「どう? 分かる?」とジーナが囁いた。
そうだった、忘れるところだった。ふたりには、あたしは彼女たちの体を調べて、何か兆候がないかと探しているはずと思われているのだった。
あたしは両手を下に持っていき、ふたりの可愛い小さな睾丸を指に乗せてコロコロさせてみた。それから、ペニスの底部の尿道に沿って指でなぞり上げ、最後に、亀頭に指をあてた。ふたりとも、そこがピクピク震えていた。そして、あたしはふたりのそれをじっと見つめた。ふたりがどんな反応をしてるのか、ふたりの顔を見たかったけれど、あたしは何か兆候があるかどうか調べているフリをしなければならなかった。
でも、ふたりの顔を見なくても、少なくともウェンディは反応してるのが分かった。もう一度だけ彼女のおちんちんの竿をギュッとしごいたら、はっきりと固くなってくるのを感じた。柔らかい時は暖かくて触り心地がすごく良かったけれど、固くなり始めたら、罪深いほどセクシーなモノに思われてくる。
一方、ジーナのおちんちんは最初は柔らかいままだった。でも、あたしがゆっくりと手を上下に動かして、ふたりのソレをゆっくりとストロークし始めたら、ジーナのも同じように固くなり始めた。彼女はそれに気づいたようだった。
「あら、やだ! ごめんなさい!」 とジーナが言った。
「私もごめんなさい!」ウェンディもそう言った。勃起することは悪いことのように思ってるようだった。
あたしは、とても辛かったけれど、ちょっとだけしごくのをやめた。ふたりのおちんちんの感触がとても気持ちよかったから、やめたくなかった。柔らかい肌の下にゴツゴツしたコブがある感触が、すごく興奮させる。あんまり気持ちいいのでいつまでも触っていたくなる。
「いいの。それは構わないわ。さっき言ったように、これはおちんちんだから。こうなって当り前だから。今のテストはちょっと……刺激反応を確かめるため」
「刺激反応って……どういうこと?」とウェンディが訊いた。
あたしは困ったような笑みを見せながら、頭を左右に振った。
「ちょっと落ち着いて聞いて」とあたしは、左右の手の親指と人差し指でそれぞれのおちんちんをつまんで見せた。「これは、お医者さんが教えてくれた恒久性を示す兆候を見事に示しているの……」
すでにジーナの頬には涙が流れていた。それほど悲しいことなのだ。どうにかしてふたりの気持ちを支えてあげなければいけなかった。このことが必要以上に深刻になってしまうのは避けたかった。
「例えば?」とウェンディが訊いた。あたしが何か間違いをしてると期待してるような口調だった。あたしは注意をジーナに集中させることにした。落ち込んでる状態から救い出すのが先決と。
「いい? ジーナのおちんちんをよく見てみて?」
そう言うとジーナがヒーっと声を上げた。それでもジーナは目から涙を拭き、自分の股間に目を降ろした。
ここで何かを考えださなきゃいけないと思ったあたしは、こう言った。「いい、見てる? 彼女のおちんちんの先端のところ、下の方がちょっと左右に分かれているのが見える?」
「どのペニスもそうなってるわ」とウェンディが言った。
「その通り。どのペニスにもこの形がある。ただし、あたしたちの病状で回復可能なものの場合は例外なの。回復可能の場合、そこは完全に丸くなっているの。キノコの頭のように」
こんなことをでっち上げるのが簡単すぎて我ながらびっくりした。そういえば、昨日もすごく簡単だった。これまでの人生、自分の頭の中だけで生きてきて、手の込んだ妄想をし続けてきたことが、こういう事態のための完璧な才能を自分に備えてきたのかも。そんなことを一瞬、思った。ともあれ、今はこれに集中。ジーナがめそめそ泣いているのが聞こえる。このまま続けなければと思った。
あたしは、また下の方に手を伸ばして、ジーナの睾丸を撫で始めた。
「そう。それに、彼女の睾丸がどういう状態になっているか見てみて?」
彼女のキュートな睾丸を見た。元々、陰毛を剃っていた彼女だったので、そこも綺麗にツルツルになっている。肌には小さなそばかすがあって愛らしい。
あたしは何を言うか考え、そして話し始めた。「いい? 治療可能だったら、彼女の陰嚢はもっとずっと引き締まっているはずなの。袋の皮が睾丸に密着してるはずと言ったらいいかしら。でも、彼女の場合、ぶら下がってるって感じになっている」
それからウェンディの方にも手を伸ばし、彼女の睾丸を指で触った。
「ウェンディのも同じだわ。それに、あたしのも同じ」
「ああ、なんてこと!」とジーナが嘆息した。ジーナは放っておいたら、ひどく落ち込んでくかも。
あたしは素早く手を動かし、ふたりの勃起したおちんちんをストロークし始めた。何か対処しなければというのもあったけれど、それより、ふたりのアソコの肌がとても滑らかで、愛おしく感じてた。何とか話しをでっち上げなくちゃいけないということすら、忘れそうになっていた。自分自身の乳房は、ますます張ってきてて、もう痛いほど。これを、そもそも、どうにかできるのか分からないけど、どうしてよいか分からなかった。
「今は何をしてるの?」とウェンディが訊いてきた。何かを期待しているような言い方だった。あたしは、何とか、焦ってる雰囲気を見せずに済んだ。
「ええ、ちょっと。あのね、永続的かどうか確かめる本当に重要な方法は、これなの。こういうふうにふたりのおちんちんをこすってみる……」としばらくふたりをしごきながら言った。ふたりの息遣いがだんだん浅い呼吸になってくるのに気づいた。ふたりとも、無意識的にあたしの手の動きに合わせて腰を上下に動かし始めてる。「それで……もし残酷な言い方に聞こえたらごめんなさい。もし、プレカムが出てこなかったら、元に戻ることが可能なの。でも、ウェンディのおちんちんを見てみて? 先端から透明な液体が出ているわ。ジーナの方はもっとたくさん出てきてる」
それは本当だった。ウェンディもジーナもすごく興奮しているし、あたしの手に握られたおちんちん、両方ともカチコチに固くなっていた。そして、あたしはと言うと、ふたりのアレを握ってるうちに、頭の中から理性的なところが消えていった。
あたしは黙ったまま、ふたりのおちんちんをこすり続けた。少しだけ早いストロークで。ふたりのうち、特にウェンディについて、彼女があたしの手の動きに合わせて体を動かすのを感じていた。呼吸は、ふたりとも肩を上下させて大きな息づかいをしていた。もうしばらくしごき続けた。すると、ジーナが、ああん、あっ、ああんと悩ましい声を上げるのを聞いた。そしてようやく彼女は言葉を口にした。
「ああ、ウェンディ? 私たち何をしてるの? これってどういうこと? 私たちって……」 最初は真面目な質問の口調だったけれど、次第に、ヨガリ声が混じった情熱的な声に変わっていた。
「わ、わたしにも分からないわ、ジーナ。なんにも考えられないの!」 とウェンディも悶え声になっている。
あたしは下唇を噛み、しっかり、ふたりをしごき続けた。自分自身のおちんちんに目を向けたら、プレカムが信じられないほどたくさん出てて、だらだら流れていた。おちんちんも痛いほどビンビンになっているし、おっぱいも爆発しそうに張っている。
でも、ウェンディの喘ぎ声を聞いて、ジーナは少し我に返ったらしい。何が起きてるかを疑問に思ったみたいだった。
「ねえ、ラリッサ? 何をしてるの?」とジーナが訊いた。
一瞬、あたしはどうしていいか困ってしまった。でも、ふたりのおちんちんを擦るのはやめなかった。顔を上げてふたりを見たら、ふたりともあたしのことを見つめている。でも、ふたりともあたしが手を動かすのを止めようとはしていなかった。それに、ふたりとも喘ぎ声をあげているし、ウェンディは小さいけどヨガリ声すら上げていた。あたしはもう何秒か擦り続けて、ふたりに、もう少し、この感覚を味わわせた後、ようやく返事をした。
「今ふたりが経験している感覚、あたしも経験してきたわ」 ずっと作り話ばかりしてきたけど、これは本当だった。「だから、もうちょっとだけ気持ちよくなる方法をあたしは知っている。普通のことじゃないけど、でも、気持ちいいこと。あなたたち二人とも、気持ちよくなりたくない?」 少しセクシーな声で言った。言いながら、ふたりのおちんちんを少し強くしごいた。