ジェフが自分が出したモノで妻の体を汚したのを見て自慢気な顔をしているのを見て、モニカはため息をついた。彼が出したモノは、いま洗ってきたばかりのシーツにも染み込んでいた。モニカは、敷いたばかりのシーツを、再び取り上げ、今度は、それを使って自分の体をぬぐった。
そんな、脚を広げ、大切な部分をぬぐう姿をジェフは満足気に見ている。モニカは顔を赤らめ、目をそらした。
モニカは、またも、キッチンに行き、赤色の染みと白濁を洗い流した。寝室に戻るとき、自分たちの寝室のドアから1メートルほどしか離れていない右隣の、リチャードの寝室のドアをちらりと見た。
なんだかんだ言っても、知らない家で初夜を迎えているのである。モニカは前は真剣に考えていなかったが、部屋の配置がこうなっているとすると、バスルームに行くたびに、必ずリチャードの部屋の前を通らなければならないと知ったのだった。
寝室に戻り、ドアを閉めた。ベッドを見ると、夫は掛け布の上に仰向けになっていた。そして、右手には勃起したペニスを握っている。まるで、彼女に見せつけるようにして。
眠るときに何か敷くものが必要になるので、モニカは、掛け布は汚したくないと思った。今は夏で暑いので、掛け布は必要ない。モニカは、夫の勃起を見ながら言った。「このシーツ、濡らしたところはそんなに大きくないの。だから、もう一回するなら、乾いてるところに横になりたいから、畳むことにするわね」
そして、再び、新婚夫婦の愛の交歓が始まった。もちろん、リチャードは壁際に戻っていた。聞き耳を立てながら、ペニスをしごき続ける。
「うっ、うっ、うっ!」
ジェフは、この2回目の時は、より強く動き続けた。その動きの合間に、自分の恥骨を彼女の恥骨にぶつけるような動きも混じっていた。この動きは、モニカは、喜んでいなかった。陰部の、特に入り口周辺に、まだヒリヒリする痛みが残っていた上に、恥丘の方も同じように痛めつけられてしまう感じがしたからだった。
ただ、2回目の時は、ジェフもまずは優しくキスをすることを忘れなかった。多分、30秒は時間をかけたキスだった。
初めてのセックスから20分ほど後に始まった2回目のセックスは、手を使った前戯も加わり、初回よりはずっと長く続いた。その間、ずっとベッドは軋み音を鳴らし続け、ふたりの行為に聞き耳を立てている者にとって、より良い音響効果を与えたと言える。だが、この時も、モニカは多少快感は感じたものの、到底オーガズムに至ることなどできなかった。
ようやく、セックスが終わる。この行為にかかわった3人のうち、2人はオーガズムに達した。その2人はともに男性であるが、ふたりとも2回ずつ射精したのだった。
シーツには新しい染みができてしまった。大半は白濁だけど、少し赤いのもまじっている。また洗い流さなくてはいけない。それに加えて、モニカはトイレに行きたくもなっていた。今度はリチャードのドアの前を通らなければいけなかった。
「完全に乾いてしまう前に、バスタブの冷たい水で染みを何とかしなくちゃいけないの」 モニカはちょっと高揚感を感じた。夫に処女を捧げたことに加え、汚れたシーツを洗うことも、妻としての仕事始めだわ、と。
たった1時間かそこらの間に、夫から2回注ぎ込まれているので、彼女のアソコは充満状態だった。バスルームはひとつしかない。ローブを羽織ったものの、モニカはリチャードの寝室の前を通らなければならなかった。
この最初の夜は、汚れたシーツを抱え通り過ぎたが、幸いにもリチャードと顔を合わさずに済んだ。彼はすでに眠りについていたのだった。
だが、それからの毎日では、毎晩、時には明るい時も、彼女はリチャードの寝室の前を通らなければならないだろう。モニカは、行き来するときに、偶然リチャードが出てきて、顔を合わすことがないように祈る他なかった。このパターンは、続く二夜、続いた。
ジェフとモニカの夫婦生活について、ひとつのパターンが固まりつつあった。ジェフは先にベッドに入り、勃起した状態で待っている。彼の前でモニカは裸になり、そしてベッドへ這いあがる。そしてジェフは彼女の体を愛撫する。彼は忘れずにキスをすることもあれば、忘れてしまうこともあった。
口唇プレー? 話題になることはなかったし、多分、考えもしてなかっただろう。ジェフは、行為が始まって2分以内に彼女に挿入し、その3分ほどした後には、行為は終わるのが常だった。
「終わる」のはジェフに関してだけである。モニカには汚れたシーツを抱えて廊下を進まなければならなかった。だが、ようやくモニカも学習し、今は流れ出るかもしれない体液を捕らえるために、ベッドの上、体の下にタオルを敷くようになっていた。ジェフは、いまだにコンドームを使っていなかった。
ジェフの次の給料日まで、ふたりはリチャードの家にいなければならなかった。
結婚してから5日目のことだった。モニカは家にひとりでいた。その日、リチャードは仕事に出たものの、早めに帰宅したのだった。静かに家に入った。キッチンや居間にモニカがいないのを知り、彼は忍び足で廊下を進んだ。そして、モニカたちの寝室のドアが開いているのを見た。
リチャードは足を止め、今回ばかりはモニカが部屋から出てこないようにと願った。音を立てず、ゆっくりとドア陰から中を覗いた。途端に心拍が上がるのを感じた。モニカがいる。ドレッサーの前に座り長い髪にブラッシングをしているところだった。そして、彼女は裸だったのである。身に着けているものはパンティだけ。
彼の位置から、モニカの裸の背中がすっかり見ることができた。滑らかで柔らかそうな肌。細いウエスト。その下の割れ尻の谷間も垣間見える。そしてパンティと美しい脚。鏡を通して、彼女の愛らしい顔も見えた。そしてその下の……ああ見える! 他に類を見ない美乳!
……すごい、すごい、すごい! これは見ないわけにはいかねえ!……
リチャードが帰ってきたとは知らず、モニカはハミングしながらブラッシングをしていた。モニカは、母に、毎日100回、髪にブラシを通すと健康な髪の毛を保つことができると教わっていた。モニカはブラッシングを開始したばかりだった。時にはブラシを右手に持ち、時には左手に持ち替えて、ブラッシングを続けた。腕を上に持ち上げたままで、ブラッシングするわけだが、そうするたびに張りのある若々しい乳房が持ち上がることにもなっていた。
モニカは鏡に映る自分の姿を見続けて飽きることはない。豊かに育ったCカップの胸は、張りがあり、我ながら誇らしかった。腕を上げるたびに、ふたつの肉丘もつられて盛り上がる。彼女の乳房は、驚くほど細いウエストと相乗して、彼女に、古典的な女性美、神話的と言える砂時計を思わせる姿を与えていた。