リチャードは思った。この日の夜まで自分は王様だった。セックスについてモニカが知ってることのほとんどすべてを自分が教え込んだと言ってよい。旦那のジェフは女を喜ばす方法についてはまったくのウブなのだから。リチャードは、新しいことを教え込むたびにモニカが見せた反応が愛しかった。
そして、今夜、モニカはフレッドと体を重ねた。どう見ても、彼女がフレッドとのセックスを楽しんだのは明らかだった。自分は知らなかったが、フレッドは巨根の持ち主で、しかも、その道具の使い方を熟知した男だった。リチャードは、果たして彼にモニカを抱かせたことが良かったことなのか分からなくなっていた。
自分のモノでないものを100ドルで売ったなら、そいつは良いことだ。だが、モニカは俺のモノになっていたのだ。それをフレッドに奪われたような気持だった。ある意味、自分よりはるかに大きなペニスを持った男に最愛の女を寝取られた気分だった。
もはや、前の状態を取り戻すには遅すぎる。すでに行われてしまったのだから。とりわけ、たった1週間前に誘惑してセックスにこぎつけたモニカだったのだが、彼女はもはや、あの時のウブで可愛い女の子ではなくなってしまった。
モニカがトイレに入ってから長い時間が経っていた……多分、アソコからスペルマを洗い流しているのに違いないが、こんなに時間がかかるということは、よっぽど多量に中出しされたということか? ちくしょう、フレッドのヤツ、モニカを散々にヤリまくりやがって!
そんなことを思いながらリチャードは、もう一服、タバコを吸った。頭の中、フレッドがあの逞しいペニスをモニカに使う光景が浮かんで消えなかった。悔しくもありエロティックでもある光景に、リチャードはどうしても苦々しい笑みを浮かべてしまうのだった。
モニカとヤレるのは、もう2週間くらいかなとリチャードは思った。そのうち彼女の腹が膨らんでくるだろうし、そうなったらモニカを彼女の実家に帰そうと考えた。旦那のジェフはどうするか? それについてはすでに計画を立てていたリチャードだった。
ギャング集団では、若いメンバーを犠牲にして逮捕させらせ、ちょっとだけ刑務所暮らしをさせることが標準的だ。締め付けたりせずとも、文句も言わずムショ入りして刑務を務めあげたら、一人前のメンバーとして受け入れらるという次第である。
リチャード自身、ムショ入りした経験があった。1年以上の刑期だった。リチャードは考えていた。間もなく、ジェフにその番が回ってくる、と。そうなったら、その間、自分はモニカを自由にできることになる。もしかすると、モニカを使ってちょっと小遣い稼ぎもできるかもしれない、と。
小遣い稼ぎ? その言葉に、リチャードはあることを思った。もっと外の世界に目を向けたら、妊娠している美人の10代の娘とセックスできるなら大金を惜しまない男たちがいるはずだ。妊娠してて中出しし放題の10代の娘を抱けるチャンスはそうあるものではない。ましてや、その娘が人妻だとしたら、もっと高値がつくだろう。
女は妊娠すると、腹が膨らんでくる前に、おっぱいが大きくなり、張りも出てくるものだ。モニカのおっぱいは10代の若々しい乳房だし、元々、大きく張りがある。だが、この1週間の間ですら、前よりも大きくなっているように思えるぞ。
モニカを使って荒稼ぎするなら、彼女の腹が膨らんでくる前に行動する必要がある。そのためには、しばらくモニカを常時、自分のそばに置いておくことにするか?
それは難しくはない。まずは邪魔な旦那をモニカから引き離すことだ。次にジェフがシカゴに車を運ぶ時、向こうのギャングどもへ古いモデルの車を注文させ、ジェフに配達させる。そして、警察に通報。シカゴのギャングどもは警察にわいろを贈って、ジェフを助けるように仕向ける、と。ジェフが出張に出た後で、モニカにシカゴの有力者が会いに来ると伝える、と。実際は、向こうのギャングたちだが。
その「有力者」のの中にはジェフのための「弁護士」と、警察とコネがある人物もいることにしよう。でっち上げる方法はいくらでも思いつくぞ。モニカは孤立無援になるわけだし、ジェフを拘置所から出すために必死になるだろう。何でもするに違いない。
******
バスルームの中、モニカは鏡を見つめていた。涙で化粧が乱れていた。「ジェフ、ごめんなさい。本当にごめんなさい。……貞淑な妻でいたかったのに。本当にそう思っていたの。でも、あの人たち、あたしにそうはさせてくれなかった。結婚して3週間しか経っていないのに、あたしは、もう他の男の人に抱かれてしまった。しかも、ふたりの人に」
モニカは、自分がしたことを振り返って、小さく身震いした。何日か前にリチャードとしたこと。それとほぼ同じことをチャーリーを相手にしてしまった。でも、チャーリーのペニスはリチャードのよりずっと大きかった……
最初は嫌だった。だけど、チャーリーにキスをされてからは……。チャーリーはキスが上手だった。キスされてるうちに、すぐに不快感は消えて行って、その代わりに快感が生まれてきた。そしてチャーリーが自分の中に入ってきた。それから何分も経たないうちに、自分はオーガズムに達した。その後は、ずっとイキっぱなし。あそこがヒリヒリし始めるまで、ずっとオーガズムが連続していた。いいえ、アソコが痛くなった後にも、最後にもう一度、激しいオーガズムを味わった。
チャーリーに抱かれた途中から、リチャードが見ていることも忘れてしまった。覆いかぶさるチャーリーの背中に爪を立て、歯を食いしばって、強烈な絶頂を何度も味わっていた。頭の中は真っ白になっていて、あの大きなペニスで中を突かれる快感だけに覆われる。
後になって思うと、自分が、あんな言葉を大きな声で言っていたことが信じられない。リチャードがそばにいて聞いているのを知っていたから、チャーリーの大きなおちんちんが気持ちいいなんて、言葉にしたくはなかった。でも、チャーリーにイヤラシイ言葉やエロティックな言葉をいっぱい吐きかけられてるうちに、知らないうちに、声に出してしまっていた。いや、むしろ、あの時は、愛し合っている最中に、ああいうことを言わない方が不自然なように感じていた。
モニカは、チャーリーに抱かれていた時のことを振り返り、思い出した。……あたし、彼の大きなおちんちんのことを、多分、10回は声に出して言ったかも。リチャードは、そのことを忘れないんだろうなあ……
チャーリーとは何度か体位を変えて交わった。姿勢を変えたときに、リチャードがベッドの周りを移動し、ゆっくりおちんちんをしごきながら、あたしたちを見ているのに気づいた。チャーリーが大きなおちんちんをあたしのあそこに突き入れるところを、彼はじっと見ていた。
最初は、リチャードにヤキモチを焼かせてはいけないと、チャーリーに抱かれる快感をあからさまに表すのを恐れていた。でも、ある時、リチャードは大きな車輪のひとつの小さな歯車にすぎないんじゃないかと思った。実際には、リチャードは小物で、あたしの上に覆いかぶさっている、シカゴから来た重要人物という、このチャーリーという男こそあたしが本当に気にかけるべき相手なのではないか、と。そう思った瞬間から、モニカにとって、本当の意味での快感が開始したのだった。
チャーリーが仰向けになったのを受け、モニカは彼の上にまたがり、再び結合した。後ろにリチャードがいて、自分たちを見ているのを知っている。すでにチャーリーの巨根によって肉体的な快感は発火していたけれど、それに加えて、今は、彼が有力者という尊敬の気持ちもあって、精神的な愛情も湧いていた。
キスが上手で、女の気持ちを分かってて、その上、逞しい体をした男。それに対して、あたしたちの行為をこそこそと見てる小物のリチャード。
モニカは後ろでリチャードが見ているのを知りながら、わざと背中を反らせ、お尻を突き出し、上下に振り続けた。そうやって、チャーリーの極太が自分の肉穴に出入りするところをリチャードに見せつけた。
やがて絶頂が近づく。モニカは思い切り尻を沈め、チャーリーの棍棒を根元まで飲み込み、同時に腹の底から出すような深い唸り声をあげて、絶頂を伝えた。
「イクっ!」
その言葉と共に、モニカは無表情になり、息を止めたまま、じっとチャーリーの顔を見つめた。何かにキバってる顔がしばらく続き、やがて、急に呼吸が戻り、柔和な顔になった。
「ああ……、良かった……すごく、良かった!」
そう言いながら、顔をチャーリーに近づけ、再びキスをした。キスをしている間、モニカは、腰を左右に振る動きを続けた。本能的に、縦方向だけでなく、横方向でも刺激してほしく、そう動いてしまう。
やがて、モニカは、転がるようにしてチャーリーの体から降りた。その時、リチャードが自分たちを見ているのを見たが、彼のペニスは依然としてツンと立ち、天井を向いていた。
……リチャードは、やっぱり、チャーリーのおちんちんにヤキモチ焼いてる。まあ、でもいいわ。あたしがチャーリーのおちんちんの方が好きなことを、あからさまに見せてあげる。思いっきりヤキモチ焼けばいいのよ。当然の報いだわ!
そう思い、モニカは、仰向けに大の字になっているチャーリーの股間に顔を寄せた。そして、うっとりとした顔で彼のペニスを口に含んだ。キャンディーを舐めるようにべろべろ舐めては、ミルク絞りをするようにして吸い上げる。それを繰り返し、やがてチャーリーは射精を始め、モニカはためらう様子もなく、彼が出した体液を飲み下した。
先週、リチャードは何の予告もせず彼女の口に射精し、その思いやりのなさにモニカは驚いたのだが、自分自身が進んでこの行為をするとはモニカ自身、思ってもみなかった。
実際、この行為はモニカが思いついたことではなかった。チャーリーが誘ったことであった。
「もし、してくれるならの話しだが、俺は女の口に出すのも好きなんだよなあ……」
「でも、あたし、アレの味、好きじゃないの」
その返事を聞いて、チャーリーはその気持ちも分かると頷いて見せ、仰向けになった。
「口を頭につけながら、優しくしごいてくれるだけでいい。やりたくなかったら、別に飲み込まなくていいから。でも、飲み下してくれたら、本当に嬉しいよ」
そういう言葉だけで充分だった。チャーリーは別に命令したわけではないが、そのことで、かえって、モニカはその希望に応じたい気持ちになった。なにより、このチャーリーという男性を喜ばせてあげたい。できるかどうか分からないけど、彼が出すモノを全部飲み下すことにしようと心に決めたのだった。
モニカには、セックスをしていた大半の時間、チャーリーのペニスが少し柔らかい感じがしていた。彼が完全に勃起していたと思えるときでも、それは変わらなかった。多分、あれだけ大きな肉塊を血液で満たし、固く勃起させるのは、血流の生理的な仕組みでは無理なことなのだろう。モニカはそう思っていた。
でも、その理論は間違いであることが判明したのだった。モニカが咥えたペニスが、射精の直前、信じられないほど固くなったのだった。
味は、モニカが思っていたほど悪くなかった。ただ、量が尋常ではなかった。リチャードの射精ですら、吐き出さなければ対処できなかったのに、それを上回る量で噴出してきたのだからたまらない。それでも、モニカは、ちょっと咽せる瞬間はあったものの、一滴残らず飲み下して見せた。
……リチャード、ちゃんと見てよね! あたし、チャーリーのを全部飲み下してるわよ! あなたも先週、彼と同じようにあたしを扱ってくれたら、同じように、全部飲み下してあげたかもしれないのに!……
ともあれ、モニカは肉体関係を持った3人の男性のうち、ひとりに関しては精液を味わい、もうひとりについては多量の精液を飲み下したのだった。残るひとりについては、ペニスに唇を寄せたこともないのではあるが。
リチャードにとって幸いだったことがあった。それはチャーリーがモニカのアヌスをやろうとはしなかったことだった。この点に関しては、自分の方が先を行ってると誇らしかった。
とは言え、チャーリーもモニカの肛門に指と舌を使っていたのも事実だった。一度、射精をしながら、チャーリーは指をモニカの肛門に突き入れたが、すでに同じようなことをリチャードにされていたモニカは、それをされても驚かなかった。
ただ、シックスナインをしていた時に、チャーリーが舌をそこに挿し込んできた時には、モニカも驚いた。
モニカは青いバスタオルを体に巻き付け、乳房の前で結んだ。ちゃんと胸が収まるか確かめ、彼女はバスルームのドアノブを回した。
ひょっとすると、チャーリーが待っていて、もう一回しようと言うかも。そう言われたらどうしよう……そうねえ、あたしは拒まない。優しくしてくれる限り、何回でも……
ドアを開けると、すぐ前にリチャードが立っていた。ニヤニヤして見ている。
「ずいぶん長かったな。物足りなかったのか? 中で自分であそこをいじっていたのか? それとも、緩んでしまった穴をジェフに気づかれないよう、締め付ける運動をしていたのか?」
そんな言葉を吐きかけられ、モニカは顔を赤らめた。リチャードは時々、本当にひどいことを言う……
「チャーリーは?」 とモニカは部屋の中に目をやった。彼が帰ったのを知ると、彼女の顔にはっきりと落胆した表情が浮かんだ。
「チャーリーはお前のパフォーマンスに実に満足していたぜ」
モニカは急に寂しさに覆ってくるのを感じた。……チャーリーは帰ってしまった。もう終わってしまったのね。…… うなだれて彼女は言った。「そ、そう……良かった。あたし、彼に喜んでもらいたかったから……」
リチャードはニヤニヤしながらモニカに近づいた。「あいつを喜ばせただけじゃないんじゃないか? お前自身、喜んでいただろ? あいつの上に乗って腰を動かしてた時のお前の顔、ちゃんと見ていたんだぜ?」
モニカはまたも顔を赤らめた。……それは否定できないわ。全部、リチャードに見られていたんだから。
「まあね。あそこがヒリヒリしだすまでは、気持ちよかったのは本当だもの」
ヒリヒリしてる。このことだけはリチャードにちゃんと伝えておきたかった。リチャードが、この後、セックスしようとしてくるのは分かっていた。挑みかかってきたら、もう一度、この言葉を言おうと思った。
突然、リチャードがモニカのタオルを掴み、ぐいっと引っ張った。彼女の裸体が露わになる。モニカは無意識的に片腕でふたつの乳房を隠した。
「あんなことをした後になって、今さら、俺から体を隠そうとしてるのか? えぇッ?!」
モニカはうなだれ、胸を隠した腕を降ろした。
「違うの……ただ……もう、今夜はこれ以上、したくないの。とても疲れてて……あそこもヒリヒリしてて……」
「まあ、そうだろうな。わかるぜ。チャーリーのヤツ、10発はやってったもんな。やるたびに、お前のアソコは広げられてしまって、今はゆるゆるだろう。それに、あいつは一回一回が、やたら長かったしな。いちいち、お前の中を散々掻き回しやがった……
「……お前があいつとやれたこと自体、いまだに信じられねえぜ。お前のまんこ、あんだけきつかったのを思うと、なおさらだ。あんなお前の姿をさんざん俺に晒して見せた後で、今夜は俺にやらせないわけねえよな。そうだろ?」
モニカはリチャードの目を見つめた。「手でだったら、やってあげらると思う」
それで許してもらおうと期待していた。ともあれ、チャーリーとのセックスの後では、リチャードとする気など起きなかった。
リチャードは笑った。「アハハ! 大丈夫だ、モニカ。今夜は許してやるぜ。お前、チャーリーのを飲み下しただろ。今夜はもうやれないなら、フェラで出すだけで許してやろう。またジェフを出張に行かせるから、その間にまた来るぜ。そん時に、みっちりお前をやってやる……。ひょっとすると、俺たちの組織から別の男を連れてくるかもな。また、重要人物が来るらしい。そいつも、お前やジェフの将来にいろいろ助けてくれそうな人物だぞ」
リチャードはすでにある人物を念頭に置いていた。2日ほど前、彼はとあるバーにいた。そこにアロンゾ兄弟が入ってきたのである。アロンゾ兄弟はリチャードを見かけると、さっそく、そばに寄ってきて一緒に飲み始めた。何杯か飲んだのち、彼らはリチャードにモニカについて訊いた。彼らは、リチャードの駐車場の前を通りかかったとき、モニカのことを見ていたのである。
「あの娘は、すごくウブなんだよなあ……」
そう言うと、アロンゾ兄弟は、抱かせてくれたらひとり当たり100ドル出すと言い出した。場合によってはもっと出すと。
割とケチで有名な兄弟だが、その彼らが、ひとり当たり100ドル出すとは。100ドルだけでもかなりの額なのに、それが2倍となる!
最初、リチャードは彼らが冗談を言ってると思っていたが、アロンゾ兄弟はしつこく食い下がった。
「あの女は、まだ17になったばかりなんだぜ」
リチャードは、そう言って、兄弟をがっかりさせるつもりだったが、逆効果だった。むしろ益々乗り気になってくる。
「しかも、人妻なんだ」
これも逆効果だった。
「人妻? だったら、なおさらじゃねえか。誰かの奥さんに突っ込んで、ヒイヒイ泣かすのって最高だぜ」
それから、3人はさらにもう一杯、酒をお替りした。リチャードはちょっと自慢話を始めた。
「実は、もう、あの女とやってるんだ」
「おい、マジかよ。どんなカラダしてるんだ? ベッドの中ではどんなふうになるんだ? あそこは締まりが良いのか? フェラはやるのか?」
問われるままに答えていると、兄弟はひとこと、「百聞は一見に如かずだよな」と言った。
リチャードはちょっとバラしすぎたかなと思った。ただ、アロンゾ兄弟がジェフにあることはないだろうし、この話がバレることもないだろうとも踏んでいた。
「多分、多分な。何とかできるかもな」と彼は言った。「いいか? モニカは純情可憐で、とても体を売るような女じゃねえんだぞ! なにしろ、まだ男はふたりしか知らないウブ娘なんだ。俺と旦那のふたりだけな。だけど、マジでカネを払うつもりでいるなら、それに、誰にも話さないと約束するなら、考えてやらないわけでもないぞ」
アロンゾ兄弟はひとり当たり150ドルに値段を釣り上げた。リチャードは、金額が上がったのを受けて、「後で知らせる」と返事した。
リチャードにとって、その額は確かに魅力的だったが、同時にそのバーでの噂話も気になっていた。アロンゾ兄弟が女を手荒に扱うという噂だ。アヌスとバギナを同時に犯すとか、女をロープで縛り、顔面にぶっかけるとか。そういう噂だ。
アロンゾ兄弟は大きな体格で、ふたりとも身長190センチはあるし、ひとりは体重90キロ以上だし、もうひとりは100キロは超えている。肥満ではなく筋肉による体重だ。シャツの胸元からはゴワゴワした体毛が顔を出していて、その様子から察するに、特に股間周辺を含む全身がどんな茂みになっているか、容易に想像できるだろう。兄弟がニュージャージのマフィアとつながりがあるという噂もあった。
それでもリチャードは、自分がそばについていれば、ふたりがモニカに度外れた行為に及ぶのを防げるだろうと思っていた。
いや分からないぞ。ひょっとすると、モニカはそういう手荒な扱いを好むかもしれない。これは、面白い実験になるかも。モニカが、あの荒くれ兄弟ですら、ちゃんと相手できるとなったら、いくらかモニカに何ドルかカネを出してやろう。そして、ジェフとの生活のためには、こういうこともするのが良い妻の務めじゃないかと言ってみるわけだ。あのウブなモニカのことだ、素直に頷くんじゃないかな。あの兄弟が300ドル出すなら、100ドルくらいモニカにやっても構わないか……。
そして、アロンゾ兄弟から申し込みがあった直後に、フレッドから再び申し込みがあった。偶然のことだったが、リチャードにとっては運が良い偶然と言えた。それというのも、もう一度、フレッドと会うとすると、その機会にモニカと3Pを試すことができるかもしれない。アロンゾ兄弟に先を越される前にヤレるかもしれないからだ。
リチャードは、すでにモニカに、ビジネス関係で、また客があるかもしれないと伝えていた。モニカは不安そうな顔でリチャードの目を覗き込んだ。「誰なの? チャーリーは、シカゴでジェフの上につくんでしょ?……」
「心配するなって……」とリチャードは話しながら、モニカの左側の乳房に手を添えた。「シカゴには有力な男たちが何人かいるんだ。チャーリーはそのひとりにすぎない。お前がどれだけイイ女か、いったん噂が出たら、後は引く手あまたになるもんだ」
噂が出たらという言葉にモニカは恐怖を感じた。「あたしのこと? あたしがイイ女って? ジェフはどうなるの? ジェフこそ、引く手あまたになるべきじゃないの?」
「ジェフのことは気にするな。ジェフはジェフで自分の仕事があるんだ。もっと仕事も増えるだろう。ともかく、お前はジェフの仕事を大いに助けてあげることができるということだ。俺たちのビジネスで頭角を現すには、ずいぶん時間がかかるもんなんだぜ? 俺には分かる。俺自身はひとりでやったんだが、ずいぶん時間がかかったからな。だが、ジェフにはお前がいて力を添えているんだ。お前とジェフのふたりなら、大出世できるぜ。ひょっとして、いきなりトップを狙えるかもしれない。俺を追い越してな」
リチャードは両手でモニカの乳房を揉み始めていた。
「どうだ? もっと高いポジションの男たちとしてみる気はないか? 上のポジションの男たちに、お前の上に乗ってもらうだけのことだが?」
リチャードは、自分で言ったジョークに自分で笑った。モニカは、不安と嫌悪を感じつつも、つられて笑顔になってしまうのだった。
モニカが微笑んだのを見て、リチャードは調子づいた。
「実は、とある兄弟がいるんだ。そいつらは、イリノイ州の西地区の大半を仕切っている。もし、その兄弟をお前の魅力で好きにもてなしてくれたら、俺にいくらか良いことをしてくれるはずだ。俺自身、ずいぶん前から、もうちょっと上の位置に着きたいと思っていたんだよ。なあ、いいだろ? 少し力を貸してくれるよな?」
「あなたに?」 とモニカは顔をしかめた。「あたしは夫になら力を貸すわ。でも、どうしてあなたに力を課さなくちゃいけないの?」
「まあ、ひとつには、お前の旦那に最初に仕事を与えたのが俺だということがあるな。それに、お前たちふたりに、良い仕事を手配しているのも、俺だ。もし、そんな俺の取り計らいに見合ったことをしてくれるなら、俺も、お前たちに、ちゃんとそれに見合ったことをしてあげると約束するぜ」
モニカはうつむいた。「あたし……あたしは、もう、あなたに借りは返したと思っていたけど……」
リチャードはモニカの言葉を無視し、彼女の弱みにつけいった。「それに……俺とお前の間じゃねえか。特別の間柄だ。俺の言ってる意味が分かるだろ?」 そう言って彼はモニカの唇にキスをした。
最初、モニカはかすかにではあるが抵抗した。だが、すぐに両腕でリチャードの体を抱き寄せ、情熱的にキスを返したのだった。モニカは、先週からのリチャードとの様々な出来事で、すでに非常に興奮していた。激しく舌を絡ませあいながら、気持ちが高まったのか、モニカはLの言葉すら口走った。Fの言葉がFUCKを表すように、Lの言葉はLOVEを表す。
リチャードはモニカの顔をまじまじと見つめ、「俺もだよ」と答えた。
……リチャードがあたしを愛している? たった一回のセックスでそう思うことなんて、ありえるの?……
自分で愛の言葉を語ったことも忘れ、モニカはリチャードの返事に驚いた。
夫と別れることなど考えたこともない。だけど、リチャードは、先週の一度限りのセックスでは満足していないみたい。もっとそれを超えたことを求めている様子。ひょっとすると、恋愛っぽいことを仄めかして、遊んでいるのだろうけど、よく分からない。
リチャードの反応に、モニカは頭の中が混乱した。今夜の出来事があったにもかかわらず、なぜか不思議に彼に惹かれている自分がいた。
ようやく抱擁を解かれたが、モニカは興奮して息が乱れていた。
「で、どうだ?……もし、その兄弟を連れて来たら、そいつらに、お前の素晴らしい体を見せて、ちょっと抱かれてやってくれないか?」
リチャードは少しいやらしそうな笑みを浮かべ、続けた。「まあ、ちょっと考えてみろよ。そいつらがお前の体をチェックするだろうが、その間、お前の方も、同時にちんぽを2本チェックして、比べてみることができるんだぜ?」
モニカはうつむいて、自分の足元を見た。体は疲れ切っていて、眠たくて仕方なかった。あそこもヒリヒリして痛い。完膚なきまでセックスされたような気持ちだった。こんな時に、男性ふたりとセックスすることを考えるなんて、考えることすらありえない。
モニカは、こんな話しから逃れるために、とりあえずリチャードに話しを合わせることにした。いつでも、後で気持ちを変えることができるから。「多分ね。多分、ちょっと新しいことになるかも知れないわね。同時にふたりの男性とするって……」
ただ、不思議なことに、モニカは、「同時にふたりの男性とする……」と言った時、体の中をゾワゾワと興奮が走るのを感じたのだった。
「そりゃそうだな。それに、お前もすごく楽しめるかもしれないぞ」とリチャードは笑った。笑いながらも、ペニスがヒクヒクするのを感じた。モニカが巨体の男ふたりを相手にしているのを見るのは、さぞかし刺激的だろう。あの兄弟に挟まれたら、モニカは少女のように小さく見えるはずだ。
フットボール選手並みの肉体をした、40過ぎの毛むくじゃらな中年男ふたりにもてあそばれる、無垢で愛らしい、まだ10代の人妻。すごい光景になるに違いない。
リチャードはアロンゾ兄弟のペニスの大きさは知らない。だが、どんな大きさにせよ、モニカが同時に2本のペニスを同時に突き出されてどんな反応をするかは、見モノになるのは確かだった。
場所はどこにしようか? まあ、それはモニカが決めてもいいし、アロンゾ兄弟が決めてもいいだろう。ともあれ、あいつらがデカいペニスを持ってると分かったら、本当に見ておく価値があることになるだろう。
かなりの確度で、乱交状態になるだろう。そうなったら、リチャードは自分も参加するつもりでいる。それは、アロンゾ兄弟に前もって了解を得ていた。アロンゾ兄弟は大物であり、最低でもひとりあたり150ドル出すと言っている。リチャードがプレーに加わっても、それは変わらないと言っていた。
「ある意味、お前はチャーリーを相手にしつつ、俺もお前とやりたいと思ってみていたんだから、男ふたりを相手にしたのと同じだよ。お前、俺に見られてて興奮してただろ? 違うか?」
行為が始まって数分もしないうちに、モニカは、リチャードが部屋の隅に座って自分たちを見ているのを気にしなくなっていたし、むしろ、それを楽しみ始めていた。ただ、理由は見られているということだけではなかった。モニカは、リチャードに嫉妬心を起こさせるために、チャーリーとの行為をわざと大げさに喜んでいるフリをした時もあった。もちろん、すべて演技だったわけではないが、演技をしていた時もあったのだ。
それに、後には、リチャードは、チャーリーが巨大な肉棒を突き入れるリズムに合わせて、ペニスをしごき始めていた。モニカは、それを見て興奮したことも思い出した。
「あなたが自分で擦ってるのを見たわ」
モニカは、リチャードに恥ずかしい思いをさせようと、そう言ったのだが、その効果はなかった。リチャードは、モニカには、見たことをあからさまに言った方が、面白いことになるだろうと思った。
「ああ、その通りだ。俺はしっかり見てたぜ。俺は、お前のキツい穴が、チャーリーのデカマラを突っ込まれて、すっかり形が歪んでしまってたのをしっかりと見てた。そんなことされながら、お前はエロい声を出してヨガリ狂ってたのも見てたぜ。いやあ、すごく興奮したぜ。だが、お前も、俺に見られて良かったんだよな? 違うか?」
モニカはこっくりと頷き、最初の頃は別として、リチャードに見られるのを気にしなくなったことを伝えたのだった。
「やっぱりな。そうだろ?」 とリチャードはモニカの左側の乳房に手を添え、むにゅむにゅ揉み始めた。「まあ、お前がアロンゾ兄弟の世話をしてくれると分かったことだし、アロンゾ兄弟やジェフのことはしばらく忘れて、俺とお前の間のことを話すことにしようか? さっき、お前、チャーリーのちんぽをしゃぶってイカせたよな? それ、どうやったか俺にも教えてくれるかな? ハメるのはその後でもいいから」
そう言ってリチャードは視線を下に向けた。モニカは彼の視線を追った。その先にはリチャードのペニスがツンと立ってズボンの中から顔を出していた。すでに完全に勃起していた。
「あたしの胸をいじったから、こうなってるの?」とモニカはイタズラそうな笑みを浮かべた。
リチャードもニヤリと笑った。「実際は、お前がアロンゾ兄弟とヤルことについて話し始めた時から、こうなっていたぜ。お前が男たちふたりにサンドイッチにされてるのを想像したら、こうなっちまったぜ。お前なら、絶対、喜びまくると思うぜ」
リチャードはモニカの手を取り、固い肉棒に導いた。モニカはゆっくりとしごき始めた。彼の勃起を触っていると、モニカは不思議な感覚が湧いてくるのを感じた。今はすっかりヤリまくった気持ちでクタクタになっているのに、それでもリチャードとのセックスで感じまくった記憶がよみがえってくる。加えて、彼との間にはロマンティックな感情もあった。
リチャードが自分のことを、本当のところどう思っているかは分からない。だけど、彼のことを喜ばせてあげたい気持ちはあった。ええ、いいわ! 求めに応じて、その兄弟とセックスすることにする! これはリチャードのためを思ってしてあげることなの! もしリチャードがあたしと男たちの行為を見たいと思うなら、さらには、参加したいと思うなら、その通りにしてくれて構わない。もしかすると、あたし自身もその行為を楽しめるかもしれない。
モニカは顔を上げ、リチャードに近づけた。気持ちのこもったロマンティックなキスをしたいと期待して。
だがリチャードは、そんなモニカの甘い感情を吹き飛ばすことを言った。
「お前、見知らぬ男たちとヤルのが好きなんだろう? 違うか? こんな結婚生活になるとは思っていなかったんじゃないか?」
モニカは、それを聞いて、急に罪悪感が噴き出してくるのを感じた。そう、確かに思っていた結婚生活じゃない。夫に隠れて浮気するとは、まったく想像すらしていなかった。今は、それよりもっと悪い状態になっている。結婚してたった3週間なのに、ひとりならず、ふたりの男性に体を許してしまったし、さらにほかの男性たちにも抱かれることになっている。耐えきれないほどの罪悪感が彼女の胸を締め付けた。
モニカの愛撫を受けて、リチャードのペニスから先走りが染み出てきた。リチャードは、その先端に触り、指先に先走りの体液をすくい取った。
そのヌルヌルした指をモニカの顔の前に持っていき、ゆっくりと彼女の口に入れた。モニカは、催眠術にかけられたような表情で、その指を吸い始めた。
「モニカ、次に吸うのは指じゃなく、本物の方な。思う存分、吸っていいぞ。そして、噴出してくるのを全部、飲み込むんだ。チャーリーにしてやったようにな!」
そう言いながら、リチャードはモニカの口にさらにもう1本、指を差しこんだ。チャーリーの巨根がそうしたように、モニカの唇を大きく広げる。そしてゆっくりと出し入れの動きを始めた。セックスの動きを真似るような動きで。
「チャーリーにしてやったように……」 リチャードは繰り返した。声に荒い息づかいが混じってくる。
モニカは、なされるがまま、リチャードの指を吸い、同時に彼のペニスをしごき続けた。リチャードのもう一方の手が脚の間に割り込んできて、指が濡れたあそこに忍び込んでくる。モニカは目に涙が溢れてくるのを感じた。
おわり