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写真家 (5) 

「もう少しワインを飲もうか?」 僕は促してみた。

「もうなくなっちゃったよ」 とボブ。

「大丈夫。冷蔵庫に1本、冷やしてあるんだ」

早速、ボブは冷蔵庫から僕の用意しておいたワインを持ってきた。高級ビンテージ物というわけではないが、この場では高級ワインでなくても十分だ。ボブは3つのグラスに注いだ。クリスタルは、自分のグラスを取ろうと、体をひねって、手を伸ばした。

その時、トップの端のところから、ブラジャーの片方のストラップがはみ出した。クリスタルは、すぐに、それをタンクトップの下に隠した。それを見たボブが口を出した。

「おっと、ブラジャーをつけてちゃダメだよ。外してくれ」

クリスタルはすぐに嫌がったが、結局は、折れて、外すことにした。

「マイク? ちょっとそっちを見てて」

言われた通りに顔を背けた。顔を戻した時には、ブラジャーはクリスタルの手に。もちろん、セクシーな青いタンクトップは着たまま。クリスタルは、外したブラを、部屋の隅に置いてあるスポーツバッグに放り投げようとした。

「ちょっと待った!」

「・・・?」

「僕は、ランジェリーと女性という組み合わせもセクシーに見えるといつも思っていたんだ。それは持ってて。もっと言えば、こんな感じかなあ・・・」

僕はクリスタルのところに近寄り、手を背中にあて、前のめりになるよう、少し押した。クリスタルは、その通りに、前のめりになり、テーブルに両肘をついた。前のめりになったおかげで、タンクトップの中が覗き込めた。胸の丘が盛り上がり始めるところ、それに、その2つの丘の間にできた深い谷間という、美しい風景を見ることができた。クリスタルは、ブラを片手に握っていたが、それを肩に引っ掛けるように指示した。その通りにするクリスタル。

僕はテーブルに座る彼女の上から見下ろしてる状態のまま、カメラを手に、次々にシャッターを切っていた。

フラッシュ

伝統的な構図のショットも撮ったけど、「トップの中の」ショットも撮ろうとしたのは、言うまでもない。同時に、照明とか反射板を調節して歩き回っていたのだけど、ふと、後ろから見ると、トップの下から覗き上げると、乳房の下の側面も見えることに気がついた。いまやブラが外れたので、押さえつけるものがなくなり、タンクトップを中から押し上げてるわけで、トップの裾から中が見えるようになっていたのだ。

当然、そのアングルからも何枚か撮った。ボブがどんな写真を求めているのか、正確には良く分かっていなかったが、これは僕自身のために、是非とも欲しいショット。

「なあ、ボブ? どのくらいセクシーな写真がいいのかな?」

「私にも投票権がある?」 とクリスタル。

「セクシーセクシーでお願いするよ。・・・でも、高品質のを頼む。ほら、ただの安っぽいポルノ写真ってのがあるだろ? ああいうのはダメ」

「そうそう。わかるわかる」と僕。「で、君はどう? クリスタル?」

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