Sissy Secretary 10 「シシー秘書10」
「ワーオ」と、ナオミの姿を見てビアンカは声を出した。この女性化した若者が秘書課に入って1ヶ月、すっかり女性服にも慣れている。昔の紳士用の服装を着ることは滅多になくなったけれども、たまに着ると丸っきり違和感を感じるし、場違いだとも感じるようになっていた。「素晴らしいわ。あなたがこんなに素晴らしく変わってくるなんて、誰も予想できなかったわよ」
ナオミは微笑んだ。お世辞とは言え、賛辞はいくら聞いても飽きることがなかった。とりわけ、彼が尊敬するビアンカのような人から聞かされると嬉しかった。ビアンカは、すでに彼をずいぶん助けてきてくれていた。彼女がいなかったら、いまだに男の格好してオフィス内を駆けずり回っていただろうとナオミは思った。決して秘書課に馴染めず、当然、父親に良い印象を与えるチャンスも考えられなかっただろう、と。
「心肺機能関係の運動をもっとしなくちゃと思ってるの」とナオミは、腰を前後に動かしながら言った。「お尻が大きくなってきてるのよ。食べるもの全部が腰に集まってるみたいに」
実際、ナオミは体重は増えていないものの、体つきはますます丸みを帯びてきていた。会社のジムをたくさん利用し、エアロビのクラスに参加し、ヨガにも通い、足踏みマシーンで死ぬほど頑張っても、ナオミは腰からお尻が膨らむのを止めることができなかった。それに加えて、胸の膨らみも、ますます目立つようになっていた。
「ダイエットをする必要があると思う?」とナオミが訊いた。
「何ですって? ダメよ!」とビアンカは強く制止した。「素敵な姿をしているじゃないの。誰からか文句を言われたわけじゃないんでしょ?」
「ええ」とナオミは答えた。実際、秘書課の同僚たちからも、会社の様々な男性たちからも、彼女の体つきを褒める言葉しか受けていなかった。男子社員には彼女にデートを申し込む者すら少なからずいた。そういう申し込みは、これまで全部断ってきたけれど、内心、どういうデートになるかちょっと興味を惹かれる部分もあった。ナオミは、これまでの人生、たくさん友達がいたわけではない。だから、新しい人と遊びに出かけて楽しむというのは魅力的なことに思えた。
「そうでしょ? だったら、そのままでいいのよ」とビアンカは断定する口調で言った。「いましていることを続けること。そうすれば、何もかもうまくいくから。大丈夫」
ナオミの顔に笑みが戻った。「ありがとう。本当にいろいろと。ビアンカがいなかったら、あたし何をしてよいか分からないもの」
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