A valid fear 「妥当な懸念」
「グレッグ? あんたに説得されてこんなふうになっちゃったけれど、そんな説得してくれなかったらよかったのにって思ってるわ。すごく変態じみてる感じだもの。これが済んだら、元に戻せたらいいんだけど。もし……もし戻せないとなったら、あたし、あんたに何をするか分からないわよ。軽いことじゃすまないのは確かだからね。それだけは覚悟しておいてよ」
「元に戻せるって言ったでしょ。あんたが本当に元に戻したいならの話しだけど。でも、これは、入会の儀式では必須のことなの。あんた、男子学生クラブに入会したいんでしょ?」
「もちろんよ。もし、入らないとなったら、パパに嫌って言うほど説教されると思うわ。でも、パパはこういうことがあるなんて一言も言っていなかった」
「親の時代だと、単に、入会希望の男子に女の服を着せるだけだったのよ」
「それだったら、全然、問題ないのに。でも、これってマジ? ていうか、あたしたちの姿を見てよ。誰かにあたしたちだって気づかれたらどうするのよ」
「あんた、鏡を見たでしょ? あんたのママですら、あんただって気づかないわよ。ちょっと見覚えがある顔って思うかもしれないけど、あのあんたが、ここまで変われるなんて、誰も思わないわ」
「本当かなあ、ゲイリー」
「この姿の時は、あたしはジーナ。クラブの人たちが、名付けてくれたの。それに、あんたはビッキーよ」
「ああ。すごく恥ずかしいことになりそう。あたしの場合、少なくとも、ちんぽだけは残してくれるように説得できたからいいけど、あんたみたいに、そこも切られて、代わりにおまんこをつけられちゃったら、とてもじゃないけど、怖気づかないでいられるか分からないわ」
「そんなに悪くないわよ。今はパンティがすごくフィットしているの。それに、あそこ、すごく感じるのよ」
「あ、あんた、自分でいじってるの?」
「いじらないわけないじゃない。ともかく、このチャンスは一生に一度あるかないかのチャンスでしょ。あたしは、いつまでも落ち込んでくよくよしてる気はないわ。あたしは、このチャンスを最大限に生かすつもり。だから、あんたも、そうしなよ」
「あ、あたしには、そんなのできるかどうか分からないわ」
「あんたのカラダがしろと言うことをすればいいだけ。そこが肝心な点ね。あっという間よ。気づいたときには、自分が男だったことすら忘れるから」
「その点こそ、心配してるのよ。あたしは」
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