顔を上げ、ジーナを見た。茶褐色の瞳が興奮してキラキラしている。息子の目と同じように、視線があっちこっち行ったり来たりしている。それに息づかいが荒くなっていて、彼女の胸が上下に波打ってるのも見えた。
あたしの体の中から湧いてくる欲望に屈服するのに合わせて、ゆっくりと手の指を狭めて、息子の固い勃起を握っていく。指の肌が息子の熱い肉に触れた喜びが体じゅうを駆け巡った。脚の間のアソコにどんどん湿り気が溜まってくるのを感じる。
「ジーナ……クリスティが降りてくるかもしれないの……こんなこと、できない……」
そう呟いたけれど、あまりはっきりとした言い方にはなっていなかった。
「大丈夫、クリスティは降りてこないわ。さっき、シャワーを浴びる音を聞いたもの。それで、どんな感じ? 気持ちいいんじゃない? 熱くて、固くて、だけど、表面が手の肌に吸い付くような感じで……。それをお口に入れたらどんな感じになるか想像してみて?」
ジーナはそう言って顔を近づけ、あたしの唇に軽く唇を押しつけた。
息子が見て、あたしは体を強張らせた。自分の母親が他の女性とキスするのを見たらどう思うだろう? いけない、こんなこと! まだ、あたしは大丈夫。母親としての本能が性欲に打ち勝っている。大丈夫!
ジーナの唇はとても柔らかくて、とても甘くて、そして、ちょっと……息子のアレの味がした。彼女の唇に息子のおちんちんの味がついてる。そして、ジーナはそれを分かって、あたしにキスしてる!
ジーナが舌を出してきて、あたしの唇をなぞり始めた。何となくあたしの唇を開かせようとしてるのかなって思ってたら、次の瞬間、突然、彼女の舌があたしのお口の中に入っていていた。
どうしていきなり舌を入れるの? 阻止するべきなんだけど、いきなりすぎて、止めることができなかった。気がついたら、彼女の舌があたしのお口の中で暴れ回っていた。好き放題にお口の中を舐めまわされている! 息子の前なのに、ふたり、しっかり抱き合っていて、あたしは、ジーナの舌にお口の中を好き放題に探られるのを何もせず受け止めている。
「何これ、すげえな!」
息子が感嘆するのが聞こえた。
息子の声を聞いて、ジーナはキスを解き、あたしも彼女もふたりとも、息子を見た。トミーはカウチにふんぞり返ってあたしたちを見ていた。
その時になって急に、自分が何をしていたか気づいた。全然そのつもりはないのに、無意識的に息子のおちんちんを握って、上下にさすって絞ってる! ジーナも同じことに気づいたみたいで、息子の股間を見つめ、あたしの手の動きを見ていた。
「そうよ、ケイトお母様! そうやって息子さんの大きなお肉をさすりなさい!……そう、そういうふうに!」
ケイトはあたしを見ながら妙に色っぽい声で言った。
彼女の言葉に促されて、上気してるジーナの顔からゆっくりと視線を自分の手へと向けた。ああ、あたし、こんなことをしてたの!? 急速に興奮度合いが高まり、呼吸が荒くなった。
何より、どういうわけか分からないけど、ジーナの命令口調がすごく気持ちいい。こんなに興奮したの初めてかも。
ジーナは尊大な感じでカウチに背中を預け、脚を大きく広げていた。彼女が着ていた息子のTシャツはめくれていて、さっきまでは大きめだからアソコが隠れていたけど、今は、腰のところまでめくれあがっていた。ジーナのあの可愛いアソコが丸見えで、息子とあたしに「どうぞご自由に使って」って言ってるように見えた。