リサの言っていたことはまったくその通りだった。ジェイマルとタイロンは、実質、毎日のように妻を抱きに家に来た。何度となく、彼らは黒人の友達も連れてきて、一晩中、かわるがわる集団でリサにセックスを続けることがあった。もちろん、彼女はそれを喜び楽しんでいる。新しい友人が連れて来られるたび、妻は僕を呼び出し、その男に懇願するように仕向けた。つまり、僕では彼女を満足させることができないので、僕の代わりに彼女を抱いてくれと、僕にお願いさせるのである。そういった集まりがあった翌朝は、リサは欠かさず裸で僕の前を歩き、実に楽しそうに、その乱交の証拠を見せつけるのだった。とても幸せで充実してるわ、と言いながら。
最終的な侮辱ともいえることが、その後まもなくやって来た。ある金曜日の晩、リサが、文字通り、淫乱な女性そのもののような格好に身支度をして2階から降りてきた。そして宣言したのである。
「この週末は、ジェイマルとタイロン、それにあの人たちのお友達3人と一緒に過ごしてくるわね。ジェイマルたち、私にプレゼントをくれるって言ってくれたの。だから、私もあなたにプレゼントを上げることにするわ」
彼女は、きれいにラッピングされた箱を僕に渡し、「私が出て行ってから、中を開けてみてね」 と言った。
リサの車が出て行った後、しばらくたってから箱の中を開けてみた。彼女のペッサリーが入っていた。あの男たちがリサにあげようとしているプレゼントとは、赤ん坊であるのは間違いなかった。
リサは日曜日の夜遅く帰ってきた。とても疲れているようだったが、同じくとても幸せそうに見えた。興奮した口調で僕に言った。
「この週末、いったいどれだけスペルマを貰ったか分からないわ。でもあれだけ貰ったから、もう妊娠しているような気がするの。本当にそうなっていたら、いいわ!」
そのようなことになったら、世間中に僕が黒人男に妻を寝取られていることがばれてしまうのが分かっていた。僕の実家の家族も僕の友達も、みんな、影で僕のことを笑いものにすることだろう。
案の定、翌月、リサには生理が来なかった。医者は、彼女が確かに妊娠したと告げた。リサは、この事実を最大限に利用して僕をいたぶった。相変わらず僕を焦らし苦しめるのに加えて、毎日のように僕に、他の男が僕の妻のお腹に子供を仕込んだことを言って聞かせたのだった。
それに、妊娠しても彼女の性的活動は減少することがなかった。出産が間近に迫った9ヶ月目になっても、何度となく、彼女が四つんばいになって、膨らんだお腹を床に擦らせながら、後ろから男に激しく突きまくられているのを見たことがある。あの晩、彼女を妊娠させた5人の男たちのうちの1人にだ。
とうとう、彼女が分娩室に入ったが、僕はそのときまだ職場にいた。僕が病院に駆けつけたときには、すでに出産は終えていた。リサを見ると、彼女は小さな茶色の肌をした女の子を抱いていた。
僕がベッドに近づくと妻は微笑んで言った。
「私たちの新しい娘のアイーシャよ。この子はあなたにとっても良くなつくでしょうね。その間、私は夫婦のベッドで男たちに集団でかわるがわるセックスしてもらうことにするわ」
そして、実際、その言葉通りになったのだった。リサは、もう4人も子供を生んでいる。同じ例の5人の男たちが相手だ。どの子供についても、誰が父親かはっきりとは分からない。たいていの晩は、僕が子供たち全員の面倒を見ているし、一方、リサは手をつけられる限り、出来るだけ多くの黒ペニスを頬張っているのである。
異人種セックスに対する性的妄想は、いまや僕にとっては、いささか魅力が失せているのである。
おわり