67 Consequences of Hate 「ヘイトの結果」
いや、ダメだよ。ベル君。何も話すな。君が質問したいことがあるのは分かっているが、今は、質問を許可するつもりはない。その代わり、君には彼の分身を1ミリ残らず、そのカラダでしっかり味わってもらいたい。その部分をしっかり広げてもらうことだな。それがどれだけ気持ちよく、大好きになるか、しっかり悟ってほしい。君はソレなしでは生きていけないと、そう思うようになってほしい。ほーら、入ったようだね。よろしい、ベル君。大変よろしい。
昔の自分の生活を覚えているかね、ベル君? もちろん、忘れてはいないだろう。忘れていたとしたら、私の仕事はうまくいかなかったと思わなければならないからね。君には分かると思うが、頭が軽くて取るに足らないセクシー美女を作り上げるのは、その気がある人間にならば、たいして難しいことじゃないのだよ。その通り、今の君が、まさに、その頭が軽くて取るに足らないセクシー美女になってるわけだ。誰でも、君を見たり、君に会ったら、そう思うだろう。だが、その美しい表面の下に昔の自我を埋め込んだままに保つというのは、これは難しいことでね。それができる点で、私は他の者たちとは異なるのだ。
いま感じているんじゃないかな? あのムカムカする吐き気を感じてるだろう? 自分がどういう男だったか思い出してるんじゃないのかな? 君のことだ、いまだに頭の中では差別的憎悪の言葉を吐きまくっているのは確かだろう。君に挿入している、このマーカス君のような男を、君は憎んでいるんだろ? だが、君は彼を愛してもいる。彼の巨大なペニスを見る君の目つきを見れば、私にもそれくらい分かるものだよ。
あ、そうだ。君にはちょっとした緊張状態を味わってもらおうと、取っておいたことがある。これから、君がどんな人間だったかを教えよう。ある時点が来たら、私が何をしようとも、君はそれをすべて覚えていることになるだろう。だが、私はその先のスケジュールも考えてあるのだよ、ベル君。
君の過去から話そうか。君は、とある白人のナショナリスト集団のスポークスマンだった。自分たちとは違うと思い込んだ人なら誰にでも、憎悪の言葉を向ける集団だ。アフリカ系アメリカ人、同性愛者、トランスジェンダーの人々、ラテン系の人々。自分たちと違っていれば、見境なくヘイトを向ける集団。君たちは、見せかけの愛国心や信心深さを理由にヘイト活動を始めたわけだが、最初から最後までヘイト活動であったことは間違いようがない。
思い出したようだね。顔を見ればわかるよ。ああ、なんて甘美な瞬間だろう。
それで、君が自分の過去について分かったうえで、次に君の未来はどうなるか? それは、残念ながら、私にも予想はできない。私は単なる契約者だからね。私はこの仕事をするために雇われた人間で、その仕事が今や首尾よく達成されたということだ。ともかく、君は永遠に今の姿でいることになる。君がかつてあれ程、心の底から憎んでいた人々に対して、その人が誰であろうと君は拒否の言葉を言うことができなくなる。カラダを使われ続けることになるだろう。虐待されることになるだろう。そこまでは確実だと、私は思っている。
だが、分からないのだが、君はそもそもヘイトをしたことを後悔するだろうか? 正しい光を見出すことになるだろうか? あるいは、これまでの邪悪な思考にまみれ続けることになるのだろうか? その思考で自分自身の精神を破壊されるに任せることになるのだろうか? 今までの君がそうなのだが。
まあ、どちらにせよ、あまり関係ないだろう。今日から君の新しい人生が始まる。君が過去の過ちから学習してきたことを祈るばかりだ。その学びすらできないなら、君には、良き実例として役立ってほしいと期待する。君のような人生を歩もうとするかもしれない人々への抑止となる実例として。そうならなかったら、私はいつでもここにいて待っている。必要が生じたら、私の技術を何度でも繰り返し使うつもりでいる。