どうやら、リチャードは、モニカが、電話ごしであれ夫ジェフとチャーリーを同時に相手する「3人プレー」に抵抗しないのを見て、この機会を利用し、「4人プレー」にもっていこうとしているらしい。
リチャードはモニカとチャーリーが抱き合うベッドの横に移動した。あれほどプライドが高く、何につけても自慢したがりのリチャードも、今は、チャーリーに自分の性器を見られても仕方ないかと思ったらしい。もちろん、チャーリーのペニスに比べれば、リチャードのそれははるかに小さかった。
知りゃーどは、ベッドの横、右手で自分のペニスを握り、左手でモニカの右側の乳房を触る。そうしながら、ゆっくりとしごき始めた。そのペニスの矛先はもちろんモニカの乳房であり、チャーリーの顔からも、そんなに離れているわけではない。
この状況、モニカは避けたかった。ひょっとしてチャーリーなら、ふたりの邪魔になってるリチャードを避けてくれるかもしれない。そう期待して、彼の顔を見上げた。でも、彼の表情は期待していたものではなかった。……別に何でもないだろ? そうとでも言いそうな顔をしている。この状況をじゅうぶん分かり、リチャードを遠ざける意思などさらさらないのを知る。
モニカは仕方なく、リチャードが乳房を触り続けるのを許したのだった。だが、彼女が見逃さなかったことがあった。それはチャーリーがリチャードのペニスを一瞥し、にやりと笑ったこと。その笑みの理由はモニカでも分かった。誰が見ても分かるほど、その大小の差は歴然としていた。
ただ、この関係を知ってモニカが非常に驚いたことは事実だった。
あのリチャードが……。とても堂々としていて、自信に満ち溢れていたリチャードが……。つい先週のことなのに、ジェフのペニスと比べて自分のペニスがどれだけ大きいかを、わざわざあたしに言わせ、大きいと聞いたら、あんなに喜んでいたリチャードが……。あれは浮かれていたから? そのリチャードが今は、どうしてもおちんちんを出して擦りたくなったのか、喜んでチャーリーに自分のがいかに小さいかを見せている。
モニカは改めて自分の状況を確かめた。あたし、自分がこんなことをしてるなんて、信じられない。
目の前にリチャードのおちんちんが来ている。彼は手であたしの胸を触ってる。右も左も、好き放題に揉んでいる。そして、チャーリー。ほんとにスーパーマンみたいな男! その彼の大きなおちんちんがあたしの中に入っている。動いていないのが、今のあたしにとっては幸いだわ。彼は、あたしとあたしの近くにあるリチャードのおちんちんを見つめている。なんだか冷静な目というか平然とした顔で見つめている……
「モニカ、手を使ってる? イッテ欲しいんだ」
「ああ!」
実際、モニカは夫のことを忘れていたのだった。急に電話から彼の声を聞いて彼女はびっくりした。……今はジェフのことに集中しなくちゃ。ここにいるふたりのことはできる限り意識から消さなくちゃいけないの!……
「ええ、ジェフ! 触ってるわ。たぶん、イケると思う……」
チャーリーは半分ほどまで挿入していて、さらに奥へと進んできていた。モニカは彼の胸板を押し返していた。このままどんどん来られると、のしかかられてしまい、電話を続けられなくなってしまう。事情を分かってもらいたいと思ったモニカは、電話をチャーリーの耳に近づけた。気づくと、リチャードも耳を近づけていた。3人で電話に耳を寄せている状態だった。
モニカにとって、リチャードが乳房をいじってることで興奮が高められていることは驚きだった。当時のこの地域の通念として、性愛は一対一のものであり、こういう形で快感が生まれることなどありえないものだったから。でも、リチャードのペニスがこんなにそばに来ているのもかからわらず、この3人の関係の中で、チャーリーが支配的な男性の役割を担っていることが、モニカには嬉しかった。
「モニカ? そろそろ根元まで入れるよ!」
「やって、あなた! あたしも手伝うから!」
「そうしてくれ、モニカ。全部入れるよ! モニカのすべてを感じたいんだ!」
もちろん、この会話をチャーリーは聞いていて、会話に合わせてぐいっと押し込んだ。モニカは、それを受けてうめき声をあげたけれども、予想ほどの大きな声ではなかった。彼女は、自由になってる手で、チャーリーが全部を一気に埋め込むのを阻止していたのだった。今の姿勢で一気に埋め込まれたら、自分がどうなるか分からなかったし、変に大きな叫び声を上げてジェフに聞かれるのは避けたかったのだった。
「ああ、すごい、あなたのおちんちん気持ちいい。深く入ってくるのを感じるわ」
モニカは猫なで声で演技しながら、チャーリーを見上げ、微笑んだ。それを受けてチャーリーは、小刻みに出し入れの動きに入った。当然、モニカは、はっはっと呼吸を荒げ始めた。
視界の隅で、リチャードがしきりと右手でペニスをしごいてるのが見えた。左手では相変わらず、右の乳房を揉んでいる。
「ああ、モニカ。その声! まるで、本当に君の中に入れてるような感じだよ!」
「あたしの中に入ってるのよ、ジェフ! 電話を通してでもちゃんと感じるの。こんな素敵な気持ち、一緒になってから一番かも。だから、お願い。ぐいぐい突いて! 好きにあたしを犯して!」
「モニカ! 俺…お前のおまんこ、すごく気持ちいい。俺、どんどん固く大きくなってるよ。イキたいなら、急いでね! 指をいっぱい使って。俺、ジワジワ盛り上がってくるのを感じてるんだ」
ジェフは切羽詰まった口調になっていた。モニカにも、彼の興奮が分かっていて、それを盛り上げるべく、悩ましい声を上げ続けた。
「早く切り上げなくちゃね。俺、もうすぐイキそうだよ……うあっ。あああぁッ!」 ジェフは、射精をした断末魔のような声を出した。
「あ、あたしもっ! イクぅぅぅぅっ!」
モニカも同じような声を出した。彼女の絶頂は演技ではなかった。ただ、それをもたらしたのはチャーリーのペニスだった。
リチャードも同時に射精に至っていた。ただ、彼は射精の瞬間、巧妙に矛先を変え、チャーリーの体にかけることだけは防いだ。リチャードの精液は、モニカの右肩から乳房にかけて降りかかった。右の乳房はほぼ全域、白い粘液で覆われた。
リチャードは下品な唸り声を上げつつ、腰をぐいっと突きだし、2発目を発射し。モニカの左の乳房にもふりかけるためだった。
……最低!
モニカはそう思いつつも、再び自分自身のオーガズムに意識を集中させた。