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口論 (2:終) 


そして意識が戻る。左右の手首と左右の足首にザラザラした縄が巻かれているのに気がついた。冷たい首輪にも気がつく。これは気のせいでは? だが、目の前で展開している光景は、彼が想像したよりもひどいものだった。そこでは、彼の長年のあこがれである彼女が、四つん這いになり、怪物のようなペニスで突かれ、嬉しそうな顔でこちらを振り返っていたのだった。相手の男は残虐な印象があるハンサムな男。さらには、この光景を撮影している男もいて、おそらく、この男がジョンを殴ったのだろう。

「一体何なんだよ、ジャズ!」 ジョンは怒りに任せて叫んだ。とはいうものの、望まないのに勃起もしていた。

彼女を犯している男が言った。「あんたは彼女を満足させていなかったようだな。どう見ても。だから、彼女は満足させてもらえる男を探したってわけじゃねえのか?」 男はニヤリと笑った。「でもよお、あんたのソコをみると、そんなに怒ってもいないようだが?」

「ジャズ!」 傷ついたジョンが悲痛な叫び声をあげた。「なんでこんなことを!」

「あんた、あたしを責められるの? そんな赤ん坊みたいなちんぽで何ができたのよ? 快感って言えるようなこと何もしてくれなかったくせに」

彼女は喘ぎ声を漏らしそうになるのをこらえながら言った。長年にわたる恋人同士だった彼を裏切り、侮辱して、かえって快感を得ているように見えた。

「それに、これがあんたを興奮させているのも知ってるのよ。あんたが『ポルノハブ』で何を見て、その変態欲求を満足させているか、あたし、知ってるんだから」

ジョンはどう反応してよいか分からなかった。ものすごく怒り狂いたいと思っていたけれど、できなかった。もっと言えば、目の前で展開している美しい光景を喜び始めていたのだった。

体を縛られ床にひざまずいて、生涯をかけて愛してきた女性が他の男に犯されている。愛する女性が快感に喘ぎ悶える姿ほど美しいものはない。しかも、あの男の持ち物の硬さを見よ! ジョンは、自分では知らなかったのだろうが、たまたま都合よく足の間に挟まっていた枕を相手に腰を動かしていた。どうしてそんなことをしていたか分からなかったが、どうしても、そうしないではいられなかったのだった。

そんなジョンの必死の姿を見て、ジャズはくすくす笑った。ジョンも枕相手に腰を動かせば動かすほど、気持ちよくなってくるのを感じていた。

カメラを持っていた男が、カメラを置いた。ちょうどジャズの局部が突きまくられ、同時に弱い従属的なジョンが枕相手に必死に腰を動かす様子を収めることができる位置だった。そしてその直後、ジョンは、痩せているがそれなりに逞しい一物を持つカメラマンの男も、この行為に加わりたいと思っていたことを知ったのだった。ジャズのあそこの穴はすでに使われている。溜まりにたまったモノを出すにはジョンを使うしかない。

それに気づいたジョンだったが、時はすでに遅かった。カメラマンはジョンの鼻をつまみ、息苦しくなったジョンは無意識的に口を開いた。カメラマンはすぐにこの機会をとらえ、ジョンの口にペニスを突き入れ、同時に激しく出し入れを始めた。

口に入れられたその食感にジョンは気が狂いそうになる。当惑し、怒り、少なくとも吐き出したいと思うはずだった。だが、彼は興奮しか感じなかったのである。あまりに性的に高ぶっており、喉奥にペニスを突き立てられても、それを喜んでしまったのである。そして、ジャズも、自分の彼氏が、より優れた男に口を犯されているのを見て、いっそう興奮し、悩ましい叫び声をあげたのだった。

その間、ジャズには、自分に打ち込み続けている男が急速にクライマックスに近づいてるのを感じていた。低いうなり声と内部に挿入されてる男根がヒクヒク蠢いているのからすれば、それを察知しないほうがおかしいだろう。彼女を犯す男は、射精が近づくのを受けて、言った。「この寝取られ野郎に、彼女が本物の男の樹液を注ぎ込まれるところを見せてやろうぜ!」

痩せ型のカメラの男も、その男が言ったことを聞いて、ジョンの口からペニスを引き抜き、ジョンは、やっと止めてくれたかと安堵するとともに、少し名残惜しくも感じたものの、今度は、顔を、無理やりに男とジャズがつながっている方に向けさせられた。ちょうどその時、彼に比べて明らかに優等であるアルファ・メイル(参考)が、征服した女にたっぷりと精液を注ぎ込んだのだった。それを見せつけられ、ジョンは圧倒的な敗北感を感じた。意思も心も打ち砕かれる。自分は、このふたりの男たちより劣った地位にいるのだと認めざるを得なくなる。

しかしなぜか興奮が高まり、それに伴う快感も募ってくる。そんな感情を否定しようとあらがうものの、抵抗は無駄だった。腹の奥から屈辱感と劣等感がふつふつと沸き上がってくるのにも関わらず、彼は、この一瞬一瞬を喜んでいたのだった。

自分は寝取られ男だ。ベータ(参考)であり、ここにいる優等な男たちの下にいるべき男なのだ。もはや抵抗はできない。たった今、自分の彼女を征服し、その体内に精子を注ぎ込んだ男が、そのペニスを彼の口に押し込んできても、ジョンは、それをただ受け入れるばかりだった。このふたりのような、自分より優れた男たちには、精いっぱいのことをして尽くさなくてはいけないのだ。少しでも自分が彼らの役に立てることを示さなければいけないのだ、と。

終わり

Source:Lover's Quarrel

[2019/05/28] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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