「妻の情事」 HER AFFAIR yw509 by OpticPro
4、5ヶ月ほどの別居の後、僕は再び妻のクリスティナと寄りを戻すことにした。この別居自体、彼女の浮気が原因だったのだが、そのことはここでは話さない。妻は、別居の間、他の男と付き合ってはいなかったと言っていた。だが僕は疑っている。
そのわけはというと、クリスティナは、ベッドの中、いくつか新しいテクニックを覚えたように思えるし、それまでは興味がなかったオーラル・セックスに突然、情熱的になったようなのだ。こういうことや、彼女の発言のいくつかから、僕は、別居の間、ずっと貞淑にしていたと言うクリスティナの言葉が怪しいと感じ始めていたのである。
それに、妻のあそこが前より緩くなったようにも感じていた。だが、この点に関しては、自分でも自信がない。単に、僕が妻の浮気という妄念にとらわれ偏執狂的になってしまっているからかもしれないからだ。ただ、ある夜、セックスをしている時、クリスティナが僕に、「ほら、締まり具合は変わらないでしょう?」と訊いたけれども、そう言われても、僕の疑念が晴れたわけではないということだけは確かだ。
結局、僕は、抱いていた疑念をクリスティナにぶちまけた。どうしても、そうしなければ気持ちが治まらないというところまで来ていたのだ。クリスティナは、しばらく、のらりくらりと話しの核心から避けていたが、やがて、彼女も、いつまでもそうやって逃げ続けることもできないと悟ったのだろう。クリスティナは、リチャードという男と会っていたことを認めたのである。リチャードは隣家の次男で、20歳の若者だった。
僕はできるだけ冷静な態度と表情を保ちつつ、妻から話しを引き出した。二人の関係は、別居の少し前から始まり、別居の間ずっと続いていたこと、リチャードは、家に来て夜を過ごして行くのが習慣となっていたこと、特に、僕のベッドで妻と夜を過ごしていたということが分かった。
もちろん、最後には、僕も怒りを爆発させ、その後、激しい喧嘩になった。互いにののしり合い、怒鳴ったりわめいたり、食器を投げたり、大声で泣き出したり・・・。だが最後には、気持ちが治まり、和解に至り、二人とも互いに愛していると認め、許し合うことを宣言し、喧嘩が収まった。クリスティナは、リチャードとの関係はまったく心が入っていない無意味なものだったと言い、僕を安心させ、二度と繰り返さないと約束した。一方、僕は彼女の謝罪を受け入れ、今後はこのことを忘れることにしようと言った。結局、僕たちは、その家から引っ越しをし、リチャードとは二度と合うことはなかったのである。
だが、怒りが収まり、(さしあたりの時間とはいえ)妻を非難することをやめた後、僕は、気がつくと、妻の情事の詳細について思いをめぐらしていることが多くなってきたのだった。頭から払いのけようとしたが、できない。もっと言えば、少しでも暇な時間ができるといつも、僕の寝室のベッドの上でどのようなことが起きていたのか、その詳細を想像するようになっていたのである。妻とは、いつまでも際限なくこの話をするのはやめようと決めていたし、僕も口に出すのは何とかこらえていた。だが、生々しい光景がますます心に浮かぶようになっていて、それを抑えつけることができなくなっていたのである。
あの夜、クリスティナと愛し合っていた時だった。僕は、行為をしながら、リチャードが妻の上にのしかかっているところを思い浮かべていた。一旦想像を始めると、それしか考えられなくなっていた。あの苦々しくも甘美な思いを繰り返し味わいながら妻に行為を続けた。
リチャードは、今、僕がしているように、この愛しい妻の中にペニスを突き入れていたのだ。さぞかし気持ちよかったのだろうし、クリスティナもそれを喜んでいたのだろう。今、僕が触っている妻の体、そのさまざまな部分を、あの男も触っていたのだ。妻の最も大切な部分、その中にもあの男の指は入っただろうし、別の部分も入ったのだ。そして、このクリスティナも、今、僕の勃起を受け入れて悶えているのと同じように、あの男の勃起を受け入れ、それを喜んでいたのだ。クリスティナは、僕とリチャードとを比較しているに違いない。あの男のペニスと僕のペニスとを比べているのだ。
自分でも恥ずかしいことだが、こういうことを思い浮かべても、まったく興奮が醒めることがなかった。もっと言えば、その逆で、あの男と妻のことを思い浮かべれば思い浮かべるほど、僕のペニスは痛いほど固くなり、気がつくと、まるで獣のようになって妻の中に激しく打ち込んでいるのであった。