カレンは後ろから僕に抱き着き、ぎゅっとしてきた。「ビキニは持ってきた? それとスウェットとサンダルも?」
「ああ。でも、どうしてそれがいるのか分かってないんだけど……」
彼女は部屋に持ち込んでいたバックパックを漁り始め、彼女が前夜に買った白いストリング・ビキニ(
参考)を取り出した。サイズを調節可能な下着っていうと、ストリング・ビキニが一番近いのよ。変身してからじゃないとどのサイズになるか分からなかったから」
ビキニを身に着け、彼女に手伝ってもらって紐を結んだ。もっと大きなサイズのを持ってくるべきだった。というのも、ビキニのトップの方、三角布の部分が僕の拡大した乳輪を完全には隠せていないのだ。どう見てもポルノっぽい姿だ。
ビキニの上に、病院に来る時に着ていたTシャツを着た。胸のところがキツクて居心地が悪い。それに、裾は腰の先まで行ってるけれど、お尻までは隠しきれていなくて、極端にミニのドレスを着たような感じだった。カレンからスウェットパンツを借りて履いたが、お尻が合わない。仕方なく、自分が履いてきたスウェットを履いて、足裾をまくり上げた。それでも、お尻や太もものところがかなりキツく、その他の部分は、逆にダブダブになってる感じだった。サンダルはちょっと大きかったが、とりあえず、履くのに問題はなかった。
「それで……これからどうすれば?」
「まずは衣類が必要ね。たいていのお店ではあなたに合うブラは売ってないので、プラスサイズのお店でインナーを買うこと。アウターはその後で買うといいわ。あまり買いすぎないように。後で、ショッピングであなたを手伝おうと計画しているから。ヘアとお化粧のために美容室に11時で予約を入れておいたわ。その後で、ちょっと遠出して免許局に行くこと。そして代わりの免許証を取得するといいと思う」
かなり忙しいことになりそうだと思った。「でもどうやって……というか、自分の服のサイズすら分からないんだよ!」 と僕は不平を漏らした。
妻は優しそうな笑顔で僕を見た。「売り子さんたちが助けてくれると思う。大丈夫。で、あたしは帰宅が少し遅れると思うの。仕事が終わったらすぐに、あたし自身もWイェックスの注入を受けるから。夕食にはピザか何かを注文しましょう」
僕は新しい肉体に慣れていなくてふらふらしていた。「分かった。……オーケイ。できると思う」
妻に言うというより自分に言い聞かせる感じだった。
カレンは手短に僕の唇にキスをした。そのキスを受けるために、顔を上向きにしたが、ちょっと変な感じだった。
「すぐに看護師が来て、免許更新のために必要な書類を渡してくれるはず。じゃあ、今夜、お家でね。愛してる」
「僕も愛してるよ」