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「お、お前なのか?」とハーマンが問いかけた。「どういうことだ? 私には……理解できない」
イアンは豊かな胸を隠し、答えた。「パパ、ちょっと複雑な話なんだ」 呆然としたままのハーマンを見て、イアンは続けた。「ちょっと。後ろを向いて。何か着るから。そしたら、全部話すよ」
ハーマンは息子の言うとおりにした。
「もう、いいよ……」 ハーマンは向き直り、タイトなタンクトップとパンティだけの姿の息子を見た。「ボク、フットボール部の男子学生たちと知り合ったんだ……どんなタイプの学生か、分かるよね? あの人たちは、事実上、キャンパスでは王様なんだよ。確かに、フットボールのプレーはすごい。で、数学や科学は? まあ、あまりできないわけ。そこで大学は、成績が優秀だったボクをチューターとして雇い、その学生たちに教えるようにさせたんだ」
「最初は、全然、無邪気なからかいだった。みんなボクを高校の時と同じように扱ったよ……つまり、スポーツがまるでダメなガリ勉としてね。でも、彼らもボクの指導が必要だったわけで、ボクの指導を我慢して受けていた。そして、ある日、彼らの寮の部屋に行ったら、彼らがいたんだ。ひとりは丸裸だった。もうひとりはブリーフだけの格好。多分、ボクはじっと見つめてしまっていたんだと思う。というのも、気づいたら、ふたりとも笑って、ボクのことをシシーだってからかっていたから」
「それから2日くらいしたら、ボクに対するからかいが、少し違ったものに形を変えてきたんだよ。……しつこいくらいに、俺たちのちんぽをしゃぶりたいんじぇねえのかって訊くんだ。それはジョークだった。毎回、そう言っては大笑いしていたから。でも……何と言うか……ボクはそうしたいと思ったんだよ。どうしてそんなことを思ったか、自分でも分からない。あんなタイプの男の人を見たことがなかったのは確かなんだけど、でも……すごく逞しくって……。フットボールの選手なわけで……。2週間くらいそんな状態が続いていて、彼らがまた同じことを言ってからかってきた時、ボクは思わず、ヤリタイって叫んでしまったんだよ」
「みんな、最初、びっくりしてた。でも、みんなが一斉にペニスを引っ張り出すまで、そんなに時間はかからなかった。そして、その時の初めてのフェラチオの後、すべてが変わってしまった。みんな、ボクにどんな服を着るべきか、どんなふうに振る舞うべきかを指示し始めた。そして1ヶ月もしたら、ボクはいつもパンティを履いて、女の子の服装をするようになっていた。さらにもう1ヶ月した時には、ホルモンを摂り始めていたんだ……」
「そして、その結果が、今のボクなんだよ」