突きの動きが始まるとともに、僕の乳房が上下左右に激しく揺れ始めた。カレンは、暴れまわる乳房を押さえようとしてか、手を伸ばして、片方の乳房をぎゅっと握った。
「優しくして……まだ、胸はすごく敏感なんだ」
彼女が握る力を緩めるのを感じ、僕も自分の手でもう一方の乳房を押さえた。乳房が跳ね回るのは、そんなに快感があるわけではなかったけれど、ずんずん激しく打ち込んでもらって、気持ちいいセックスをするためには跳ね回る大きな乳房を押さえ付けなければならないとすれば、そういう代償は喜んで払いたい。
「もっとやって……えぐる感じでぐいぐい犯して……その大きなおちんちんでやりまくって!」
片方の手が空いていた。その手をカレンのお尻にあてて、彼女が突きを送り込むのに合わせて、自分の股間方向へとぐいぐい引きつけた。そういうことをしても、たいして妻の動きのための助けになっていたとは思わないけれど、それほど、彼女にはできるだけ荒々しく犯してほしい気分だった。
そして、激しい突きがひとしきり続いた後、とうとう、僕は絶頂に達した。歯を食いしばり、全身を硬直させながらオーガズムを耐え続けた。このオーガズムは、かなり長々と続いた。その間、妻はずっと強い出し入れを続けてくれて、そのおかげで、快感は強度をいっそう増したし、持続時間も長くなった。なぜか目に涙が溢れ、泣いていた。それほど満たされつつある感覚だった。
カレンに彼女の限界を超えて狂ったような激しいペースを続けてもらいたく、僕は我を忘れて夢中で懇願したり、脅かしたり、おだてたりを繰り返した。彼女もそれに応えようと、必死でピストン運動を続けてくれ、そのおかげで僕は連続オーガズムの状態になり、何度も何度も達し続けた。やがて、妻の方がスタミナが切れ始めると、僕は彼女の体を抱えながら反転し、上になり、運動の仕事を引き継いだ。
仰向けになった妻の股間にそびえる肉棒めがけ、自分の体重全部をかけて、ずしんずしんと何度も、全力で、身体を打ち下ろした。打ち下ろすたびに、妻の肉茎が僕の下腹部の中、子宮口の肉壁に押し潰されてるような感じがした。そして、またも僕はオーガズムに突入する。声を上げていた。オーガズムがまさに終わりかろうとするとき、妻が僕の中に噴射するのを感じた。それを受けて、僕はもう一度、小さなオーガズムを感じた。
赤ん坊のような声を出しながら、ゆっくりと腰を彼女の骨盤部に降ろした。ようやく、あのひどいかゆみのような疼きが充分に癒された。激しく掻きむしったようなもので、そのつけが後で回ってくるだろう。だけど、ヒリヒリ状態に備えて、冷凍庫にアイスパックを用意しておいた。
ぐったりとして動かなくなった妻の体から注意深く降り、背中を向けて隣に横になった。そして後ろに手を回し、彼女の腕をつかんで自分に引き寄せ、スプーン重ね(
参考)の姿勢になってもらった。
「カレン?」 少し恥ずかしさが混じった調子で声をかけた。「ちょっとだけ抱いててくれる?」 強烈な性欲は満たされたので、今は何よりも情愛が欲しくなっていた。
「アンバーったら、あなたにバイブを買ってあげたらいいのか、セックスマシーンを作ってあげた方がいいのか分からなくなったわ」と彼女は言い、柔らかくなりかかっているペニスを僕のお尻の頬肉の間に挟めたまま、僕をきつく抱きしめた。
「こういうことがこれから普通に起きるとしたら、自分でセックスマシーンを作るかもしれないよ。真夜中にセックスを求めて君を起こすわけにはいかないから。君は充分に睡眠時間を取らなくちゃいけないもの」
彼女が会計士かなんかだったら、ためらわずにセックスを求めるだろうけど、彼女は医師だ。人の命が彼女がしっかり集中できるかどうかにかかっている。
カレンは笑い出したけど、僕は半ば真剣だった。
続く4日間、目覚めのセックスと仕事帰りのセックスに加え、昼休みに家に戻ってのセックスも求めた結果、妻は僕に最高級のバイブばかりか、ディルドももう1本、そして「シビアン」(
参考)と呼ばれる装置も買ってくれた。僕はこのシビアンが大のお気に入りになった。
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