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Kink 「変なコト」 

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68_Kink 「変なコト」

他の人がこうなるのは見たことがあったけれど、自分がなるとは夢にも思っていなかった。ただのフェチだとずっと思ってた。変なコトだと。外部から見てる時は楽しかった。その手のストーリーを読むのが好きだった。その手の動画を見るのが好きだった。見てるのは好きだった。外部の傍観者、それ以上でも何でもなかった。

でも、あたしの彼女があたしの真実を見つけてしまった。どうやって見つけたのかは分からない。ある日、彼女はあたしの前に彼女のパンティを投げつけてきて、こう言ったのだった。「あなた、そういうのを履くストーリーが好きなんでしょ? ほら、それを現実にできるチャンスが出てきたわよ!」

あたしはあまりに驚いてしまい、何も反論できなかった。そして、言われたことに従ったのだった。彼女のパンティを履いて立つと、そのあたしの周りを彼女はじろじろ見ながら回った。この時、自分の人生で、こんなに自分がバカで、男らしさを否定された気持ちになったことはなかったと思った。だけど、同時に興奮もしていた。まさに、あたしが読みふけってきたストーリーの1シーンじゃないかと。

その夜、彼女はストラップオンを使って、あたしを犯した。そして、その夜以来、彼女はあたしを男性としは二度と思わなくなってしまった。決して彼女は高らかに宣言したわけではない。彼女は「お前は今後、女として生きるのだ」みたいなことは決して言わなかった。これは、ふたりとも予期していなかった、ふたりで克服していく課題を与えられたようなものだった。こういう事態を、彼女もあたしも予期していたかといわれると、実際、何とも言えない。

いつでもやめることはできたと思う。正直、あたしは女になりたいとは思っていなかったわけだし。でも、これはただのフェチにすぎないと何度も自分に言い聞かせつつも、当た脚は一度も文句を口に出さなかった。言われるがまま、ドレスを着た。体毛をすべて剃った。ホルモンを摂取し始めた。彼女が他の男たちとセックスするのを見続けた。そして、やがては、あたし自身も彼らの行為に参加するようになった。それから間もなく、自分自身で本物の男性を探し、肉体的な交渉をするようになった。そして、それからすぐに、あたしと彼女との性交渉は皆無になり、ふたりは別れた。その間あたしは、これはただの「変なコト」にすぎないと思っていた。

実際はそうではなかった。今となればはっきり分かる。あたしは、自分が望むことがあまりに恐ろしく、そういうレッテルを貼って侮蔑していたということだったのだ。自分がどうされたいか、それがあまりに恐ろしかったのだ。レッテルを貼って、その陰に隠れていたということだったのだ。

では、今は? もう、隠す必要はない。完全に変身した。カラダも心も精神も。そして、今、こんなに幸せな気持ちはないと思っている。

[2018/10/03] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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