「ジェス、真実を知る」 JESS LEARNS THE TRUTH by Wifespredsforblacks
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ジェスはライアンとの新生活を始め、とてもワクワクしていた。彼女の両親の反対を押して、つい最近、結婚したばかり。ジェスは、自分の決断は正しかったのだと両親に見せてやると決意していた。彼女の両親はライアンを気に入っていた。ただ、ジェスは18になったばかり、ライアンも21歳ということもあり、もうちょっと待ってからでも遅くはないと彼女の両親は思ったのだった。
ライアンは材木の販売店に勤めている。仕入れの木材の荷下ろしをしたり、客が購入したアイテムを車に積むのを手伝ったりの仕事である。ジェスはいつの日か看護士になる希望を持っており、大学に通っている。おカネはきつかったけれども、これまでは何とかやりくりできていたし、そういった日々の生活さえ安泰ならジェスは他に何も望んでいなかった。両親に援助を頼むというのは考えられなかった。すでに父親には学費を払ってもらっており、それ以上を求めれば、両親に「だから言わんことじゃない」と言う権利を与えることになってしまうから。
「ジェス?」とアパートに帰ってきたライアンが声をかけた。
「お帰りなさい、あたしの素敵な旦那様」とジェスは温かく迎えた。「今日は、仕事どうだった?」
「まあまあだったよ」とライアンは答えた。実際は一時解雇があるかもしれないという噂があるのだが、それを言ってジェスに心配をかけたくなかった。
ライアンは、気落ちしたジェスを見るのが嫌だった。こんな可愛い、この世で一番、息をのむほどセクシーな女性を妻にできて、自分は最も運のよい男だと思っていた。高校でのジェスは、どの男子たちも、大人の男たちも、時には女性たちであっても、誰もが振り返り、淫らな想いもあからさまな目つきで見つめられる存在だった。身長155センチ、体重50キロの身体で、肌は健康的で完璧なほど艶やか、優しく心配りができる性格。まさに、男なら自分のものにしたいと誰もが思う最高の女なのである。
ジェスは、ライアンとハグをしつつ、彼の両手がお尻を触るのを感じた。でも彼女はそれを拒否しなかった。夕食も済ませていないのに、寝室へと強引に連れていかれるのを防ぐためには、これくらいしかできないだろう。彼は本当にあたしの身体から手を離せないみたいにいつも触ってくる。そのこと自体はジェスは嬉しかったけれど、ちょっとだけ待ってほしいのが正直な思いだった。ジェスの両親が夕食のためにもうすぐここに来るはず。おかずの最後の一品目を仕上げなくちゃいけなかった。
ジェスの両親である、ミアとヘンリーのベック夫妻は、ジェスという娘がいるものの、彼ら自身それぞれ36歳と37歳という若い夫婦だった。ミアは、この歳ですでに結婚して独立した所帯を持つ娘がいるということが、我がことながら不思議に思うことがあった。彼女自身、たった18歳の時にジェスを出産したというのは事実だったが、かすり傷で泣くジェスにキスしてなだめたり、あやして寝かしつけたりしたことが、つい最近のことのように思える。
「ママ……、パパ……」とジェスは両親を迎え入れ、「今晩は、ジェス」とミアは我が娘の頬にあいさつのキスをした。
「やあ、ライアン」とヘンリーはライアンと握手をした。
ライアンは義理の母のミアにハグをしたが、もし目隠しされていたら、ミアとジェスの区別がつかないだろうなと思った。ミアは、ジェスと同じく息をのむほどの美女であり、若々しく、ジェスの姉と言っても通りそうだった。ハグをしただけでもジェスと同じく張りのある身体をしてるのが分かる。ジェスの美しさが誰から遺伝したのかを推測するのは容易だった。