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07 The bachelorette party 「独身女子会」 

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07 The bachelorette party 「独身女子会」

彼を辱めようとか、そういうことで始めたことじゃなかった。無邪気なバカ騒ぎのつもりだった。みんなヒドイことだとは知っていたし、彼の気持ちを傷つけるるかもしれないと思っていたけど、みんな、これは、何年かした後、思い出して大笑いする、そういうタイプのことだと思っていた。

知っておくべきだったと思っている。彼の服装とか振る舞い方とかを。彼には男の友だちはひとりもいなくて、いつも、あたしたち女子と遊ぶ方を好んでいた。高校もずっとそうだったし、大学に入ってからも同じだった。彼は、女の子だけの友だちグループの中に混じった、ちょっと女っぽい男子。もっと言えば、あたしたちみんな、彼のことをそういうふうに思っていた。……男の子だけど、女の子だと。

彼がああいう振る舞いや身なりをするのは、そういう理由なんだろうなとあたしは思っていた。彼が内在的に他と違うとかそういうことではない。ただ単に、彼は、いつも女の子たちと一緒にすごしていて、女の子のように扱われつつ、そういう状態を拭い去ることができない、そういうタイプの男の子なのだと。だから彼はあんなに女の子っぽいのだろうと思っていた。彼がお化粧するのは、あたしたちがお化粧してるから。彼が女の子っぽく振る舞うのは、あたしたちの振る舞い方を真似してるから。あたしたちと一緒に遊んでいたいから、あたしたちの真似をしてるんだろうと。ともかく、あたしたち仲良し仲間のひとりが結婚することになり、あたしは、独身女子会を開く役になった。もちろん、彼も出席したがった……仲間外れにされたくなかったからだと思う。結局、彼も参加することになったのだけど、どうしてみんな彼を招待しなかったのかを彼に言う勇気は誰にもなかった。その理由は、その会に男性ストリッパーがくるということ。……彼はずっと自分はストレートだと言い張っていたからまずいことになるかもと、みんな、そう思っていた。

さっきも言ったけど、こんなふうになるはずではなかった。ちょっと恥ずかしい目に会わせてからかうだけのつもりだった……こんなことになるなんて。ただのイタズラと思っていたのに。

でも、彼がそのストリッパーを見た瞬間、彼の眼はその人の逞しい体に釘付けになった。そして、だんだん雰囲気が盛り上がっていって……そういう時、どんなふうになるか、みんな知ってると思うけど。気がついたときにはみんな裸になっていた。

笑うつもりはなかった。でも、彼を見た時、彼の顔を見た時……ストリッパーを見ながら舌なめずりする彼を見た時……。これは多分、ただのイタズラじゃすまなくなると思った。いや、これは彼にとって一生を変える夜になるんじゃないかと思った。この夜、彼は初めて自分が思っているよりも自分は女の子になっているのだと認めた夜になった。その夜、彼は生まれて初めてフェラチオをしたのだった……そして、これが彼にとって最後のフェラにはならないことも確かだった。


[2018/04/12] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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