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ポルノ・クイーンの誕生2 (4) 


食器を皿洗い機にセットしていると、マリアがやってきて僕に訊いた。

「何か顔が赤いけど、どうかしたの?」

水を堰き止めていた水門が開いたように、一気に恥ずかしさが僕を襲った。泣き出しそうな気持ちになりながら答えた。

「トレーシーが僕にマークの体を拭かせたんだよ。トレーシーの体を拭く時のように、マークの体を拭いたんだ。アレに触らなくちゃいけなかったんだよ」

マリアは僕を両腕で包み抱いた。

「まあまあ、たいしたことじゃないじゃない? アレはただの肉の塊で、あなたを取って食ったりしないわ。実際、私も、担当の時には、何回も扱ってきたわよ。信じて」

「だけど、マリアは女だから。僕は男なんだ。男は他の男のペニスを触ったりしないものだよ」

僕は半泣きになりながら訴えた。

マリアはさらにもう少し僕を抱き続けた。

「リラックスするの。そんなことで、この仕事を辞めちゃうの? それはおかしいわ。それに、別にアレを口に入れさせられたわけじゃないでしょう? ただ、触っただけでしょう?」

僕は頷いた。

「だから、何も性的なことをしたわけじゃないじゃない? それに、性的なことをしたとしても、なんてことはないんじゃないかしら? 誰にでもバイ・セクシュアルな部分は少しはあるものなのよ。だから、気分をリラックスさせて、むしろ、そういうことも楽しむつもりでした方がいいわ。仕事にはそういう面もあるものなの。それに、何て言ったって、マークはとてもハンサムな男性だわ。あなた、とても女性的なところがあるから、マークを見て興奮したとしても、全然、驚かないわよ」

最後のところには反論したい気持ちだったが、それを言う前に電話が鳴り、マリアが出た。マリアのボーイフレンドからの電話だった。だから、かなり長電話になるだろうと思った。

僕は洗濯室に行った。洗濯物の仕事をし、それに専念しようと思ったのだった。バスルームでの出来事のことについては、一切、考えたくなかった。だが、その目論見はうまくいかなかった。他の事を考えられなくなっていたからである。どうしても、マークの体に手で触れていた時のこと、特にペニスを触った時のことが頭に浮かび、同時に、興奮してしまうのだった。あのことを思っただけで、すぐに勃起したのだった。

11時ごろ、マリアにキッチンに来るよう呼び出された。キッチンに行くと、マリアが言った。

「私、もうすぐ帰ることにするわ。ミス・トレーシーが、夕食は外に食べに行くか、何か外から取り寄せるとおっしゃっていたから、あなたは夕食のことについては心配する必要はないわ。昼食は、マークさんにはサンドウィッチ、あなたとミス・トレーシーにはサラダを作っておいたから。あと、お2人はあなたにアイスティーを持ってくるようにとおっしゃってたわ。外のプールサイドに」

マリアは、すでにアイスティーを用意しており、グラスに入れてカウンターの上に置いてあった。マリアは出て行く前に、僕の額にキスをし、リラックスして、今日の午後を楽しんで過ごすようにと言った。

「今日は週末の土曜日だから、あんまり頑張って働いちゃいけないわよ」

僕はティーをトレーに載せ、プールへと向かった。プールサイドでは、トレーシーとマークが横たわって日光浴をしていた。2人とも全裸で、全身、日焼けオイルでてかてかに光って見えていた。肌にオイルを塗っているため2人の裸体がいっそう魅力的に見える。その美しさに僕は驚いた。僕は2人に飲み物を出し、2人はグラスを手にした。

「あら、ちょうどよかったわ。私の背中をしてくれない? 背中に手が届かなくて、大変なの。それにマークの手を煩わせるのも嫌だし」

トレーシーはそう言って僕に日焼けオイルのボトルを渡し、腹ばいになった。

僕はオイルをトレーシーの肌にふんだんにふりかけ、背中全体に、一部の隙もなくオイルを塗りこめた。もちろん、均等に日焼けができるよう、彼女の美しい両脚やお尻の割れ目にもオイルが行き渡るように注意した。

トレーシーにオイルを塗り終え、タオルで手を拭こうとしたら、マークが僕に声を掛けた。

「俺の背中にもやってくれるだろう? ずいぶん嬉しそうにトレーシーに塗っていたように見えたなあ」

確かに僕は、トレーシーの背中に塗っている間、ずっと笑顔だったと思う。トレーシーの肌に触れるときはいつも笑顔になっていたし、この時も例外ではなかったから。それに、すでにマークの体をタオルで拭いた以上、いまさら彼の背中にオイルを塗るのを断ることはできなかった。

マークが体を反転させ、腹ばいになったのを受けて、僕は彼の上半身にオイルを塗り始めた。バスルームの時とは違って、今は、彼の肌と僕の手の肌の間にはタオルはない。じかに触れている。それにオイルのせいで、なお一層、親密な接触をしているような気持ちになってしまった。

マークの肌は温かかった。オイルを塗りこめながら、手を滑らすように肌全体に這わせた。肌触りが気持ちよかった。自分で認めるのも嫌だったけれど、とても官能的で、僕はみるみる興奮してきていた。そして、さほど時間が経たないうちに、トレーシーの体に塗っていた時と同じくらいに僕は勃起してしまっていた。トレーシーの時と同じように、均等に日焼けができるようマークの両脚やお尻の割れ目にもオイルを塗ったが、その時も興奮が冷めることはなかった。

ようやくオイルを塗り終えたけれど、その時には、僕は立ち上がることすら大変になっていた。興奮のあまり足ががくがく震えていたから。トレーシーとマークの2人の素晴らしい肉体に手を這わせて、激しく興奮していたのである。僕は素早くタオルで両手を拭い、急いで屋内に戻った。家の中に戻った時には、本当に息が切れそうになっていた。はあはあと荒い息づかいをしていた。どうしてマークにオイルを塗ることでこんなに興奮しているのか、全然分からなかったが、非常にどきどきしたのは事実だった。

すっかり落ち着くまで、20分以上かかったと思う。落ち着いた後、僕は、どうして、このような気持ちになったのかに理屈をつけようとした。トレーシーにオイルを塗った時に、この感情を抱いた理由は分かっていた。彼女の肉体が僕にもたらす快楽を知っていたから。それに、僕は男であるわけだし、美しくセクシーな女性は、それだけで男を興奮させるものだ。だが、それに対して、どうして僕はマークに興奮したのだろう? 確かにマークは非常にハンサムだし、魅力的だ。だが、それを認めても、僕は今まで一度も他の男に惹かれたことはなかったのだ。

マークのどこが、他の男とそんなに違う点なのだろう? あるいは、他の男と違うのは僕自身なのか? 確かに、この数日、僕はトレーシーとセックスしたのだが、その時は、男としてのセックスというより、むしろ女の子のようにセックスしたと言える。それは明らかだ。トレーシーは僕にディルドやストラップを使ったから。そして、そうされて僕は確かに激しく感じたし、喜んできた。ひょっとして僕は女の子のような性質があって、次第に女の子に変わりつつあるのかもしれない。少なくとも、心の点ではそうなっているのかもしれない。

1時間ほどした時、インターフォンが鳴った。マリアはすでに帰ったのだから、僕が出なければならなかった。インターフォンの受話器を取った。

「何か御用でしょうか?」

「ええ。マークに冷たいビールを持ってきて。それに私もティーをもう一杯飲むわ」

トレーシーからだった。

僕は飲み物を持ってプールへ行った。プールでは、今回も、トレーシーとマークは仰向けになっていた。どちらも体にはあまりオイルがついていなかった。2人がグラスを取ると、トレーシーが言った。

「スティービー? あなたさっきはとても上手にオイルを塗ってくれたわ。だから、今度は前もお願いしたいの。丹念に塗りこんでくれない?」

このお願いに、どうしてノーと言えるだろう? 正常な男で断れる者などいるだろうか? 僕は素早くオイルのビンを取り、トレーシーに塗り始めた。丹念に肌に塗りこんでいく。しばらく続けていると、驚いたことに、トレーシーはあえぎ声を上げ始めた。乳首がすごく固くなっている。オイルのために陽に照らされてキラキラしていた。

トレーシーの上半身に塗りこんだ後、続いて足にも同じことをした。しっかりと丹念に塗りこみ、マッサージをした。徐々に上がって、下腹部へと移る。見ると、ビーナスの丘のふもと、あそこのあたりがすでにキラキラ輝いているのに気づいた。これはオイルによる湿り気ではないのは分かっていた。それに、興奮した女が分泌する匂いもしていた。トレーシーは、本気で感じている。

僕は彼女のその部分にもオイルを垂らし、塗り込みを始めた。隣にマークが座っているわけだけど、勇気を持ってトレーシーのクリトリスの辺りにも丹念に塗りこんだ。トレーシーは、僕の指がクリトリスをさっと撫でたり、ベルベットのように柔らかな陰唇に沿って動くのに合わせて、かなり大きな声で喘いでいた。そして間もなく、知らぬ間に、トレーシーは小さなオルガスムに達したのだった。体を硬直させ、その後、ぬいぐるみの人形のように体をぐったりとさせる。トレーシーがいったのを見て、マークが気づいたかどうか、ちらりと彼の方に目をやった。マークが気づいたかどうか、よく分からなかった。彼は目を閉じたまま、太陽の方へ顔を向けていたから。

トレーシーから離れると、彼女はガラス球のようなうっとりとした眼で僕を見て、言った。

「すごく良かったわ。今度はマークにも同じようにしてあげて」

この時、僕はノーと言うべきだったのは分かっている。少なくとも、自分はしたくないといった態度を取るべきだった。でも、僕はひどく興奮していたのだった。ズボンの中、ペニスがはちきれそうに勃起していたし、すでに先走りが亀頭から染み出ているのを感じていた。

僕はマークの方へ顔を向けた。マークは、口元に笑みを浮かべながら、ラウンジ・チェアに横たわっていた。

「下の方までオイルを塗りましょうか?」

「トレーシーにしてあげたようにしてくれるというなら、是非とも、そうしてくれ。だけど、俺が勃起してしまっても、気分を害さないでくれよ。アハハ」

僕はマークのペニスをちらりと見た。すでに、そこには命が吹き込まれている気配が出ているのを見た。少しだけ膨らんできているし、完全に柔らかだった時より、少し長くなっている。

僕はマークのラウンジ・チェアーの隣に膝をついて座り、筋肉質の胸板にオイルを塗り始めた。マークの胸板は、一種、平坦に盛り上がった、固い乳房とでも言えるような感触だった。胸にオイルを塗り、強くマッサージするように擦り続けると、乳首が固くなってくるのを感じた。

胸板と腹部に塗り終えた時には、マークのペニスが、半立ちになっているのに気がついた。横たわっている脚から、2センチ半ほど持ち上がっていて、長さも2センチ半ほど長くなっていた。この時点ですでに5センチを超える太さになっていて、そこに独自の心臓がついているかのように、ひくひくと脈動しているのが見えた。

僕はマークの下腹部は後回しにして、左足へと降りた。太ももから足先へとマッサージをしながらオイルを塗りこんでいく。マークが低くうめき声を上げているのが聞こえた。多分、僕のマッサージを喜んでいるのだろう。マークのうめき声を聞くだけで、僕は、彼が僕のマッサージを喜んでいると分かり、一層、熱を込めてマッサージをした。右足にも同じように行い、両脚とも、十分にオイルが塗り、筋肉をほぐしてあげた。

右足を終え、下腹部に取り掛かった頃には、マークのペニスは完全に勃起し、高々とそびえていた。まだオイルを塗っていないにもかかわらず、亀頭が陽に照らされてキラキラと輝いていた。、先端の細長い切れ口からとろとろと先走りが染み出ているのすら見えた。

僕は、自分でして何をしているのかを考えすらせず、オイルをつけた両手でマークの下腹部を触り、オイルで覆った。それから大きな睾丸にもたっぷりとオイルを塗った。睾丸からオイルが文字通りたらたらと滴るほどにたっぷりとまぶす。それからペニスを握った。タオルを介在せずに初めてじかに手で触れた瞬間だった。温かいというより、熱いと言った方がぴったりしている感じだった。僕の手の中、ヒクヒクと跳ねている。

オイルをまぶした手で、そのペニスを握り、ゆっくりと肉茎の上へと手を動かした。マークはうめき声をあげた。

「ああ・・・気持ちいい・・・そのまま続けてくれ。本当に、君の手は気持ちいいなあ・・・」

マークが僕にして欲しいことがどんなことか分かっていたものの、僕は一瞬、ためらった。するとマークは僕の手を握り、上下に動かした。僕が自分自身で手を動かすまで、しばらくの間、それを続けた。

僕は、このようなことは間違っているし、するべきではないと分かっていたものの、どうしてもやめることができなかった。そうすることによってマークが快感を得ると分かっていたし、僕自身も、マークを喜ばせたいと思ったから。

僕は、頻繁にオイルを補給しながら、しばらく手を上下に動かし続けた。マークは、ほとんど常時、うめき声を上げているような状態になっていた。2、3秒に一回の割合で、ヒクヒクと痙攣している。プレカムは、まるで小川のように流れ出していて、僕の手を濡らした。僕はマークは長くは持たないだろうと思ったし、マーク自身もそう思ったようだった。

マークは、急にぐっと背を反らし、大きな声で唸った。

「うおおお! いきそうだ! 今から撃ち出すから、やめるなよ、スティービー!」

次の瞬間、マークのペニスからスペルマが噴出した。まるで噴水のように、空中を弧を描いて飛び、僕の手に落ちた。マークの精液は温かいというより、むしろ熱いといった方が近く、手がやけどするような気さえした。だが、すぐに2発目が噴射し、手の熱さを気にしている余裕はなかった。2発目の噴射はマークの脚に落ちた。僕はその間も安定した拍子でずっと手を動かし続けていて、さらに精液が溢れ出てきて、僕の手を濡らした。最後には手全体がとろとろの白濁でコーティングされていた。

最後のひと絞りを出し切ると、マークは手を僕の手に添えた。

「ああ、スティービー。すごく良かったよ。こんなに気持ちよく手コキしてもらったのは、ほんと、久しぶりだったよ」

「それはどうしてかと言うと、あなたの奥様が、そんな風にクリーミーなものを出してくれる勃起を無駄にしたくないからじゃない?」

トレーシーが横から口を挟んだ。彼女はいつの間にか、僕の隣に並んで、ひざまずいていた。

トレーシーは手を伸ばし、指先にたっぷり白濁をすくい取りながら、僕の頬にキスをした。

「家の中に戻って、私たちのランチを持って、ここに戻ってきてくれない? あなたのも持ってくるといいわ。あなたがここで一緒に食べてもマークは気にしないから」

そう言った後、彼女は精液で覆われた指先を僕の口の中に入れた。

僕は、その指をきれいに舐めた後、家の中に戻った。

その時になって初めて、僕は自分が行ったことに気がついた。僕は、他の男を手コキでいかせたばかりでなく、それを楽しんで行ったということだ。事実、僕は口にマークのスペルマを含み、それを味わったではないか。

僕は頭の中があまりに混乱していて、何をしているかもよく分からずにいた。ともかく、混乱したまま、ランチを載せたプレートを持ってプールサイドに戻った。さらに飲み物もお変わりするように言われ、2人の飲み物と、自分の飲み物を用意した。

飲み物を用意した後、僕はマークとトレーシーの間に腰を降ろした。僕がサラダを一口食べようとした時、トレーシーがマークに訊いた。

「で、あなた? 私たちの新しい使用人のこと、どう思う? 素敵だと思わない?」

マークは口に含んでいたものを噛み、飲み下した後、返事した。

「ああ、確かに実に真面目に仕事をしてくれているようだ。俺の書斎があんなにきれいに片付いているのを見たのは、すいぶん久しぶりだよ。君は、彼に満足しているようだね。確かに、マッサージも手での仕事も実に上手だし。彼をずっとここに置いていてもいいよ。もっとも、俺は、男の召使より、女の子の召使の方が良いとずっと思っているのは、君も知ってると思うが?」

「ええ、知ってるわよ。でも、女の子のメイドさんで、あなたに手で仕事をしてあげたり、あなたがシャワーを浴びた後、タオルで体を拭いてくれたりした人、これまでいたかしら?」

マークは小さく笑った。

「ああ、確かに、その通り。そういうことをしてくれる人は見つけられなかったなあ」

「ということは、スティービーはここにいても良いってことよね?」

「アハハ、もちろん、いてくれていいさ」

トレーシーはマークのそばに近寄り、熱烈なキスをした。

[2007/01/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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