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06 Hyptonized sissy 「催眠術を掛けられたシシー」
あのトロンとした虚ろな目の表情。彼は、私のペニスをしゃぶっているにもかかわらず、自分で何が起きてるのか分かってるのだろうか? まだ彼はこの体の中にいるのだろうか? 中で、やめてくれと叫んでいるのだろうか? そうであってほしいと私は思う。本当に、本当にそうであってほしい。
大抵の人は、催眠術はインチキだと思っている。確かに、インチキの場合が多い。あるいは、アマチュアによる催眠術はインチキだと言うべきかもしれない。だが、私はアマチュアではない。
どうしてか? 実際、変な話なのだが、こういうことだ。私は学校時代、クラスメートにイジメられた。そして、そのイジメの首謀者はいつもベニーだった。別にベニーは体が大きかったとか、そういうわけではなかったが、いつも、2人か3人くらい後ろに他の男子を従えていたのだ。その辺りのことについては、あまり詳しい話をするつもりはない。ただ、彼のせいで、私の高校時代は毎日が地獄だったとだけ言っておこう。ともかく、私は何とか高校時代をやり過ごすことができ、大学に進んだ。飛び級で3年もかからずに心理学の学位を取り、続く4年で博士号を取った。
催眠術の実践を生業にし始めてから1年もしない時に、他ならぬベニーが私のオフィスのドアを入ってくるのを見たときの私の驚きを想像してほしい。彼は私のことに気づきもしなかった。彼が知っていたのは、私が催眠術で実際に奇跡のようなことを行うと評判だったということだけだ(普通は、例えば痩せたいと思う主婦たちとかの評判だが)。彼はタバコをやめたいと思っていたのである。そこで私は彼の手助けをした。禁煙に加えて、ちょっと余計なこともした(本当は彼は女の子になりたいと思ってるとか)。だが、それがどうだと言うのか? 私に言わせれば、彼はかなり可愛い女の子になった。今度の10年目の同窓会の時に、他のみんながどう思うかが楽しみだ。