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ポルノ・クイーンの誕生1(27) 


翌朝、早く、僕は目が覚めた。トレーシーが使ったディルドがまだ僕のアヌスに入れられているのに気がついた。トレーシーは、ディルドのベルトを腰から外し、僕の腰に装着し、固定させたらしい。僕はトレーシーの腕の中に包まれて眠っていたようだった。目覚めると、目の前に彼女の乳房が来ていた。

僕は動きたくなかった。いつまでも、そのままでいたかった。毎日、こうしていられたらと願った。だが、そうもしていられないというのも知っていた。トレーシーの夫のマークが、じきに帰ってくることになっている。そうなったらトレーシーはマークとベッドを共にする方を選ぶだろう。その次にマークが出張する時、また僕の番がくること、それを希望するだけだった。

ベッドから抜け出し、アヌスからディルドを抜いて、バスルームへ向かった。シャワーを浴びる。それと同時に、エネマを2袋分、自分で行った。それを済ました後、寝室に戻り、パンティを見つけて履き、自分の寝室に戻った。

昨日はマリアに見られたらと心配した僕だったが、今日は気にならなかった。どの道、トレーシーのためにメイド服を着ることになる。それに昨夜の出来事の後では、トレーシーが望まぬことをするなど、もはや考えられなくなっていた。マリアに関しても、彼女自身、僕が何を着ようと気にしないと言っていたのだから。

もう一度、シャワーを浴びた後、黒サテンのコルセットを着け、黒い半透明のストッキングを履いた。ガーターベルトは必要なかった。コルセットにガーター・ストラップがついていたからだ。ストッキングの後、黒いパンティを履き、黒いサテンのブラジャーをつけた。そして、昨夜もらった擬似乳房をブラの中に入れる。

次に化粧台に座って、メイキャップを始めた。多少時間がかかったし、何回かやり直しになったが、何とかちゃんと化粧ができた。髪については、この日も、何とかしようとしたが、結局は、どうしてもできなかった。髪はポニーテールにまとめ、 メイド服を着た。

支度が整った後、全身が写る鏡の前に立ってみた。そして、またも、自分のことながら、本物の女の子のように見えていることに、驚いた。自分は、男としてより、女の子としての方が、ずっと見栄えがいい。女の子としてなら、とても可愛く、まさに自分にぴったりと思える。一方、男としてだと、特に特徴もなく、まったく目立たない。

鏡を覗き込みながら、僕は、一日中、女の子で通すことはできないだろうかと考えた。その可能性について、少しだけ思案したが、結局、頭を振って、その可能性を忘れることにした。

ヒール高7センチの黒パンプスを履き、部屋を出た。すでにマリアがいるはずの、キッチンに向かう。

キッチンに入った時、マリアはカウンターに立っていて、果物を切っているところだった。できる限り愛らしい、女性的な声で、挨拶をした。

「おはようございます、マリア」

マリアは顔を上げ、ハッと驚いた顔をしていた。驚きのために、口をあんぐりと開けて僕を見ている。マリアは、慌てたように、落ち着きを取り戻そうとしながら返事をした。

「まあ、あなた、着飾ると、ほんとに可愛くなるのね。スティービー、女の子になると、ほんとにものすごく可愛くなるのね」

僕は、お世辞に顔が赤らむのを感じた。できるだけ無垢な雰囲気を出しながら、返事をした。

「ほんとに私のこと可愛いって思う? 私が男だと知っていても? あ、それから、私、ステファニーよ。スティービーじゃなくって。ステフィーって呼んで」

マリアは僕のところに歩み寄り、腕を僕の肩に回した。

「そうね、ステフィーって呼ばなくっちゃね。ねえ、ステフィー? もし、私のボーイフレンドが、その服装のあなたを見たら、絶対、涎れをだらだら流しだすわよ。私も、あなたが男の子と知ってても、凄く興奮してるもの。弟は、あなたのことを、ものすごく羨ましがると思うわ。弟は、その服装になっても、あなたのように可愛くなれないから。さあ、座って、朝食を食べて。ミス・トレーシーが朝食をお待ちになってるはずだから」

マリアは、この時以降ずっと僕のことをステフィーと呼ぶようになった。「もう、私の目には、あなたは男の子には見えなくなっちゃったわよ」とも言っていた。

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