急に、あたしと子供たちとの関係が、これまで以上にややこしくなってきてる。もし、クリスティが自分の兄の姿をあからさまに喜んで見るようになったら、単に「見る」ことだけじゃ済まなくなって、一歩進めて、イケナイ行為をしてしまうかも。そうなってしまう可能性が強い。それは危険すぎることだわ。そもそも、クリスティはどんな種類にせよ避妊の手段はまったくとっていないと思うし。
あたしは、リビングルームに行って、カウチに座わり、家の中が混沌となってしまってることをぼんやりと考えた。
そうしてたら、突然声がして、息子がジーナと一緒にリビングに入ってきた。息子は、だぶだぶの半ズボンとTシャツの格好。ジーナも息子のTシャツを借りて着ていた。
「ねえ、ママ? 何か考え事?」 息子はそう言って、あたしの横に座った。
息子は軽く汗をかいていて、そばに座った息子の体から、ちょっとセックスの匂いがした。セックスをしたばかりなのがアリアリとしてる。
ジーナもカウチに座った。息子の向こう側に座って、あたしに軽く微笑んでいた。あたしがふたりのエッチを見ていたことを知ってる笑い顔。
「あ、ただ、パパが返ってきた時までに、ちゃんと全部用意できるかしらって思ってたの」 そう答えて、ちょっと息子のズボンに目を落とした。
どうしてもアソコに目が行ってしまう。息子を見ると、どうしても、ものすごく興奮してしまうから。もちろん、ジーナはあたしの視線に気がついていた。片手を息子の太ももに乗せたけど、息子のおちんちんがあると思われるところに、危ないほど近いところに手を置いた。はたから見れば何気ない無邪気な感じだったけど、あたしには分かっていた。ジーナは、ああすることであたしを焦らしているんだって。あたしは、振り切るようにして、息子の股間から目を離し、彼の顔を見た。
「大丈夫だよ、ママ。全部片付くよ。ママは、今日のためにずいぶん頑張って来たんだから、今はちょっと休むといいよ。ねえ、僕が手伝ってあげるから」
息子はそう言って、あたしの肩に腕を回し、肩を軽く揉んでくれた。
「ありがとう、トミー。思いやりがあるのね」 あたしはそう言って微笑み、肩を揉まれるままになった。
「それで? 二階ではジーナとふたりでたのしんだの?」 と何気なく訊いた。
息子は少し顔を赤らめ、ジーナはにっこりと笑った。
「ええ、すごく! あなたの息子さん、すごく才能あるわ」
「ジーナぁぁぁ!」 息子はちょっと恥ずかしそうに茶化して叫んだけど、肩もみはやめなかった。
ジーナは何気なく手を息子の股間の上に置いた。絶対、あそこに息子のおちんちんがあるはず。彼女はそうしながら、ずっとあたしを見続けていた。
その挑発的な態度を見て、あたしは緊張した。彼女、あたしの前だというのにあからさまに息子のあそこを愛撫しようとしている。
これは良くないこと。だけど、あたしはじっと座ったまま、息子に肩を揉まれるがままになっていた。しかも、視線はジーナの手に釘付けになったまま。
「あら、もちろんトミーはすごく才能あるわよ。女性の扱いには問題ないと思ってるわ」 と、まるで息子がいるのを無視して言った。
「ジーナ、何をしてる?」 と息子は肩もみを続けながら、呟き声でジーナに訊いた。
ジーナは、目をあたしに向けたまま、今やあからさまに半ズボンの上から息子のおちんちんを擦っていた。そのおちんちん、みるみる大きくなっているのが見えた! 半ズボンの生地の下、もう、くっきりと輪郭が見えていた。とても大きくて、先端のところが腰バンドの下から頭を出そうとしている。
あたしは思わず生唾を飲んだ。2階にはクリスティがいるし、あたしは息子のおちんちんを見たらひとたまりもない。この状態が続いたらとても危険なことになってしまう。
「ジーナ? そういうことをしちゃいけないんじゃ……」 大きくなってくる息子の勃起を見ながら、あたしは囁いた。
「どうして? トミーは、これ、大好きなのよ?」
息子は完全に勃起していた。苦しそうな息づかいになっている。半ズボンの中、先端から根元まで、はっきりと輪郭が浮かんでいた。それなのにジーナは息子のズボンをちょっと引きずり降ろし、腰バンドの中から頭のところを出してしまった。
あたしはゴクリと生唾を飲み、訴える目つきでジーナを見た。
「お願い、もうヤメテ」
なのにジーナはただ微笑むだけで、さらにズボンを引き下げた。