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浮浪者 (15) 


ブリイは僕を寝室へと引きずり込んだ。「お祝いしましょう」

「何のお祝いを?」

「これから素晴らしいことを始めるお祝い。マック、あなたを愛しているわ。それは疑わないで。だから、これからふたりでセックスするの。毎晩セックスするの。あたしがあなたを愛してることを忘れないようにしたいし、あなたにあたしの気持ちを見せてあげるわ。これまでだって、あたしたちベッドでは最高だったけど、今夜は、それを、まったく新しいレベルに持ち上げたいの。で、その状態のまま、ふたり、一生添い遂げるの。分かった?」

「じゃあ、見せてくれ」と僕はあえて挑むような返事をした。

ブリイは頭に手をやり、髪留めをさっと引き抜いた。途端に、燃えるような赤髪がはらりと解け、揺れながら彼女の背に広がった。ブリイは滅多に髪を解かないが、いざ解かれると、毛先は彼女のお尻のあたりまで達していた。とても豊かで波打つ髪で、ストリッパーがするように頭を振ると、豊かな髪が彼女の体に巻き付くような動きを見せた。そして彼女は堂々とした歩みで僕に近寄り、それから後ろ向きになった。

「背中のチャックを降ろして」と、彼女は官能的な低音の声で言った。

ブリイは、気分が盛り上がってくると、このテレフォンセックス・サービスであるような、低音のハスキーな声を出す。それを聞けば誰でも即時に勃起してしまうだろう。僕は、わざとこぶしで彼女の背骨を擦るようにして、青いドレスのチャックを降ろした。その刺激を受けてか、彼女はぶるっと震え、2歩ほど僕から離れた後、くるりと向きを変えて僕の方を向いた。長い髪が、体が回転するのに合わせて、弧を描いて踊った。

僕に向き直ると、肩をすくめ、それに合わせてドレスが滑るように落ち始めた。ドレスの落下は胸のところで一時的に止まり、そして腰のところでも止まったが、最後には床の上、彼女の足元へとドレスは落ちた。

ブリイは、その落ちたドレスから優雅なポーズで踏み出た。ヒール高8センチのハイヒールのおかげで、お尻が持ち上がり、背中が反った姿勢になり、ふくらはぎがいっそう美しく見え、目を奪われる。目を奪われると言ったら、彼女の乳房も同じだ。大きく張りがあり、白いレース地のブラにかろうじて収まっている。レースの生地の中、固くなった乳首と、その周囲のピンク色の乳輪もうっすら透けて見えていた。パンティはブラとマッチしていて、ハート形の陰毛が透けて見えている。ああ、やはりブリイは素晴らしくセクシーな女性だ。

彼女は、彼女を見た男たちにどんな影響を与えているのか、全く理解していないと思う。そういうことについて、彼女は完全に無自覚なのだ。男たちは彼女に近づこうと、彼女の周りに群がるが、彼女は、そんな男たちを火に群がるうるさいハエとしか思っていない。そのブリイが、今は、彼女の持てるムンムンと息が詰まるような魅力をすべて僕に向けている。多分、そういう彼女を知っている男は僕だけだろう。

ブリイは両腕を背中に回した。次の瞬間、ブラが外れ、はらりと床に落ちた。そして、あの目を見張るような美しい乳房が跳ねるように姿を現した。クリーム色の白肌が輝いて見える。ところどころにそばかすがあるのもセクシーだ。

今度は腰を左右にくねらせ、パンティも脱いでいく。やがて、小さな布切れが、床の他の衣類の仲間入りをした。そして全裸になったブリイは指をいっぽん口元に寄せ、噛みながら、氷のように透き通った青い瞳で僕を見つめ、僕を震えさせた。

「誰かさんは、服を着すぎていると思うんだけど?」と彼女は焦らし気味に言った。

「なら、それは、どうしたらよいかなあ?」と、僕は答えた。


[2020/09/09] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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