「それじゃ、月曜日の朝9時ごろ私のオフィスに来てくれる? そこで詳しく話しましょう」 ジャネットは、クリスに名刺をさし出した。
「はい、分かりました。ありがとうございます、レドモンド先生」 クリスは再びジャネットの愛らしい瞳を覗き込み、心が溶けそうになるのを感じた。
「ジャネットと呼んで」
ジャネットは、再び愛らしい笑顔を見せ、クリスの元から去った。キュートな子だと彼女は思った。そして、背中に彼の視線を感じ、ちょっとゾクッと感じた。ヒップを振り過ぎていたかしら? きちんとした振る舞いをしなければ、と自分に言い聞かせたジャネットだったが、彼女の固く勃起した乳首は、心の中の興奮を隠していなかった。
香水の甘い香りを漂わせたまま、流れるように歩き去ったジャネットを見ながら、クリスは麻痺したように立ち尽くしていた。彼の視線は、炎に引き寄せられる蛾のように、ジャネットの下半身に引き寄せられていた。「いいなあ・・・」 かすかに左右に揺れる成熟した腰を見ながら、そう思った。「・・・しかもお医者さんだ・・・」 股間がひくひくと反応しているのを感じた。「お前、お願いだから落ち着いてくれ」 勃起したままパーティの場を歩き回るのは、みっともない。
その後も、クリスはジャネットからつかず離れず、いつも視線に入れていた。跡をつけていたというわけではないが、他のパーティ客と会話をする彼女の姿を、たえず視界に入れていたと言ってよい。洗練された軽やかさで、部屋から部屋へと渡り移り、人々とおしゃべりをし、エレガントに笑う。ジャネットは、何気なく振り返ったとき、クリスが自分を見ているの気づくことが何度かあった。クリスは顔を赤らめたものの、ジャネットは平静に対処しているようで、甘く微笑みかけて応じていた。ある時、ジャネットがクリスの元に歩み寄り、「パーティを楽しんでいる?」 と訊いた。クリスは返事はしたものの、すっかり取り乱し、まずいところを見つかった子供のように、しどろもどろになってしまった。ジャネットは、そのクリスの様子に、楽しそうに笑った。あらわになっている胸元から、たわわに膨らんだ胸がドレスから飛び出そうになって揺れた。
少し時間が経ち、クリスは自分の車の写真を取りに、2階の自分の部屋に戻った時だった。両親の寝室の前を通りすぎた時、誰かが中にいるような気がした。両親とも、ついさっき1階で見かけたばかりである。クリスは立ち止まり、わずかに開いているドアの隙間から中を覗き込んだ。トイレがあるバスルームからレドモンド先生が出てくるのを見て驚く。1階のバスルームは他の人が使っていたのだろうと、クリスは思った。