チャーリーは念を押すために、再び、モニカの夫のことを口にした。
「ああ、ジェフならきっとシカゴでもうまくやれると思うぜ。さて、俺はこのベッドのカバーを剥がすから、その間、そこに立って待っているんだ。その後、そのパンティを脱ぐところを見せてくれないか」
リチャードの時は、モニカはカウチを使ったが、今回は、カウチにこだわることはしなかった。なんとなく、もし、このチャーリーという男性とイヤラシイことをしなければならないとしたら、ベッドで行いたいと思った。こんなに大きな体をしている男性だと、ベッドでないと思うように動けないかもしれない。
それに加えて、リチャードにちょっと仕返しをしてやりたい気持ちもあった。リチャードにはカラダを許し、気持ちを通じ合ったと思ったのに、彼は、この男性を連れてきてあたしの体を抱かせようとしている。あのベッドの上でこの男性に抱かれ、リチャードに見せつけてやろうと思った。
チャーリーはベッドのシーツを剥がすと、モニカの方を振り向いた。モニカは片手の指をパンティに引っかけて待っていた。
今夜はリチャードが来ると期待して、モニカは特別の下着をつけていた。黒のガーターベルト、白いパンティ、それに茶色のナイロン・ストッキング。この時代の貧しい若妻にできる、いちばんのセクシーなランジェリーだった。リチャードもチャーリーも、揃って彼女の姿を見つめた。
「これ、脱いでほしいの?」
チャーリーは愛らしいモニカの姿を堪能しながら、答えた。「ああ、そうだよ。それを脱いで、本当のお前を見せてほしい」
モニカは、ゆっくりとパンティを脱ぎ降ろし、そして、恥ずかしそうに顔を上げた。
「そこの毛を手入れしているようだね。綺麗だよ。じゃあ、今度はポーズをとって見せてくれるか?」
モニカが取ったポーズからすると、彼女にはモデルの才能があったのかもしれない。部屋にある唯一の窓のところに行き、少し誇らしげに微笑みながら、後ろで両手を組み、胸を前に突き出して見せた。中央時間帯でのサマータイムであるので、そろそろ夜の8時に近づきつつも、窓から夕日が差しこんでいた。
「すごい、信じられないよ。この娘は本当に美しい。こんな綺麗な女が、田舎の若者と結婚したなんて」 チャーリーはモニカの目を見つめ、言った。「君は大都会に行くべきだな。そこなら、君の女性としての真価をちゃんと認めてもらえるはず」
おだてられてモニカは微笑んだ。「あたし、まだ17歳なのよ。女性と呼ばれるなんて、まだ……」
……信じがたいとチャーリーは思った。まだ17歳で、これから知ることが山ほどあるわけか。ならば俺がたっぷり教えてやることにしよう……
チャーリーは、改めてモニカのカラダを眺めた。「きれいだなあ。君、本当にきれいだよ」
「ちくしょう! モニカがこういう格好して待ってると知ってたら、俺ひとりできたのに」とリチャードが口をはさんだ。
チャーリーはリチャードのことは笑ってやりすごし、モニカに話し続けた。「君はいつもガーターベルトとストッキングの格好でいるのかな?」
モニカは溜息をついた。「いいえ、今夜、リチャードが来るだろうって思って……」
「いや、俺は来たぜ、ちゃんと?」
またもリチャードが口をはさんだが、その口調は大人の男というより、不平を言う子供のような口調に聞こえた。モニカは優しい笑顔で頷いたが、目はチャーリーを見つめたままだった。
リチャードはカウチから離れたものの、立ったままだった。おそらく、立ったままでいた方が、裸になるモニカをよく見ることができると思ったからだろう。このアパートにはカウチを除けば、椅子は2脚しかない。その両方ともキッチンテーブルにあった。
「もう一度ポーズを取ってくれないか? 俺はこんなセクシーな女性を見たことがないんだ」とチャーリーが言った。
モニカは今度は両手を腰に当て、チャーリーの目を見つめながら、ちょっとふくれっ面をして見せた。明かりが差す窓を背に、ベッドの前、ポーズを取って見せる。前髪が顔にかかり、少し妖艶な雰囲気が出ていた。
……この女が17歳だなんてあり得ない……とチャーリーは思った。だが実際は、モニカは16歳から17歳になって、まだ数日も経っていないのである。
この肌はどうだ? 両腕から胸元にかけての、この健康そうに日焼けした滑らかな肌!
顔はどうだ? 可愛らしいく、若々しい。しかも、幼そうとも、ちょっと小生意気そうともいえる表情。この顔が快感を受けたら、どんな表情を見せるのだろうか?
そして、この胸はどうだ? 見事に育った豊満な乳房が、若干、左右外側へと顔を向けている。これほどの大きさなら、どんなに手が大きい男でも、手一杯になるに違いない。
ウエストはどうだ? キュッと狭まる腰と平らな腹。妊娠してるとは言え、まだ膨らんだ様子はまったく見えない。この腹が、そのうち、徐々に膨らんでくるというわけか。
さらに下へ移って、アソコは? 薄い茶色の毛に覆われた部分の魅力は言いようがない。実のところ、モニカは、まさにこの日、剃刀を使って、初めてその部分の手入れをしたのだった。この前、リチャードが来た時のことを思い出したからだった。彼女は中心部だけは残し、左右のサイドは綺麗に剃った。その効果は見事だった。リチャードも、モニカのその部分のこの姿を見るのは初めてだったし、もちろん、彼女の夫は見てもいない。
そして、モニカの美しい脚。まだ、黒ストッキングを履いたままで、パンティを脱いだ姿でのストッキングとガーターベルトが織りなすラインは、扇情的としか言えなかった。
そんな姿のモニカの横にはベッドがある。夫とだけ一緒になるべき夫婦のベッド。
モニカは、そのベッドに座り、片手で胸を隠しつつ、ハイヒールを脱ぎ始めた。ストッキングを脱ぐためには、まずはヒールを脱がなければならない。
「いや、それはそのままで」とチャーリーが言った。「女は、ヒールとストッキングをつけたままベッドに上がるのが最高にセクシーなんだよ」
モニカは、不思議そうな顔をしてチャーリーを見た後、ゆっくりと、その美肉のカラダをマットレスへと倒した。仰向けになりつつ、両肘で上半身を支えつつ、ゆったりと仰向けになる。チャーリーはすかさず、彼女の背に手を差し入れ、優しく枕を差し入れた。彼女の頭の位置に来るように、枕を入れる。モニカはそれを受けて、ゆったりと仰向けに横たわった。