Get your purse 「ハンドバッグを持って」
「ハンドバッグを持って。遅刻したくないから」
「え? バッグ? どこに行くの?」
「本気で訊いてるの? 前にも話したじゃない。あなたの同窓会よ」
「ぼ、ボクの……同窓会? ボクは行きたくないって言ったよ」
「そして、あたしは、行くべきだって言ったの。そして今も、行くべきだって言ってるの。さあ、バッグを持って」
「こ、こんな格好じゃ行けないよ。髪を切って、スーツを着なくちゃ……」
「あたしは、その服装で完璧だと思うけど? あなた、いつもピンク色が大好きって言ってるじゃない? 恥ずかしがることないから」
「いや、いやだ! というか……ボクは……みんなは……みんなは、ボクがこの数年、何をしてきたか、全然知らないんだよ」
「同窓会報に載る話題とは思えないものね。だから何? きっと、他の人だって変わってるわよ」
「でも、ボクは……キミも知ってるだろ? ボクは、フットボールのクォーターバックだったんだよ。それが今は……」
「シーメールのポルノスター。確かに、それはちょっとショッキングなニュースになるとは思うわ。でも、それはあなたが選んだ人生なの。ちゃんと自分で対処しなくちゃ」
「ぼ、ボクが選んだわけじゃないよ。キミじゃないか」
「あたしの理解とは違うわねえ。でも、どっちにせよ、今のあなたが、あなたなの。隠しても無意味だし、あたしは隠すつもりはないわ。だから、もう一度だけ言うけど、ハンドバッグを持って、車に乗りなさい。遅れたくないの。さあ、早く。そう、そう。やっぱりあなたはいい娘ね」
If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station
https://thefeminizationstation.com/home/