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07 Sissy in denial 2 「否認するシシー2」
「ちょっと」とクリスが言った。「これをするのに同意したのは君に借りがあるからだからね。君の助けがなかったら、ボクは大学になんか入れなかったと思う。その恩はずっと感じてるんだ……
「……それに新しい学校で女の子を見つけるなんて、難しいのは分かってるよ。ボクも同じ立場だから分かるんだ。だから、この学生クラブの件でデート相手を見つけられなかったということなんだろ? ああ、大事なことなのは分かるよ。デート相手を連れて行かなかったら、学生クラブに入るチャンスがなくなってしまうんだろ? それは分かってる……
「……でも、これをするのに同意したからと言って、ボクが君の状況を理解して、それに同情してるからと言って、そこに突っ立ってボクのお尻をじっと見つめてていいってことにはならないからね。今夜だけだよ、クリス。ボクが君の友だちじゃなくて彼女になってやるのは、今夜だけだからね。今夜に限って、ボクは君が小学2年生のころから付き合ってきた友だちではなくなる。クリスティになってあげるよ。君が付き合ってる素敵な彼女に、ね。レディなんだ……
「……だから、レディとして扱って、着替えをしてる間はどっかに行っててくれない? ボクを見て涎れを流されるのはたまんないよ……
「……あと、ボクがこんなふうに見えるからと言って、ボクをなんかシシーだなんて思わないように。これは今夜だけのこと。明日からはすべて元に戻るんだから……
「……今夜は、前回、君がボクにこの格好をさせた時みたいにはならないからね。酔っぱらって君のアレをしゃぶったりなんかするつもりはないんだから。だから、そんなことは期待しないように。それから、その前回のもう一つ前の時みたいにも、絶対ならないんだから。あの時、お尻にアレを入れるからと言ってゲイだとはならないんだよってボクを説得して、ボクのお尻に君のアレを入れただろ。でも、もうああいうのしないんだから。その前の時みたいにもならないよ。あの時は2時間近く、ふたりでイチャイチャしたけど、それもしないんだから……
「……今回は、そういうふうにはならないからね。じゃあ、部屋を出てって……あん、もう。分かったわ。パーティに行く前に、一回だけおしゃぶりしてあげる。それでいい? それだったら、支度する時間が残ると思うから」