Say it 「口に出して言いなさい」
「お願い、マリー。頼むから、やめて……」
「あなた、あたしがするのは知ってるでしょ。あたしにはどうしようもできないわよ。そんな見え透いた演技は、もう、たくさん」
「そういうの、古臭くなってきてるわ」
「いいから、してほしいって言いなさい。それを言うだけでいいの。ちゃんと言ったら、してほしいことをしてもらえるのよ」
「本当に言わなきゃダメ?」
「オーケー、分かったわ。あなたは今日はしてほしくないようね。それはそれでいいわ。別にあたしは……」
「イヤ! お願い、マリー。あたし……ええ……あなたにしてほしい。これでいい? お願い。あなたの大きなおちんちんがないとダメなの」
「まるで本気で言ってるような言い方ね」
「本気で言ってるわよ! お願い、あたしを犯して!」
「あらまあ、嬉しいこと言ってくれるわね。あなたがライリーのことをからかっていた頃のことを思い出したわ。何でからかってたんだっけ?……そうそう、女の子みたいな服を着たり振る舞ったりすることについてだったわよね? 本物の男たるもの、自分自身にそういうことが起きるようなことは決して許さないものだって、あなた、延々、語っていたわ。でも、今の自分の姿を見てみなさいよ。脚を広げて。あなたのちっちゃなモノを見てみてよ。ふにゃふにゃで役立たず。それに引き換え、おっぱいの方はいい形に育ってきてるじゃない?」
「お願い、マリー。あたしはただ……」
「それに、そのキツそうな可愛いアナル。あたしのストラップオンが欲しくて、ヒクヒクしてるじゃないの。それって、結局、あなたはもはや本物の男じゃないということを示してるんじゃない? あたし、知りたいのよねえ……あなたは今は何者になってるの、って」
「そんなこと、あたしに言わせないで……」
「別にあたしはあなたに何かしてって強制してるわけじゃないわ。思い出してね。これってすべてあなた自身が選択してきたことだってことを」
「あの薬がなかったら、あたしだって何もしなかったわ。あたしは、ただ……あそこに何か入れてもらってないとダメな体になってしまっただけ」
「あら、知らないの? あの薬はプラセボよ。あなたには元々、内面にシシーがいて、そのシシーが顔を出してきただけなの。さあ、あなたは何者なのか、声に出して言いなさい。そうすれば、欲しいモノをもらえるわよ」
「あたしは……あたしはシシーです」
「そう。まさにその通り。さあ、あんまり大きな声でよがったりしないよう注意してね。ご近所さんにご迷惑をかけたくないもの」