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願い事には注意して (23) 


頭がぼんやりしてたけど、脳みその奥のところで、あたしは何てことをしようとしてるのだろうと思っていた。これって、すごく変態じみたことだ。でも、ここのところ自分がしてることは、すべて変態じみたことだったじゃない? リリスがもたらした小さな変化が、全部、あたしの人格と作用しあって、ぐちゃぐちゃになっているような感じ。だけど、だからって、今、それをしないって気持ちにはならなかった。興味が強すぎて、やらないわけにはいかない気持ちだった。

何をするかと言うと、カップに溜まった魔法の醸造液を味わってみること。好奇心に負けて、あたしはカップを唇に近づけた。ちょっとドロッとした塊が見えて、それを口に入れようとした。でも、そこで押しとどまった。

「ダメよ」 と声に出した。「まずは、かき混ぜなくちゃ」 

どうしてそうしなくちゃいけないと思ったのか分からないけど、いったん、そう思ったら、それ以外のことは考えられなくなった。

ともかくキッチンに行かなくちゃと思った。そして、そのためには、裸じゃまずいから、何かを着なくちゃいけなかった。そこで、あたしはクローゼットに小走りし、大きな胸にフィットしそうな大きめのTシャツを見つけ、それを着た。あと、下はパジャマのズボンを履いた。パジャマになるには少し早いけれど、日曜日の午後だから、そんなに変には見えないだろうと思った。上はTシャツ、下はパジャマになった後、髪をアップにまとめた(髪はウェンディとエッチして、汚れたままだったから)。それにちょっとだけ香水をつけた(よだれ、精液、お乳と汗の匂いを隠すため)。そして、カップを持って、部屋を出て、キッチンに向かった。

キッチンに入ると、リビングの方からテレビの音が聞こえた。あたしは音をたてないようにして、引き出しを開け、中からスプーンを取り出した。

カップの中の濃い液体を見て、一度、軽く揺らした。ちゃぷちゃぷ揺れている。思わず、舌なめずりした。どうしても味わってみたくてたまらない。早速、スプーンを入れて、チョコレートミルクを作るときのように、素早くかき混ぜた。これ、何て言うのかな? スペルマミルク? 白濁シェイク? 自分で出した母乳と精液がゆっくりとブレンドしていくのを見ながら、うふふと笑っていた。

「ラリッサ?」

後ろから声を掛けられ、ビックリして飛び上がりそうになった。振り向くと、キッチンのドアのところにウェンディが立っていた。彼女は、あの後、シャワーを浴びたらしい。サッパリとしてて、とても綺麗に見えた。だぶだぶのスウェット・パンツとTシャツ姿なのに、やっぱり綺麗。美人は何を着ても綺麗だし可愛いものなんだなあと思う。でも、ウェンディは少し困っているような顔をしていて、それを見て、あたしも気持ちが落ち込む感じがした。

「あっ、ウェンディ」

少し声が大きかったかもしれない。ウェンディは唇に指を立てて見せた。

「隣の部屋にジーナがいるから。でも、あなたの部屋のドアが開いた音が聞こえて、ちょっとあなたにお話したいと思ったから」


[2018/06/11] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

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