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弱みにつけ込む上司 (16) 


あそこの唇のヒリヒリ感は残っていたが、ほとんど気にならない程度になっていた。それでも、ジェフが挿入してきた時にモニカが感じたのは、自分がいかに長時間、そして激しくリチャードにカラダをむさぼられていたかということだった。

モニカは、リチャードの大きな亀頭が出入りするときに感じたゾクゾクした気持ちは感じなかったものの、ジェフのペニスは充分に大きいと思った。ジェフがもっと上手だったらいいのにと思わざるを得なかった。

そして、それまでと同様、この日の夜もジェフは長くは持たなかったし、女を喜ばせる動きもしなかった。ジェフに愛されている間ずっと、モニカはジェフとリチャードを比べていた。リチャードのことを思い浮かべながら抱かれていたら、ジェフとのセックスでもオーガズムを得られるのではないか。彼女はそんなことを期待して、ジェフに抱かれながらずっとリチャードのことを思い出していたのだった。

モニカは罪悪感を感じていた。あんなにリチャードとのセックスに夢中になってしまったことに罪悪感を感じていたし、いつかまた機会があれば、リチャードを体を重ねるつもりでいることにも罪悪を感じていた。夫の上司と交わした約束通り、彼女は、ある種の性行為も、体のある部分も夫には許さなかった。それはリチャードが相手の時だけ許される行為であり、カラダだった。

「ねえ、モニカ?」と、早すぎる射精を終えて満足げに仰向けになったジェフは、モニカに言葉をかけた。「いつか僕がシカゴに出張に出たとき、僕の部屋からこっちに電話をしようと思ってるんだ。電話越しにセックスできるんじゃないかって……」

「電話でセックス?」

「うん。多分、すごく楽しめるんじゃないかって思うんだけど」

「そんなことしたら、すごくおカネが掛かっちゃうわ」とモニカが心配そうに言った。だが、すぐに彼女はクスクス笑った。「だけど、そもそも、うちは電話を引いてないわよ。ウフフ」

「電話会社は、初めての客には前払いをさせてるんだけど、でも、次の給料日の後なら、電話を引き込むことができるんじゃないかな。今度、確かめてみるよ」

モニカは、2回ほど公衆電話で実家の母に電話していた。だから、電話料金のことはよく知っていたし、長距離電話のことも知っていた。「でも、コレクトコールって言うの? それをするためにはオペレーターさんを通さなくちゃいけないし、おカネもかかるんでしょ? 料金はいくらくらい? 最初の3分に1ドルくらいなのは知ってるけど、それを超えたら、もっとかかるんでしょ?」

ジェフは笑って、モニカの胸に手を伸ばした。「その場合は、僕たち早く済ませなくちゃいけないね」 そう言って、優しく彼女の乳房を揉んだ。「早く済ませられる?」

「そうしなくちゃいけないわね」とモニカは笑みを浮かべた。だが、彼女は心の中でつぶやいていた。……ジェフはあたしがイッたかどうか気になったことがないの?……とはいえ、すべてのことにかすかに罪悪感を感じていたことも事実だった。

その2日後の昼、モニカは夫の職場である駐車場を訪れた。ジェフと一緒に昼食を取ろうと思ったからだった。リチャードの顔を見たモニカは、明るい笑顔で挨拶をした。その頃には罪悪感はほとんど消えていた。彼女の目は「問題はないわよ」と伝えていた。

ジェフは、モニカがリチャードに挨拶するのを見ていたが、ひとかけらも疑っている様子はなかった。モニカとリチャードは、ジェフの目の前で無言でメッセージを交し合っていたにも関わらず、彼にはまったく気づかないのだった。

モニカはまだ10代で、高校も卒業していなかったので、夏の間、仕事をすることはアルバイトとですら、ほとんど不可能だった。加えて、仕事に行くための車もなかった。モニカたちが住んでいる地域では、たいていの仕事は、街の中心部のオフィスかデパートが職場であり、そこに通うには車が必須だった。

そこで、モニカはたいていの日は、ラジオを聞きながら掃除したり、映画スターのゴシップや若者の恋愛事情についての記事が載ってる雑誌を読んで過ごしていた。そういう毎日は、すぐに退屈になるだろうとは分かっていたけれど、さしあたり今は、次にリチャードが来るときのことを想像して暇をつぶすのだった。

その翌日、ジェフが仕事に出た後、モニカがカウチに座って、ラジオを聞きながら雑誌を読んでいた時、誰かが階段を上がってくるのが聞こえた。……まさか、リチャードが来たの? だけど、ジェフがこの町にいる時に来るなんて、あり得ないはずなんだけど……

ドアをノックする音が聞こえた。彼女はサマードレスを着ていたが、ブラジャーは着けていなかった。でも、ドアの向こうにいる人が夫かリチャードなら、気にすることではない。……リチャードに違いないわ! モニカはワクワクした気持ちでドアを開けた。

「こんにちは」

ドアの向こうにいたのは、作業服を着た男だった。電話機を抱えつつ、帽子を脱いで挨拶してる。「下にいる婦人から、あなたのお部屋がこちらだと伺ったもので。ご注文の電話の設置をしにまいりました」

男は、一度モニカの胸元へ視線を落とした後、ゆっくりと彼女の顔へ視線を戻した。それを見てモニカは顔を赤らめた。リチャードが来たと期待し、乳首が硬くなっていたのに気づいたからだった。

「……でも、あたしたち電話なんか注文してませんよ。そんな余裕は……」

「もう支払い済みになってます。こちらが支払った方の住所です」

モニカは、多分ジェフが払ったのだろうと、男が出した書類を見た。だが、支払人は彼女の両親だった。注文書には伝言が添えてあった。「電話をつけてもらったら、電話してきてちょうだい。交換を通してコレクトコールでいいわよ。それに、連絡を取り合えるように、そちらの番号も教えて。いつかけてきてもいいから……」

「どちらに取りつけましょうか?」

「その色のしかないの? 黒だけ?」

「車に戻れば、赤と青の電話もありますよ。ご注文は黒電話だったもので。ですが、月々50セント追加料金をお支払いいただければ、他の色のに変えられます」

「あら、おかねがかかるの? だったら黒電話のままでいいわ」

「分かりました。それで、どこに設置しましょうか?」

「ベッドわきの、あのドレッサーの上にお願い」とモニカは答え、またも顔を赤らめた。ベッドのことを言った時だった。知らない男の人に自分たちのベッドを指さすのは、恥ずかしかった。このアパートの問題のひとつが、これだった。誰を招いても、自分たちのベッドを見せることになってしまう点。

この部屋には、実際、前に電話が引かれていたらしい。前まで住んでいた人たちが引いていたのだろう。その人たちは、電話をキッチンのカウンターに引いていた。

「だとすると、電話線をこっちまで伸ばす必要がありますね。でも、数分で済みますからご安心を。将来的にひとつの家に2台設置するのをお考えなら、月々たった2ドルで可能ですが?」

モニカは思わず笑ってしまった。「このアパートで電話を2台なんて考えられないわ。1メートルも離れていないところに、もう1台なんて、うふふ……」

彼女が笑った時に、胸が上下に揺れるのを、電話の男は見逃さなかった。

「分かりませんよ。友だちや親せきと会話するときのために2台欲しいというお客様も、割といるんです」

「なるほどね。でも、さしあたり、あたしたちは1台で十分だわ」

回線がすでにできており、壁の穴開け工事も不要だったので、電話機の設置自体はすぐに終わった。男が作業をしている間、モニカは、魅力的と言えるその男のところを見続けていた。彼の体を見ていた。

男性ふたりと経験を持ったばかりのモニカにとって、すべての男性が興味の対象になっていた。もちろん、セックスのためではないが、とにかく好奇心をそそられるようになっていた。

男はベッドに腰掛けるようにして作業していた。彼が座っている位置は、モニカが寝る時に、ちょうどお尻がくる位置だった。ジェフと一緒に寝る時、彼が右手を使えるよう、モニカは右側に寝る習慣になっていた。

今は夏の昼下がり。気温がどんどん上がっていた。電話の男は作業着を脱ぎ、シャツ姿になっていた。別に肥満体ではないが、彼はベッドに座ったまま、床に配線を固定するため前かがみになっていたので、ズボンの中から尻が少しはみ出ていて、尻の割れ目が見えていた。

それを見ただけで、モニカの心は、リチャードが敷いたレールに乗ってしまった。あのいち夜、カラダを重ね続けた結果、彼女の心にはしっかりと軌道ができていたのである。男性とふたりだけでベッドの近くにいることも相まって、彼女の心は、ほとんど自動的にセックスのことを思い始めていた。モニカはしばらく男の尻の割れ目を見続けた後、ベッドの反対側に回り、男の正面にくる位置に腰を降ろした。

電話の設置自体はすぐに終わったものの、電話会社から新しい番号の割り振りを待たなくてはならず、それは予想以上に時間がかかった。その間、モニカは彼に対面するようにカウチに座っていたが、ドレスの裾が膝上までめくり上がっていた。男はちらちら彼女のことを見ては、すまなそうな微妙な笑みを繰り返し浮かべていた。

ずいぶん待たされるのねと思いつつ、モニカは、男が目を離すのを待って、左側に体を伸ばし、サイドテーブルにあった雑誌を取った。その時、自然に脚を広げたのだが、それを受けて、スカートの裾がさらにめくれ上がった。

モニカは何気なく、その動きをしたのだが、そうしつつ、脚を広げた瞬間に男が視線を戻したことも充分知っていた。

彼は低い姿勢をしていたので、多分、脚の付け根まで見えていただろう。モニカは、それに気づきながら、少なくとも5秒くらいは、そんな脚を広げた姿勢のままでいた。その後、わざと雑誌の表紙を確かめ、興味がないようなフリをして、別の雑誌を取ろうと、また同じ格好になった。今度は前よりも脚を広げる形になった。

もちろんモニカは、この行為を意識してやっていたし、楽しんでもいた。初めての体験ということもあって楽しかった。自分は主婦で、立派な大人となって、自由に行動できている。そして、今は男性とふたりきりで部屋にいる。その男性は、自分に対して性的な想像をしてると知りつつ、そうしてる。

背伸びするようにして、別の雑誌を選ぶフリをした。わざと脚をさらに広げて。今度は、パンティがちらりと見えたばかりか、白いパンティだというのも見えていたはずだし、かすかに陰毛の影も見えていたはず。どのくらい見えているのか分からなかったので、モニカは、しばらくその姿勢のままで、何か特定の雑誌を選んでるフリを装った。これだけ時間をやったら、ちゃんと見えてるはず……そう思えるまで。

チラッと男に顔を向けたら、男は素早く視線を外した。「あら、いやっ!」と言いながら、スカートがめくり上がってることに初めて気がついたフリをし、つつましやかに、裾を元に戻した。もちろん、男は見てないフリをしつつ、ずっと見ていた。

テストの通話をした後、彼は紙にメモし、モニカに手渡した。「はい、これが新しい番号です」

「それに運がいいですよ、奥さん。今のところ、共同回線ではなく個人回線として電話を使えます。隣のブロックの人はできないんですがね。その状態がいつまで続くかは保証できません。誰かが後で回線に加われば変わります。ですが、今のところ、共通回線をお客様だけで独占してる状態ですよ」

「ということは、共同回線の安い料金のままということ?」

「そうです。今のところは。誰かが新たに加入するまで、この状態です」

「良いわね。ありがとう」とモニカは立ち上がり、彼から書類を受け取った。「電話をつけるなんて思っていなかったわ。これで、うちの親と話せるばかりか、夫が出張しでも、話せるようになる」

モニカの頭の中では、すでに、ジェフが出張したときに電話越しのセックスをすることも考えていた。誰に聞かれることもないと分かれば、気になることは、時間と料金だけとなる。

「ご主人は出張中なんですか? あなたのような美人の奥さんをひとりにしておくなんて、残念だなあ」 男はそう言いながら、またも、視線をモニカの全身に走らせた。そして、モニカも、脚の間が疼くのを感じた。いまや、お馴染みの感覚になっていた。

モニカは、自分がいかに危険な状態にいるかに気づき、顔を赤らめた。今だけではない、いつも危険な状態にいる。「あ、でも、そんなに長く家を空けてるわけじゃないんです・時々、半日程度、町を離れる感じ」

モニカは嘘をついた。こう言っておけば、多少は安全だと思ったから。半日程度と言えば、夜は独りではないと分かるはず。

男は何かうまいことを言おうと頭を巡らせた。この会話を何か性的なものに変えることはできないだろうか、と。「それは淋しいですよね。でも、ご主人が泊りがけの出張に出たときには、これからは電話があるので、ご主人とお話ししながら、ベッドですごく気持ちよくすごすこともできますよ」

モニカは顔を赤らめ、今の言葉の性的な面に気づいたことを示す言葉を言った。「ええ、そういうことがあったら、楽しいわね」

電話男は思った。電話の取り付け作業で奥さんしかいない場合が割と多いのだが、そんな場合、普通、電話をベッドサイドに置くということはない。これは稀有なチャンスかも。しかも、この奥さん、若いし、可愛いし、こんなに良いカラダしてるのは見たことがない。

他の主婦たちと会話してきた経験から、男はさらに性的な会話につながりそうな言葉使いをした。「ええ、料金がすごく高くなるのは残念なんですがね。話しの内容によっては、長距離電話でするには長くかかりすぎることもあるし……」

それはモニカも言いかけたことだった。彼女が思ったことは、夫婦の一方にとっては長くかかりすぎるかも、ということだった。

そういう返事をしていたら、この男が会話をリードする可能性が無限に広がったことだろう。だが、モニカが実際に発した言葉は違った。「でも、主人は泊りがけの出張はしないから、長距離電話の料金についてはあんまり心配しなくてもよいかもしれないわ」

心の赴くままに話しを進めたら、どこまで行ってしまうか、不安になったのだった。……いけないわ。あたし、知らない男性に何かエッチなことを告白してしまいそうになっていたかも。

カウチに座り、彼が働く姿を見ながら、モニカは夢想していた。男が情熱的にキスをした後、ドレスを脱がすのを。そして、乳房が露わになると、男は前かがみになって覆いかぶさり、乳首を口に含むのだ。

さらに、男のペニスについても思いを巡らしていた。あの作業着のズボンの中に、どんなものを隠しているのだろう? リチャードとセックスした間、彼はしきりに自分のペニスとジェフのペニスを比較していた。それに慣らされたモニカは、当然のように、他の男性を見ても、彼らのペニスについて想像してしまうのだった。

そして彼女はあることを思いついた。リチャードに教わった、口で男性を愛してあげる行為である。アレをするとしたら、そんなに時間はかからない。それに、ジェフとリチャード以外の男性のアレがどんなふうになってるのかも知りたい。リチャードには、夫にはフェラをしないと約束したけど、夫以外の男性に対しては、何も約束してないもの。

もし、モニカが彼のペニスを見ることができていたら、彼女は、リチャードばかりでなくジェフのよりも短いものの、ふたりよりも太いペニスがあることを知ったことだろう。驚くほど太いわけではないが、根元から先端にわたって全体的に太いペニスだ。それを中に入れられたら、恐らくモニカは目を丸くして驚いたことだろう。

モニカは、危うくフェラのことを言いそうになっていた。それを思っただけで、彼女の顔は真っ赤になっていた。男はモニカが顔を赤らめたのを見て、どうして赤くなってるんだと、いぶかしく思った。


[2019/07/24] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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