The big city 「大都会」
「こ、こんな感じ?」 とアレックスは四つん這いになって不安げに振り返った。「こういう格好になって欲しいの?」
ミシェルは、腕を組みながらベッドから離れた。興奮で叫びだしたくなる。この子、すごく素敵! あたしが求めていたすべてを備えてる。しかも、この子ったら、自分に何が起きてるか知らないでいる。金髪で碧眼で、とても男のものとは思えないようなボディ。まさに、あたしにとって完璧と思えるパートナーを絵に描いたような存在。
それに、この子が信じられないほどウブなのも嬉しい。中西部の田舎町からここに引っ越してきたばかりからか、彼は、必死に、この大都会に馴染んでいるように見られたがってる。だけど、彼に会った人なら誰でも分かるけど、この子は、大都会でどう振る舞ったらいいかも、何を期待すべきかもほとんど知らない。それが痛々しいほどバレバレ。
そして、ミシェルは、そんな彼に大都会での交際の仕方を教えたがっている。
彼女は股間に装着したディルドを握った。「ちょっと痛いかもしれないけど、でも、一度、その痛いところを超えたら、気持ちよくなってくるから。本当よ」
「こ、これ、本当に都会の人たちがセックスするやり方なの? これってちょっと……」
「あたしを信じて」とミシェルはアレックスの言葉をさえぎって、彼に近づいた。ぷっくりした彼のお尻に両手を当て、荒々しく揉みだす。彼はびっくりして、小さな悲鳴をあげた。
「あなたのような子がセックスするときは、こういうふうにするものなの。リラックスして、あたしにされるがままになるのよ。後であたしに感謝することになるはず」