪。お前、何したの?」
「それとなく伝えようとしたんだけどね。でも、心の中では、ボクはゲイじゃないよって叫び続けていたようなもの。なのに、あの人、全然、分かってくれなくって」
「最低だよね。それじゃあ、高校時代の再現になっちゃうじゃない?」
「そうよ。ここでは同じことはしないよ。あの男と遊びに出ても、ボクは絶対、何もしないつもり。高校の時のようにはしないつもり」
「フェラもしてやらないの? それじゃあ、あんまりぶっきらぼうすぎない?」
「まあ、フェラくらいならしてあげるかもしれないけど。夕食をおごってくれたらね。少なくとも、それくらいはしてもらわないと。そうでしょ?」
「そのくらいは、ね」
「でも、それ以上はダメ。その男、すごくキュートなんだけど、ダメ。賭けてもいいけど、彼、すごく大きなおちんちんしてると思うの。……だから、もし本当に大きかったら……うーん……その時は、それを味わわないのってバカっぽいと思わない?」
「でも、どれくらい大きいかによるんじゃない? マイク・ジェイムズソンは大きいって話したっけ? カイル・アダムズが大きいって話は? もし、カイルのくらい大きかったら、その場合は……」
「カイル? あれくらい大きかったら、その場で彼を押し倒してエッチしちゃうよ。ボクだって、バカじゃないんだから」
「ちょっと確認しただけよ……」
「ええ、分かってる。大学生活は高校とは違うよね。ボクたちも高校の時とは違うんだから」
「本当にそうよね。全然、違う」