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Sissy Secretary 9 「シシー秘書(9)」 

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Sissy Secretary 9 「シシー秘書9」

「本当に、あなたのような身体から始められたら、どれだけよかったかしら。羨ましすぎるわ」とビアンカは、裸になったナオミの身体の頭から足先まで視線を走らせながら言った。「あなた、自分がすごく運がいいことを分かってないんだから」

ナオミはお世辞を言われて微笑んだ。彼はこれまで特に運が良いと思ったことは一度もなかった。これまでの人生を通して、そのほっそりとした体つきや優しい顔つきのせいで、何度もけなされたり、からかわれたり、イジメられたりしてきた。そのまさに同じ性質について今は褒められ、ナオミは過去の自己認識が覆された思いだった。ひょっとするとビアンカは巧妙なジョークを仕掛けているのじゃないかと思う自分もいた。むしろ、そう考えた方が、これまでの経験によく合うだろうと。ビアンカがあれほど純粋な気持ちから言っているような声の調子でなかったら、ナオミは騙されてるという疑念を膨らませて、確信するほどにまでなっていたかもしれない。

「でも、まだ、気持ちが乗っていないんだよ。最初からずっと、驚くことばっかりで。自分が女のふりをすることになるなんて、全然、予想してなかったから」とナオミは言った。

もっと言えば、彼は秘書の仕事として、書類整理や電話の応答やスケジュール管理をするのだろうなと思っていた。確かにそういう仕事もしているが、いつかは、他の仕事も行うよう求められるだろうという予感を強く意識していた。彼はすでに、他の秘書たちがそいうことをしているという噂を耳にしていた。いつか近い将来、そういうことをするよう呼び出されるかもしれないと思い、ナオミはぞっとした。

「ふりをしようとするのをやめた方が良いかもしれないわよ」とビアンカが言った。

「ど……どういう意味?」

「なりきるの。ふりをしたり演技したりするんじゃなくて、本当に女になるの。自分は女だと思うの。もうライフは捨て去ること。ナオミになること」

「でも、どうやったらいいか分からないよ」

「あなたは、すでに、途中までそうなっているんじゃない? あなたの振る舞い方。全部、あなたが自然にしているのは見ていて分かる。だから、その部分があなたのすべてを支配するのに任せればいいのよ。あなたの中には女の子がいるの。その子を外に出してあげなくちゃダメ。その子に支配権を持たせるの。その子が生き生きと輝くようにさせてあげるの」

「あ、ああ……やってみるよ」と彼は言った。いや、違う。彼女は言った。自分を女と考えるようにするなら、まずはふさわしい代名詞を使うのがよい。バカバカしいと思うし、違和感もあるけれど、この件で自分が意識的に努力できることはあまりなくて、女性を指す代名詞を使うことは、その数少ない努力のひとつだった。「頑張ってみるよ。約束する」

「あなたならできるわ」とビアンカが言った。「これまでも素晴らしいできだもの。本当よ。後は、もうちょっとだけ自分を変えようとしてみるだけでいいの。そうすればすぐに、あたしたちと同じ、女たちの仲間になれるわ」


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[2021/05/08] シシー秘書 | トラックバック(-) | CM(0)

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