A Role Model 「お手本」
「あいつだぜ!」 ジェフがパソコンのモニターを突きながら言った。「あの顔に見覚えないなんて言うなよな!」
「こんなデカいおっぱいと並んでたら、顔の細かいところになんか目がいかねえよ」とアーロンが答えた。「最後に会った時には、コーチのムーアはこんな胸してなかったぜ」
「お前に言ったよな? 俺の姉貴がムーアコーチの元妻と同じ高級服の店に通ってるって」ジェフは目をむいた。「コーチは、トレント・カートマンの母親と一緒にいるところを見つかって、クビになった。覚えているだろ?」
「ああ、もちろん。上にいるヤツが下の人間を利用する、絵にかいたような話だったな」とアーロンが答えた。
「だよな。ムーアの奥さんは、ムーアコーチが首になった理由を知って、コーチと離婚した。大騒動だったぜ」
「みんな知ってることだ」
「まあな。だが、その後、ふたりがよりを戻したってのは、みんなが知ってることかな? よりを戻したんだが、それには条件があったんだ」とジェフは続けた。「別れた奥さんは、コーチに女の格好をするとか何とかを要求したんだ」
「あのムーアコーチだぜ? 俺たち、あのコーチについて話してるんだよな? あのコーチが女の格好をするなんて、そんなのありえねえだろ?」 アーロンにとって、「ありえない」という言葉だけでは、とても足りないのだった。
「だが、コーチはそれに従ったんだよ」とジェフが言った。「俺の姉貴が写真を見たんだ。ムーア夫人は自慢していたって姉貴が言っていた。ムーアの奥さん、知っている人みんなに、写真を見せたようだぜ。だが、その後、そのムーア夫人が予想もしていなかったことが起きたんだ」
「何が起きたんだ?」
「コーチは、女の格好をするのを好きになるところまで行ってしまったということさ」とジェフはニヤニヤしながら言った。「そして、その後は、すっかりハマってしまったと。知ってるよな、ホルモンとか手術とか、いろいろ。さらには、他の男たちとも……分るよな? そんな頃、コーチの奥さんは、コーチに仕事をさせることにしたわけだ。オンラインや何やらでの仕事。アダムの従妹の……シルビアかな…みたいな仕事だ」
「Onlyfansのことか?」 (訳注:有料会員制のネット・サービス。アダルト関係が大半)
「ああ、それだ。それからあっという間に、ムーアコーチはデスティニー・ダイアモンドになったわけさ。すべておっぴろげのシーメール・ポルノスターだ」 そうジェフは言い、画面を指さした。「まさに、それがこれ」
「うわあぁ」
「ああ。コーチにできるなら、俺たちにもできるよな? つか、俺のほうがコーチよりもずっと可愛いし……それで、俺とお前のふたりで組んだら……」
「お、俺も……乗るぜ」とアーロンが言った。「全面的に乗った」
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