A Slight Misunderstanding 「わずかな誤解」
瞬きしながら目を開いた。意識が戻ってきたとたん、強烈な頭痛に襲われた。頭を抱えながらうなりつつ、体を起こした。「い、いったい何が……」
ベッドにいるという点を別にすれば、自分がどこにいるのか分からなかった。どうやってここに来たのかも記憶にない。さらに、体にヒリヒリする部分がある。それがどの部分かなど、口に出したくもないのだが。
「よろしい。やっと目が覚めたようね」と女性の声がした。その時になって初めて、この部屋には自分だけでないことに気がついた。電灯のすぐ後ろに青白い姿が揺らいで見えた。その女性は、一歩前に進み、見事な裸体を露わにした。「ようやく始めることができそう」
僕は何かつぶやいたが、言葉にならなかった。だが、自己弁護するようだけど、言葉に詰まったのは、僕が美しい女性の裸をあまり見たことがなかったからというわけではない。でも、脚の間に余分なものをつけている美女は見たことがなかった。それを凝視しないように努めたけれど、あまりにも場違いのモノに見え、どうしても目を向けてしまうのだった。
「あら? 気づいたのかしら? ……自分で決められることだったら、これ、取り除いていたと思うわ。でも、女王様は、これを気に入っているので、このまんまになっているの」
「こ、ここはどこなんだ? 何が起きたんだ?」 何とか問いを発することができた。
彼女はため息をついた。「あの人たち、使いすぎるだろうって思っていたのよねえ。短い返事はというと、今のあなたは奴隷だということ。その状態になれることね。逃げられないんだから。あたしもトライしたわよ。でも、数えきれないほど失敗の連続。行儀よくすること。そうすれば、丁寧に扱ってもらえるわよ。行儀悪くしたら、みっちりお仕置きされる。分かった?」
「奴隷?」
「その通り。何が起きたかまだ思い出せない様子のようだから、思い出す手助けをしてあげましょう。あなたは女装をしていた。そうでしょ?」
「あ…、あれは……どっちかというと、遊びのようなものだと思うけど…」 少しずつ記憶がはっきりしてきた。「単に、イベントの会合で、余興として……」
「あら? じゃあ、習慣的にやっていたことじゃなかったの? それは、運が悪かったわね。でも、あなたがどうしてここに連れてこられたかは、どのみち、あんまり関係ないわ。重要な点は、あなたが逃げなかったということ。ご主人様も女王様も、おふたりの妄想にピンとくる女装者を誘拐して、その人が本当のところは昔からずっと求めていた肉体を備えてあげるの。実際、そんなに悪いことはないわよ。あたしだって、こんな体になれるなんて夢にも見たことなかったもの。ねえ、あたしの体、ちゃんと見てみて」
「その人たちは、僕を女に変えるだろうって言っているのか? 君みたいに?」
「ええ、あなたはブルネットだけどもね。でも、確かにそう」
「ぼ、僕はいやだ……」
「あなたがどう思おうが関係ないわ」と彼女はきっぱり断言した。「今のあなたは所有物なの。それを避けることはできないの。だから、そういう状態を最大限に利用するのよ。それに、先のことなんて、誰にも分からないでしょ? ひょっとすると、あなたも、あたしたちと同じくらい、女になるのを楽しむようになるかもしれないんだから」
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