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Crossed 「人を怒らせてはいけない」 

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68_Crossed 「人を怒らせてはいけない」

「こいつは、あたしを怒らせちゃいけなかったのよ。そういうこと。単純なコトでしょ? こいつ、普通に姿を消して、ふさわしい生活をするとかしてれば、今もまだ、男だったかもしれないのに。だけど、このバカ、何を勘違いしたか、執念深い方がいいとでも思ったらしい。ねちねち、ねちねち、あたしの生活にいちいち文句をつけてきた。あの写真を全部ネットにあげようとしたし。写真が出る前になんとか抑えられて助かったわ」

「彼が変態なのははっきりしてたと思う。あなたが彼に出会った時から私には分かっていた感じ」

「場末って言葉を使ったわよね、あなた。彼のこと、中古車販売員みたいだって」

「私の言った通りだったと」

「ええ。あなたの話しを聞くべきだったわ。この次は、そうするから、いいわよね?」

「まあ、それはどうでもいいけど。さて、どうやったのか教えてくれる? 彼のような男を、こんな姿に変えるなんて、どうやったのか? 彼の脚の間にぶら下がってる小さなモノに気づかなかったら、彼が男だなんて信じなかったと思う」

「どう強制したかって訊いてるの? それとも、どう変えたかってこと?」

「両方」

「信じてもらえるかどうか分からないけど、強制自体は簡単だったわ。こいつの脳に小さなマイクロチップを埋め込んだだけ。こいつを行儀良くさせるためにね。あたしの言うことを聞かなかったら、バチンとやるわけ。こいつ、床にひれ伏して、もがき狂ってたわ。信じられないような痛みがあったんでしょうね。最初に使った時、こいつ、おもらししてたもの。二回目に使った時は、舌を噛み切りそうになってたわ。でも、その後は、ちょっと不服従の態度を示すくらいに落ち着いたわね。それも簡単に解決したけど」

「面白い。それ、職場から取って来たんじゃないのかな?」

「まあね。アレ、政府が使うものとして作られたモノ。政府がアレを使って何をするかなんて、想像できるでしょ? でも議会にバレて、この計画は非人道的だって頓挫させられた。で、あたしは、最後のプロトタイプをいただいてきたってわけ」

「そして彼の変身と」

「大半はホルモンを使ってよ。何度か手術も。エイミのこと、覚えてるわよね?」

「整形外科医の? 君の大学時代のルームメイトだった?」

「ええ。この件では、最初から最後まで彼女が重要な役割を果たしてくれたわ。もちろん、彼女は形態変化を担当。でも、手術以外の点でも、彼の体を変える計画の立案を手伝ってくれたの。ダイエットとか、エクササイズとか。2年近くかかったけど、ようやく完成したってわけ」

「でも、これからは? これから彼をどうするつもりかな?」

「あら、彼への懲罰はまだ終わってないわ。まだまだ。この2週間ほど、彼はストリップ・クラブで働いている。驚くかもしれないけど、みんな彼にチップをやるんだけど、ほとんど誰も、彼があそこに余分なものをつけてるって知らないのよ。彼がGストリングを履いてるのに、それでも、分からないの」

「確かに、本当に小さいね。前から、ああだったの?」

「まあ、大きいってわけじゃなかったわね。でも、ホルモンが役立ってくれたわ。それと、エイミからもらった、このクリーム。信じてくれるかどうかわからないけど、彼のアレが小さくなってほとんど分からなくなるのに合わせて、彼は抵抗しなくなっていったの。まあ、ちんぽが小さくなるのを見て、彼も現実を認識したってことじゃないかって思うわ」

「確かに」

「この前さ、クラブに彼の昔の友だちが来たのよ。そん時の彼の顔、あなたに見せてあげたかったわ。もちろん、昔の友だちは彼のことなんて気づかなかった。だって、誰が気づける? あんなに変わったんだもの。ともかく、最初はビックリしてた彼だけど、数秒経ったら、後は自動操縦みたいな感じでダンスを始めていたわ。でも、彼がビックリしてた数秒? あれは最高だった。プライスレス。彼、本当に恐怖パニックになっていて。だから、最後に、みんなに彼が元はどんなで、今はどうなったかを話すつもり。でも、まだ、それはしない。それはもっと引き延ばしてから。彼が、いつもの通り、お客様に下品なことをするでしょ? アレをやった後にすべてをバラすの。いまからその時が待ちきれないわ」



[2018/10/01] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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