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ブリットは、振り返り、ロッカールームの奥に立ってるコーチを見て、にっこり微笑んだ。コーチのズボンの前、こん棒のように勃起した盛り上がりがはっきり見えた。コーチは自分たちの行為を止めるつもりはないと分かり、ブリットはさらに嬉しそうな笑顔になった。
実際、これは不思議なことだった。ほんの2ヶ月前までは、ブリットはスター選手でクオーターバックをしていたのである。前からシシーだったわけではない。だが、ある出来事が起きたのだった。始まりは、寄宿舎にいたゲイの生徒であるポールに言い寄られ、不適切な関係を持ってしまったことだった。ふたりは現場を押さえられてしまったが、放校されることはなく、ふたりとも容認されたのだった。
そして、その後、事態は奇妙に変わっていく。ブリットには説明できないが、続く何週間かの間に、彼はどんどん体が小さくなっていくように感じたのだった。それと反比例して、男性への淫らな気持ちが募ってくるのも感じていた。次第に女性的な服装をするように変わっていき、自分は男性ではなく女性であると認識し始めたのだった。
まるで、あたかも外部の何らかの力が働いて彼をシシーへと押しやっていたようなものだった。時々、彼は自分でもどうしても抑えきれなくなるのだった。
今こうしてジェイと行為をしているのも、そういった抑えきれなくなった気持ちに駆られた結果である。本当はジェイとセックスなんかしたくないと彼は思っている。ましてや、こんな他人目につく場所でなどしたくない。にもかかわらず、彼はどうしても抑えきれなかった。ポールに隠れて浮気するなどしたくなかった。だけど、気がついたときには、四つん這いになってジェイの大きなペニスをアヌスに受け入れていたのだった。
しかも、この瞬間が、嬉しくてたまらない。
ポールと関係を持ってしまったことが、ダムを決壊する結果になったという、それだけのことだったのだろうか? 彼はもともとシシーであり、偽りのマッチョという仮面を被っていただけだったのだろうか? それしか本当の説明はないだろう。誰かが彼に無理強いしてこんなふうにさせているということではない。そんなことはバカげている。