A Good Show 「よい見世物」
「大丈夫だよ。君も分かってるだろ?」
「あ、あたし、よく分からないわ……もっといい方法があったはず。そうじゃない? この道しか選択肢がなかったはずがないわ」
「今さら後戻りするにはちょっと遅すぎるんだ」
「本当に? 分からない。あたしたち、一線を越えようとしてるような気がする。今夜の後は、アメリカ中の誰もがあたしたちを以前のような目で見なくなるような」
「君は、このショーがどれ程のものか、過大評価しているように思うよ。どのみち、このゴミのようなリアリティーショーを見るのは、一部の人たちだけなんだよ。今度のような、評価が定まっていない場合は、もっと少ない」
「そうじゃない場合も考えてもいいと思うけど」
「多分ね。でも、どっちにせよ、関係ないよ。今日のショーのために、半年もかけて準備してきたんだ。もう前の状態に戻ることはありえない」
「分かってるわ。でも、寂しい感じがしない? あたしは前はとても可愛いかった。あたしたちが世間に戻ったら、みんな、あたしのことを違った目で見るんじゃないかって、心配しているの」
「当然、みんな違った目で見るさ。胸の大きな可愛い女であることと、普通の男であることは、全然違うことだからね。君は素敵だよ。僕は君を愛している。でも、君も、これからは君を取り巻く世間が変わるということに慣れる必要があるよ。大きく変わるはず。これまでのように、世間から隔離されていたら、隠れるのは簡単だ。だけど……」
「分かってるわ。スタッフの人たちですら、今は違った目であたしを見るもの。あなたの場合も同じじゃない?」
「ああ。予想したより、気持ち悪い目で見てくる。でも、それはそれで構わない。それに見合うだけの褒美があるんだからね? 1000万ドルだよ。人生が一変するほどの金額だ」
「そうね。分かってるわ。ただ……良く分からないけど……。あなたが言った通り、もう後戻りはできないのよね? この状態でずっといることになる。だったら、このままで頑張って、お金をもらった方がいいわよね?」
「その意気だよ。さあ、気合を入れて。みんなに、よいショーを見せてあげなくちゃね」
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