Reinvention 「やり直し」
「誰もボクのことを女だって思わないよ。だって、おっぱいもないし」
「もう何度も言ってきたから、これを言うのは最後にするけど、別に人々にあなたが女の子だと思わせようとしてるわけじゃないの。いい、タイラー? あなたが男なのはみんな知ってるわよ。男女の性区別を超えたアンドロジニーになるというところがポイント。みんなに、自分が知ってることは、本当に、現実なのかと考えさせるところがポイントなの。そういうところがアーティスティックになるわけ」
「ああ、うん。分かってる。でも、ボクにあの歌を歌わせるんでしょ……」
「あの歌のどこが悪いの?」
「歌詞を知ってるよね? まるで、カーディ・B(
参考)が歌うような歌、というか、ラップ? というか、何でもいいけど、そんな感じの曲。事実上、デカいチンポをしたたくましい男の人にヤラれるのが待ち遠しいと言ってるような歌なんだよ」
「それが? そこが謎めいた魅力の一部になってるんだけど」
「まるで、ファンのみんながボクのことをゲイだと思ってほしいような口ぶりじゃないか」
「それって、そんなに悪いこと? 市場調査をすると……」
「シャーナ、市場調査なんかどうでもいいよ。ボクは毎晩ステージに立つたびお客さんを見てるよ。どんな人がいるか分かる? 女の子だよ。女の子がほんとにたくさん。みんな……」
「女の子が増えてるのは、男子バンドから見捨てられたばかりのアイドルに夢中になってるからよ」
「な、何だって? ボクはそんなのじゃ……」
「あなたが違うのは分かってる。でもね、理解しなきゃダメよ、タイラー。人気なんて、いつまでも続かないの。どんな歌手も、時々イメージチェンジをしなくちゃいけないものよ。あなたもティーン・アイドルとして一世を風靡したけど、そろそろ、それから脱却する時だわ」
「でも、だったら髭を生やすとか、運動して筋肉をつけるとかできないのかなあ……」
「あなたがそんなことしても、バカにしか見えないわよ。今回の衣装こそ、あなたが芸能界に留まっていける方法なの。それに合わせて行きなさい」
「分かったよ。でも、あのダンスの動きは……」
「完璧でしょ? 最初は、あたしもストリッパーのポールダンス(
参考)とかやりすぎと思ったわよ。でも、実際に見てみたら、これこそ、まさに正しいダンスだと納得したの。あなたも同意すると思うわ」
「まあ、……多分。多分、その通りなんだろうなあ」
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