「隔離への順応」(6)
「俺といる時はそんなことしなくていいんだよ。ヘザーは何時間も帰らない。服を着たかったら、着ていいんだから」
「何を言いたいの? あなたは、何もかも見てきたでしょ。それに、何を気にしてるの?」
「こんなこと言っても始まらないだろうけど、俺は、この状態の何もかも、よく分からないんだ。そもそも……」
「あなたがあたしの妻とエッチしまくり始めてから?」
「彼女は、君たちは別れてると言ってたんだよ、フランチェスカ」
「別れてないわ。というか、少なくとも誰からも離婚届もらってないし」
「すまない。ただそれだけだよ。俺は別に……」
「もうやめて、ポール。ほんとに。あたしたちがあなたと一緒に暮らし始めてから、もう1ヶ月以上になるの。もういいでしょ。どうせ、あたしはあなたのメイド。変態メイド。あたしは、これまでベッドに横になって、毎晩欠かさずあなたたちがやってるのを聞いてこなくちゃいけなかった。それに、あなたたちふたりのベッドメイクや掃除をするときに、あたしが気づかないとでも思ってるの? そういうことがあなたが来た最初からずっと続いてきたの。だから、あたしを侮辱することに関して、まるで自分が傍観者だったみたいな振る舞いをするのはやめてちょうだい。あなたは最初からずっと、あたしを辱しめる場にいたんだから」
「そういう感じじゃなかったんだ」
「本当? だったら、どんな感じだったと言うの? あたしが隣の部屋で寝てるのを知りながら、あたしの妻にセックスしまくっていたわけだけど、その間、あなたの頭の中ではどんなことを考えていたか、本当に、本当に知りたいものだわ」
「最初、君もこういうことが好きなんだろうと思ってた。何て言うか、変わった趣味のゲームのようなもんなんだろうなって。特に、あのビデオ会議の時に君の姿を見て、そう思ったんだよ。そして、その後、彼女は君を連れてここにやってきた。……よく分からないけど、俺はタガが外れてしまっていたんだと思う。すまないと思ってるんだよ。もし、すべてをやり直せるなら……」
「まあ、やり直しなんかできないでしょ。誰にもできないわよ。というか、あたしを見て、ポール。あたしを見て、あたしがどんな人間か言ってみてよ」
「美しい女性だよ」
「その通り。あたしは……ちょっと待って……今なんて言ったの? あたしのことを美しいって?」
「ああ、その通りだ。そういうことを言ってはいけなかったのか?」
「ええ? いや。ええ。分からないわ。ただ……そういうことを言うのはやめてくれる? それに謝るのもヤメテ。謝ってもらっても、どうしようもないから」
つづく
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