「彼は息を吸うため水の上に出てきたの」とミセス・グラフは喘ぎながら言った。隣の席の人にも聞こえそうな大きな声だ。俺は素早く指を引き抜いた。
彼女は、乱れ、苦しそうな息づかいになっていた。目を閉じ、脚は俺が自由に股間をいじることができる程度に開いたままだ。
「それから兄は何をした?」 そう聞きながら、指で割れ目を撫で上げた。それを受け、彼女はハッと息をのんだ。
「顔を寄せて、あたしにキスをしたわ。舌が触れあった時、あたし自身の味が残ってるのを感じた。しばらく情熱的にキスを続けていると、彼があたしのお尻に両手を添えた。そして、ふたり、唇を重ねたままで、彼はあたしのお尻を抱え上げた。何が起きてるのか分からないでいると、今度は、いちど抱え上げられたお尻が降ろされるのを感じたの。そこには彼のアレが待っていたわ」
俺の奴隷である女教師は静かな口調で語ってはいたが、呼吸はますます乱れていた。俺が指を肉筒の中に戻すと、またも大きな喘ぎ声を漏らした。
ミセス・グラフは過去の出来事を語りつつ、脳内で再現しているんだろう。できるだけこれを続け、彼女を喜ばせてやろうと思った。彼女が興奮した思い出の一夜。それを思い出させ、もう一度だけ再体験させてやろう。だが、この後はその夜のことを二度と考えるなと禁ずる。最後の一回ということだ。
「で、中に入れられたのか?」 俺は顔を寄せ、彼女の首筋にキスをしながら、指をあそこに出し入れし始めた。
「ああ、そ、そうです……」 ミセス・グラフは喘ぎながら言った。
「身体を持ち上げられ、そして、また下げられて彼のアレを入れられた。水面に身体を持ち上げられたとき、そよ風が胸に当たって、乳首がいっそう固くなっていたわ。あたしは両脚を彼の腰に絡みつけて、彼は、あたしを持ち上げては降ろす動きを始めた」
「俺が今やっているようにか?」と、指を出し入れしながら、小さな声で訊いた。
「ええ、そう……」とミセス・グラフも小声で答える。
カウンターの方を見たら、例のウェイターが俺たちを見ていた。ポップコーン・マシーンの陰に隠れてこっちを見ている。まあ、あいつにはしっかり見せてやろう。チップ代わりにパンティを置いていくつもりだが、それに見合った良い思い出を残してやろう。