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feminization 04-02 

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ビリーは事実上スーパーヒーローである。いや、事実上ではない。あらゆる意味で彼はスーパーヒーローだ。だが、マントを羽織ってるわけではないし、特別のコスチュームがあるわけではない。そのまんまの彼である。だが、恐ろしい不思議な出来事があっただけ。その出来事で、悪に立ち向かうのが彼の仕事となった。いや、仕事ではなく生まれながらの役目と言ってもよい。彼こそはスレイヤーなのである。驚くべき人間を超えた力と敏捷性と器用さ。それが彼の天賦の才能。だが、これら才能には代償も伴った。

説明すべきだろう。どの世代にも、ひとりだけ選ばれた者が現れる。その選ばれた者は、バンパイヤや悪魔や闇の勢力に、たったひとりで立ち向かわなければならない。彼女こそが唯一無二のスレイヤーなのである。

私の説明で彼女と言ったことに注意してほしい。スレイヤーは必ず女でなければならないのだ。この一つについては例外はない。少なくとも、ビリーが登場するまでは例外がなかった。私は彼のウォッチャーである。私は彼の旅を導くために送り込まれた。

ある種の間違いはあるものだと知っている。男の子のスレイヤー? そんなものありえない。だが、これまで何度となく、ビリーは、その戦いを通して、彼こそが真のスレイヤーであると証明してきた。だが、副作用もあった。

分かると思う。18歳の誕生日をすぎると、ビリーは変化してきたのだった。もともと大柄な男子ではなかった。だが、彼の体つきは……彼の体は間違いなく女性的になってきている。だが、最も悩ましい点は、彼がそのことを全然気にしていないように見える点である。ゆっくりとではあるが、より女性的な服装を好むようになっており、今や、常時、パンティを履き、ブラジャーをつけている。

この宇宙は、間違いに気づき、それを直そうとしているのだろうか? それとも、悪魔が彼に呪いをかけたのだろうか? 私はどうしてよいか分からないでいる。歴代のウォッチャーで、このような状況に直面した者はひとりもいない。だが、すぐに何か手を打たなければならないことは知っている。私は、ビリーが男性を見るときの、どんな目つきをしているか気づいているのだ。より重要なこととして、男たちが彼を見る目つきにも気になる。私たちは、ビリーに使命に集中してほしい。気を散らせてはいけないのだ。




[2018/04/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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